LANSCOPE vs ISM CloudOne 徹底比較|国産クラウド型IT資産管理2大製品の機能・料金・選び方
クラウド型の IT 資産管理/エンドポイント統合管理ツールを選ぶとき、必ず候補に挙がるのが LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(エムオーテックス株式会社/MOTEX)と ISM CloudOne(クオリティソフト株式会社)です。いずれも国産・クラウド型・PC とスマートデバイスを一元管理という共通点を持ち、SMB 層・中堅企業からの支持が厚い 2 大プロダクトです。
本記事では、両製品の「強みのコア」「機能の網羅性」「料金体系」「サポート」「向いている企業像」といった選定担当者がとくに気にする観点を整理し、どちらをどんな組織に勧めるべきかを客観的に解説します。すでに両ベンダーから提案を受けている方も、これからツール選定を始める方も、判断材料としてご活用ください。
両製品の概要サマリー
まずは両製品の基本ポジションを並べて確認しておきましょう。
| 項目 | LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版 | ISM CloudOne |
|---|---|---|
| 提供元 | エムオーテックス株式会社(MOTEX) | クオリティソフト株式会社 |
| 市場ポジション | PC 資産・PC セキュリティ SaaS 市場シェア No.1 | クラウド型資産管理サービス国内シェア No.1 |
| 導入実績 | 15,000 社以上 | 90,000 社突破(2025 年 3 月時点) |
| サービス開始 | 2014 年(旧 LanScope An) | 2007 年 |
| 対象 OS/デバイス | Windows/macOS/iOS/Android/Microsoft 365 | Windows/macOS/iOS/Android |
| 最低価格目安 | 月額 300 円/台〜(税抜、最小プラン) | 月額 360 円/台〜(税別、1,000 台以上の場合) |
| 無料体験 | 60 日間無料体験版あり | 体験版あり(要問合せ) |
| 詳細ページ | LANSCOPE 詳細を見る ➡ | ISM CloudOne 詳細を見る ➡ |

主な機能の比較
代表的な機能カテゴリで両製品の対応状況を比較します。○=標準搭載、◎=標準搭載かつ強み、△=オプション/一部制限あり、-=非対応・該当なしを示します。
| 機能カテゴリ | LANSCOPE | ISM CloudOne | 補足 |
|---|---|---|---|
| IT 資産情報の自動収集 | ○ | ○ | 両製品とも標準で対応 |
| 操作ログ取得 | ◎(標準2年・最大5年) | ○(DB 365日・アーカイブ12ヶ月/オプション) | LANSCOPE は保存期間と詳細度に強み |
| 自動脆弱性診断(パッチ適用管理) | ○ | ◎(毎日更新のセキュリティ辞書) | ISM は脆弱性辞書の毎日更新が標準 |
| ふるまい検知(EDR 的機能) | △(別製品 LANSCOPE Cyber Protection と組合せ) | ◎(5 エンジン搭載・オプション) | ISM は本体オプションで完結 |
| 外部デバイス制御 | ○ | ◎(利用申請ワークフロー付き) | ISM は申請ワークフローが標準 |
| 通信デバイス制御(Wi-Fi/BT) | △ | ○(SSID/Bluetooth 制御) | ISM は SSID 単位の制御が標準 |
| URL フィルタリング | △ | ○(オプション) | ISM は本体オプションで対応 |
| 禁止ソフト起動制御 | ○ | ◎(約 2 万件の辞書を活用) | ISM は辞書が大規模かつ更新頻度高い |
| スマートデバイス管理(MDM) | ◎(Apple Business Manager/Android Enterprise 対応) | ○(SPPM 連携オプション) | LANSCOPE は MDM 機能の網羅性に強み |
| Microsoft 365 監査 | ○(2026 年 3 月新オプション) | - | LANSCOPE のみ新オプションで対応 |
| 海外拠点・グローバル管理 | △(要相談) | ◎(日中英コンソール) | ISM は中国語コンソールが大きな差別化要素 |
| 遠隔操作(リモコン) | △(オプション) | ○(クイックリモコン) | ISM は本体連携の単体サービスあり |
料金体系の比較
両製品ともクライアント台数や契約年数に応じた階段制の料金体系です。表示単価はいずれも 1 クライアントあたりの月額(税抜・税別の表記は各社の表現に準拠)で、最終的な見積り金額は構成・契約年数・販売店経由かどうかで変動します。
📌 LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
月額 300 円/台〜の 最も低い入口価格 が特長。ライセンスは「ベーシック」「ライト A」「ライト B」の 3 種類、契約形態は「プラン I(都度更新/登録費+年間ライセンス)」「プラン II(都度更新/定額)」「プラン III(自動更新/月額)」の 3 種類から組み合わせを選択します。60 日間の無料体験 が利用可能です。
📌 ISM CloudOne
「基本機能(PC 600 円〜/スマデバ 360 円〜)」+「オプション機能(操作ログ・外部デバイス制御・ふるまい検知 等)」の積み上げ式。初期費用 30,000 円(税別)、最低契約期間 1 年。3 年・5 年の長期契約で大きく単価が下がる「サブスクリプションパック」も用意されており、5 年契約 1,000 台以上の場合 1 台あたり月額 365 円まで下がります。
| 観点 | LANSCOPE | ISM CloudOne |
|---|---|---|
| 最小プランの入口価格 | 月額 300 円/台〜(税抜) | 月額 360 円/台〜(1,000 台以上) |
| 少数規模(50 台前後) | 価格はプランによる | PC 基本機能 600 円/台 |
| 初期費用 | プラン I は登録費あり | 30,000 円(税別、契約単位) |
| 契約期間 | プランにより 1 年〜年単位 | 1 年単位(1/3/5 年) |
| 長期契約割引 | - | 3 年・5 年契約で大幅割引 |
| 途中解約・減少 | プランによる | 契約期間満了まで不可 |
※ 価格は 2026 年時点の各社公開情報・標準価格表に基づく参考値です。詳細は販売店または各ベンダー公式までご確認ください。
強み・弱みの比較
💡 LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版の強み
- PC 資産・PC セキュリティ SaaS 市場でシェア No.1。継続利用率 90% 超の安定運用実績
- 入口価格 月額 300 円/台〜と少数台数からの導入が始めやすい
- 操作ログ取得が 標準 2 年・最大 5 年保存とエビデンス保全に強い
- MDM 機能が Apple Business Manager/Android Enterprise に正式対応で、スマホ・タブレット管理が網羅的
- Microsoft 365 監査オプション(2026 年 3 月開始)で M365 利用ログまでカバー
- 60 日間の無料体験版があり、社内 PoC を進めやすい
⚠ LANSCOPE の注意点
- 未知マルウェア対応(EDR 系のふるまい検知)は 別製品「LANSCOPE Cyber Protection」との組み合わせが必要
- URL フィルタリング・社内 Wi-Fi 制御等のネットワーク制御機能は薄め
- 中国語コンソール非対応のため、中国拠点を含む多国籍企業には適しにくい
- パッチ適用管理は、windowsのみ
💡 ISM CloudOne の強み
- クラウド型資産管理サービス国内シェア No.1、導入実績 90,000 社突破
- 毎日更新のセキュリティ辞書による 自動脆弱性診断が標準搭載
- 5 エンジン搭載のふるまい検知がオプションで使え、本体内で EDR 的多層防御を完結
- 外部デバイス制御に 利用申請ワークフローが標準実装され、現場の柔軟な許可運用が可能
- 日本語/英語/中国語のコンソールでグローバル運用に強い
- パッチ適用の脆弱性管理ができる
⚠ ISM CloudOne の注意点
- 最小プランの入口価格は 600 円/台(基本機能のみ)と、LANSCOPE の 300 円スタートより高め
- Microsoft 365 監査専用機能は現時点で未提供
- 操作ログのアーカイブ保存期間が標準 12 ヶ月と、LANSCOPE の標準 2 年より短い

向いている企業像と選び方
機能・料金の比較を踏まえると、「どちらが優れているか」より「自社の状況に合うのはどちらか」で判断したほうが失敗しにくいと言えます。以下に典型的な選定パターンを整理しました。
🔷 こんな企業には LANSCOPE がおすすめ
- PC 台数 30〜300 台規模で、まずは小さく始めて拡張したい
- スマートフォン・タブレットの管理(MDM)も同じツールでまとめたい
- 操作ログを 2 年以上の長期で確実に保全しておきたい(監査要求対応)
- Microsoft 365 の利用ログ・監査までクラウドで一元化したい
- PoC・無料体験を経て段階的に判断したい
- 国内拠点中心の企業で、海外拠点が無いか、あっても英語圏のみ
🔷 こんな企業には ISM CloudOne がおすすめ
- PC 台数 300 台以上で、3 年・5 年の長期契約でコストを抑えたい
- 脆弱性管理/ふるまい検知/URL フィルタ/外部デバイス制御を 1 製品にまとめたい
- 中国・東南アジアなど海外拠点が複数あり、多言語コンソールでグローバルにガバナンスを効かせたい
- 外部デバイスの利用申請ワークフロー(承認・期限付き許可)を標準で運用したい
- 禁止ソフトウェアの大規模辞書ベースで起動制御をしたい
- IT 部門のリソースが限られており、ダッシュボードで一目把握できることを重視
💡 迷ったときの判断軸
最終的にどちらが自社に合うかは「守る対象(PC のみ/スマホ含む/M365 含む)」「規模(少数〜中規模か大規模か)」「海外拠点の有無」「EDR 機能を 1 製品で完結したいか別製品でもよいか」の 4 点で整理するのがおすすめです。アーデントでは両ベンダーの取り扱い実績があり、お客様の要件に応じた中立的なご提案が可能です。
アーデントでは デジタル化・AI 導入補助金を活用した IT 資産管理・エンドポイントセキュリティ製品の導入をサポートしています。LANSCOPE・ISM CloudOne いずれの導入においても、補助金活用で実質的なコストを大幅に抑えることが可能です。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
Q1. LANSCOPE と ISM CloudOne、どちらが安いですか?
A. 入口価格は LANSCOPE が安め(月額 300 円/台〜)ですが、大規模・長期契約では ISM CloudOne の方が単価が下がる傾向 があります(5 年契約 1,000 台以上で 1 台 365 円まで圧縮可能)。また、両製品ともオプションを積めば総額は変動するため、必要機能を確定したうえで両社見積りを取るのが確実です。
Q2. ふるまい検知(EDR)は両方とも標準ですか?
A. いいえ。ISM CloudOne は本体オプションで 5 エンジンのふるまい検知を提供しますが、LANSCOPE エンドポイントマネージャーは本体には含まれず、別製品「LANSCOPE Cyber Protection」と組み合わせる構成になります。1 製品で EDR まで完結したい場合は ISM CloudOne が有利です。
Q3. 海外拠点での利用は両方できますか?
A. 両製品ともクラウド型のため海外拠点端末の管理は技術的に可能ですが、管理コンソールの言語対応に差 があります。ISM CloudOne は 日本語/英語/中国語に対応し、中国・東南アジア拠点を含む多国籍企業に強みがあります。LANSCOPE は中国語コンソールが現時点で提供されていません。
Q4. すでに別ツールを使っています。途中で乗り換えできますか?
A. はい、いずれの製品もクラウド型のため、既存ツールから比較的スムーズに移行できます。ただし、操作ログのエクスポート期限、エージェントアンインストールの計画、ポリシーの再設計など段取りが必要です。アーデントでは現環境のヒアリングから移行スケジュール策定までサポートいたします。
お問い合わせ
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版または ISM CloudOne のどちらが自社に合うかご相談されたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。アーデントでは両ベンダーの取り扱い実績があり、要件に応じた中立的なご提案・お見積り、デジタル化・AI 導入補助金の活用、移行・運用支援までワンストップでサポートしています。