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Trellix(旧McAfee)とは?法人向けセキュリティ製品をわかりやすく解説|中小企業の選び方と費用

Trellix 旧McAfee 法人向けセキュリティ解説

「Trellix(トレリックス)」という名前を最近よく見るが、昔から知っている「マカフィー(McAfee)」と何が違うのか――そんな疑問を持つ情シス担当者・経営者の方は少なくありません。

結論から言うと、Trellix は旧 McAfee の法人部門(McAfee Enterprise)が FireEye と統合して生まれた新ブランドです。家庭でおなじみの「マカフィー」とは別物(別会社)で、Trellix は企業向けのセキュリティに特化しています。中小企業に関係が深いのは、エンドポイント(PC・スマホ)を守る Trellix Protect(旧 McAfee MVISION) です。Windows 標準の Defender を補完し、1 ライセンスで最大 5 台まで保護でき、ランサムウェアに感染してもファイルを元に戻す「ロールバック」機能を備えています。

価格は公開されておらず「要お見積もり」が基本ですが、エンドポイント対策の導入費用は「デジタル化・AI導入補助金」を使えば負担を抑えられる可能性があります。この記事では、Trellix と McAfee の関係、法人向け製品の全体像、他社製品との違い、費用の考え方までを、中小企業の目線でわかりやすく整理します。

Trellix(トレリックス)とは?McAfee(マカフィー)とどう違うのか?

Trellix は、2022 年に McAfee Enterprise(マカフィーの法人部門)と、サイバー攻撃の調査で有名な FireEye が統合して誕生したセキュリティ専業ブランドです。つまり「まったくの新製品」ではなく、長年企業で使われてきた McAfee の法人向け技術を引き継いだ製品が、Trellix という名前に変わったと考えると分かりやすいです。

ここでつまずきやすいのが、「マカフィー=Trellix なの?」という点です。実は、家電量販店やパソコンにプリインストールされている個人向けの「マカフィー」(McAfee Total Protection など)は、別会社として今も存続しています。法人部門だけが Trellix になったため、「マカフィー」という言葉は今、個人向けの McAfee法人向けの Trellix(旧 McAfee)の2つを指しうる、というのが正確な理解です。

項目 個人向け McAfee(マカフィー) Trellix(旧 McAfee Enterprise)
主な利用者 家庭・個人 企業・組織
提供会社 McAfee 社(個人向けとして存続) Trellix 社(法人向け新ブランド)
代表的な製品 McAfee Total Protection 等 Trellix Endpoint Security/Trellix Protect 等
集中管理 基本なし(1台ごと) 管理コンソールで全社一元管理
EDR等の高度機能 限定的 EDR・XDR まで対応

▶ 関連記事:セキュリティソフトの法人向け・個人向けの違いを初心者向けに解説

Trellix の法人向け製品にはどんなものがある?

Trellix は、エンドポイント(端末)だけでなく、ネットワークやメール、脅威の調査・分析まで幅広い製品群を持っています。中小企業がすべてを使う必要はありませんが、全体像を知っておくと製品選びで迷いにくくなります。主な製品は次のとおりです。

製品名 役割(何をするもの?)
Trellix Endpoint Security(ENS) PC・サーバを守る中核のウイルス対策。機械学習・エクスプロイト防御を搭載
Trellix Protect(旧 MVISION) 中小企業向けのクラウド型エンドポイント保護。導入・運用がしやすい
Trellix EDR 侵入後の不審な挙動を検知し、調査・対応を支援(EDR)
Trellix ePO(管理コンソール) 複数製品・全端末を一元管理する司令塔。クラウド/オンプレ両対応
Trellix Mobile スマートフォン・タブレットの保護
Trellix Device Control USB メモリなど外部デバイスの不正利用を防止(情報漏えい対策)
Trellix XDR 端末・ネットワーク・メール等の情報を横断的に分析する上位の検知基盤

中小企業に関係するのはどの製品?

従業員 30〜300 名規模の企業がまず検討すべきなのは、Trellix Protect(旧 McAfee MVISION)を中心としたエンドポイント保護です。中小企業にとってうれしいポイントは次の3つです。

① 1 ID で最大 5 台② Windows Defender を補完③ ランサムウェアのロールバック

① 1 ユーザー(1 ID)で最大 5 台まで保護できるため、1 人が PC とスマホを併用していても余分なライセンス費がかかりにくく、台数課金より割安になりやすいのが特徴です。② Windows 標準の Defender をベースに強化・補完する設計で、機械学習による未知のウイルス検知や、③ 万一ランサムウェアに感染してもファイルを暗号化前に戻すロールバック機能を備えます。「とりあえず Defender だけ」では不安、でも大企業向けの重い製品は運用しきれない――そんな中小企業に向いています。

Microsoft Defender があるのに、なぜ Trellix が必要なのか?

「Windows に Defender が入っているのに、別途お金を払う意味があるの?」というのは当然の疑問です。Defender は無償で実力も向上していますが、全社の端末をまとめて管理・可視化する仕組みや、感染後の調査・復旧(EDR)まで本格的に使うには上位ライセンスや運用の手間が必要になります。Trellix は、こうした「集中管理」「検知後の対応」「ロールバック」を一つの製品でまかないやすいのが強みです。自社が Defender でどこまで足りるかは、まず下記の記事で確認するのがおすすめです。

▶ 関連記事:Microsoft Defender for Business 完全ガイド|『追加コストなし』のEDRをどこまで使えるか

トレンドマイクロ・ESET・Sophos と何が違う?

中小企業のエンドポイント対策では、Trellix のほかに「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ(トレンドマイクロ)」「ESET PROTECT」「Sophos Intercept X」がよく比較されます。それぞれの位置づけを大づかみに整理すると次のとおりです(各製品の詳しい解説は「詳細を見る」から確認できます)。

項目 Trellix Protect ウイルスバスター ビジネスセキュリティ ESET PROTECT Sophos Intercept X
提供元 Trellix(旧 McAfee) トレンドマイクロ キヤノンMJ/ESET ソフォス
タイプ EPP+EDR EPP(国内シェア大) EPP(動作が軽い) EPP+EDR(高検知)
特徴 Defender 補完・1ID5台・ロールバック 国内サポート厚い・導入実績豊富 軽快・コスト重視に向く ディープラーニング検知が強力
向いている企業 McAfee 資産を活かしたい/統合管理したい 手厚いサポート重視 低スペックPC・コスト重視 検知力・EDRを重視
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「結局どれが自社に合うのか」を機能・料金まで踏み込んで比較したい場合は、次の比較記事もあわせてご覧ください。

▶ 関連記事:中堅・中小企業向けエンドポイント徹底比較|ESET PROTECT vs ウイルスバスター vs Sophos Endpoint

複数の端末をクラウド管理コンソールで一元保護するイメージ

Trellix の料金・費用はいくら?

Trellix(旧 McAfee)の法人向け製品は、公開価格がなく「要お見積もり」が基本です。これは販売パートナーや契約規模(ユーザー数・契約年数)によって価格が変わるためで、Trellix に限らず法人向けセキュリティでは一般的です。費用を考えるときは、次の2点を押さえておくと見積もりが読みやすくなります。

1つ目は課金の単位です。Trellix のライセンスはユーザー単位で、1 ユーザーあたり最大 5 台まで対象になります。台数ではなく「人」で数えるため、1 人が複数端末を使う環境ではコストを抑えやすくなります。2つ目は相場感です。中小企業向けエンドポイント製品の月額は、おおむね 1 端末あたり数百円〜(EDR まで含めるとそれ以上)が目安です。製品全体の費用構造は次の記事で詳しく解説しています。

▶ 関連記事:法人向けセキュリティソフトの料金・月額相場はいくら?費用の内訳と補助金で抑える方法【2026年版】

導入費用は補助金で抑えられる?

エンドポイント対策やその運用にかかる費用は、国の「デジタル化・AI導入補助金」(旧 IT導入補助金)の対象となる場合があります。対象ツールや補助率・上限額は年度の公募要領で定められており、申請には事前の準備(事業者登録など)も必要です。補助金の要件は年度ごとに変わるため、最新の公募要領を確認し、活用可否は専門家への相談をおすすめします。アーデントでは、補助金を活用したセキュリティ導入のコスト削減支援を行っています。「自社が対象になるか」「どの製品が補助対象か」だけでも、お気軽にご相談ください。

Trellix(旧 McAfee)はどんな企業に向いている?選び方のポイント

製品選びで失敗しないコツは、「検知力の高さ」だけで選ばないことです。どれだけ高機能でも、自社で運用しきれなければ守れません。Trellix は次のような企業に向いています。

・以前から McAfee を使っており、資産・運用ノウハウを活かしたい企業
・Windows Defender だけでは不安で、集中管理とロールバックを安価に足したい企業
・1 人で複数端末を使う社員が多く、ユーザー単位課金の方が割安になる企業

逆に、「とにかく動作を軽くしたい」「国内サポート窓口の手厚さを最優先したい」といった場合は、ESET やトレンドマイクロが合うこともあります。最終的には、機能・料金に加えて「導入後に自社で運用できるか」「困ったときに相談できる販売パートナーがいるか」まで含めて選ぶのが、中小企業が失敗しない出発点です。

よくある質問(Q&A)

Q. Trellix とマカフィー(McAfee)は同じ会社ですか?

A. 完全に同じではありません。Trellix は旧 McAfee の法人部門が FireEye と統合してできた新ブランドで、家庭向けの「マカフィー(McAfee)」は別会社として存続しています。「法人向けの旧マカフィー=Trellix」と理解すると分かりやすいです。

Q. 家庭用のマカフィーを会社の PC に入れて使ってはいけませんか?

A. 技術的に動く場合でも、おすすめしません。個人向け製品は全社の集中管理や台数管理、法人サポートを前提にしておらず、ライセンス上も業務利用が想定されていないことがあります。会社では Trellix Protect のような法人向け製品を使うのが安全です。

Q. Trellix Protect は Windows Defender と併用できますか?

A. Trellix Protect は Defender を補完・強化する設計で、集中管理やロールバックなど Defender だけでは手間のかかる部分を補えます。どちらをどう使うかは環境により異なるため、構成は販売パートナーに確認すると安心です。

Q. 中小企業でも導入できますか?最低台数はありますか?

A. 中小企業向けのクラウド型(Trellix Protect)が用意されており、小規模でも導入可能です。最低契約数や条件は販売パートナーによって異なるため、見積もり時に確認してください。

Q. 料金が公開されていないのはなぜですか?

A. ユーザー数・契約年数・販売パートナーによって価格が変わるためで、法人向けセキュリティでは一般的です。アーデント経由でのお見積もりも可能です。

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