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ウイルスバスターの法人向けと個人向け(クラウド)は何が違う?トレンドマイクロのビジネス向け製品をわかりやすく解説【中小企業向け】

ウイルスバスター 法人向けと個人向けの違い

「自宅で使っているウイルスバスターを、そのまま会社のパソコンに入れてもいいの?」というご相談をよくいただきます。
結論から言うと、会社の業務用パソコンには「個人向け(ウイルスバスター クラウド)」ではなく、「法人向け(ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス)」を使うのが正解です。
個人向けは使用許諾契約で家庭での利用が前提とされており、業務での利用は想定されていません。さらに、管理者が全社の端末をまとめて管理する仕組みやサポートも、個人向けにはありません。

この記事では、トレンドマイクロの「法人向け」と「個人向け」が具体的に何が違うのか、中小企業はどの法人向け製品を選べばよいのか、費用を補助金で抑える方法まで、わかりやすく解説します。

そもそも「法人向け」と「個人向け」は何が違う?

同じ「ウイルスバスター」という名前でも、個人向けと法人向けは“別物”と考えてください。
個人向けのウイルスバスター クラウドは家庭の数台を守るための製品、法人向けのウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBS)は会社の業務端末を組織として守るための製品です。
主な違いを整理すると次のとおりです。

項目 個人向け(ウイルスバスター クラウド) 法人向け(ビジネスセキュリティサービス)
主な用途 家庭・個人が使う端末の保護 会社の業務用端末の保護
想定ネットワーク 家庭内ネットワーク(本人・家族の端末) 社内・業務ネットワーク
端末の管理 1台ずつ各自で設定・確認 管理者がWeb管理画面で全端末を一元管理
ライセンス形態 1〜数台の年額パッケージ 1ユーザー(端末)単位・月額/年額で増減可
管理サーバ 不要(クラウド) 不要(クラウドSaaS)
主な機能 ウイルス・ランサム対策が中心 左記+Webフィルタ・デバイス制御・情報漏洩対策など
EDR・サーバ対応 なし 上位製品(Trend Vision One等)で対応
サポート 個人向け窓口 法人向け窓口(販売店経由の支援も)
業務(法人)利用 使用許諾上は家庭利用が前提=業務利用は不可の扱い 業務利用を前提に設計

▶ 関連記事:セキュリティソフトの法人向け・個人向けの違いを初心者向けに解説

なぜ会社のPCに個人向けを使ってはいけないの?

「機能が似ているなら、安い個人向けでいいのでは?」と思われがちですが、業務利用には次の3つの理由でおすすめできません。

① 使用許諾契約(規約)が家庭利用を前提にしている

個人向けウイルスバスター クラウドは、本人やご家族が使う端末・家庭内ネットワークでの利用を前提とした使用許諾契約になっています。
会社の業務端末で使うことは想定されておらず、規約違反になりかねません。万一のトラブル時に「正規の業務利用」として扱われないリスクがあります。

② 管理者が全端末をまとめて管理できない

個人向けは1台ずつ各自で設定・更新する仕組みです。
従業員が設定をオフにしていても、感染が起きていても、管理者からは見えません。
法人向けはWebの管理画面で「どの端末が危険か」「更新は済んでいるか」を一覧で把握でき、情シス担当の負担を大きく減らせます。

法人向けは管理画面で全端末を一元管理できる

③ 入退社に合わせたライセンス管理・法人サポートがない

法人向けは1ユーザー(端末)単位で台数を増減でき、入退社の多い会社でも無駄なく運用できます。
また、トラブル時に法人向けの窓口や販売店のサポートを受けられる点も、個人向けとの大きな違いです。

法人向けウイルスバスターにはどんな製品がある?

トレンドマイクロの法人向け(ウイルスバスター系)には、規模や求めるレベルに応じて複数の製品があります。
中小企業の定番はVBBS、より高度な検知・対応(EDR/XDR)が必要ならTrend Vision Oneという位置づけです。
なお、以前に中堅〜大規模向けで使われていたApex Oneは新規販売を終了しており、その役割は現在Trend Vision One(エンドポイントセキュリティ)に統合されています。これから導入する場合はVBBSまたはTrend Vision Oneから選びます。

項目 ビジネスセキュリティサービス(VBBS) Trend Vision One
位置づけ 中小企業の定番オールインワン 統合セキュリティ基盤(EDR/XDR)
対象規模の目安 数台〜数百台 規模問わず・高度化に対応
管理 クラウドで一元管理 クラウド統合コンソール
EDR/XDR オプションで追加 標準〜強力
詳細 詳細を見る 違いを見る

▶ 関連記事:トレンドマイクロの法人向け製品をわかりやすく比較解説

▶ 関連記事:Trend Vision One とウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの違いは?

料金はどう違う?

個人向けは「3台3年でいくら」といったパッケージ年額が中心で、1台あたりの実質負担は年5,000円前後が目安です。
一方、法人向けVBBSは1ユーザー(端末)あたりの年額で、台数や契約期間、販売店によって変わりますが、目安はおおむね年4,000〜6,000円程度/台です(正確な金額は導入本数・見積で変動します)。
「個人向けより少し高い」と感じるかもしれませんが、一元管理による運用工数の削減や法人サポートまで含めると、トータルでは割安になるケースが多いです。

▶ 関連記事:法人向けセキュリティソフトの料金・月額相場はいくら?費用の内訳と補助金で抑える方法

中小企業はどの法人向け製品を選べばいい?

選び方はシンプルです。
まずは管理のしやすさとコストのバランスが良いVBBSから検討するのが王道です。
取引先からEDR(侵入後の検知・対応)を求められている、あるいはMacやスマホを含む混在環境を本格的に統制したい場合は、Trend Vision Oneや上位オプションを検討します。
EDRの考え方は別記事で詳しく解説しています。

▶ 関連記事:ウイルスバスターのEDRとは?トレンドマイクロのEDR・XDRと通常のウイルス対策ソフトの違い

費用は補助金で抑えられる?

法人向けセキュリティの導入費用は、デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)の対象になる場合があります。
対象ツールや補助率・上限額は年度の公募要領によって変わるため、最新の要領を確認し、専門家に相談することをおすすめします。
株式会社アーデントでは、補助金を活用したコスト削減と、貴社の規模に合ったセキュリティ製品の選定・導入をまとめてご支援しています。

よくある質問(Q&A)

Q. 自宅のウイルスバスターを会社のPCに入れてはいけないの?

A. 個人向けウイルスバスター クラウドは家庭での利用を前提とした使用許諾契約のため、会社の業務端末での利用は想定されていません。業務には法人向けのビジネスセキュリティサービスを使ってください。

Q. 法人向けと個人向けで、ウイルスの検知性能は違うの?

A. ウイルスを検知するエンジン自体の考え方は共通していますが、法人向けは「全端末の一元管理」「Webフィルタやデバイス制御」「情報漏洩対策」「EDRなど高度な機能」が加わる点が大きく異なります。

Q. 社員が数名の小さな会社でも法人向けが必要?

A. はい。VBBSはPC1台から導入でき、管理者が全端末の状態をまとめて把握できます。少人数でも“誰の端末が危険か見えない”状態を避けられるメリットは大きいです。

Q. MacやスマホもまとめてVBBSで管理できる?

A. VBBSはWindows・Mac・Android・iOSに対応し、1つの管理画面でまとめて管理できます。混在環境の中小企業に向いています。

Q. VBBSとTrend Vision Oneはどう使い分ければいい?

A. まずはコストと管理のしやすさに優れたVBBSが基本です。取引先からEDRを求められる、より高度な検知・対応が必要、という段階でTrend Vision Oneを検討するのが現実的です。

まとめ

会社のパソコンを守るなら、個人向けの「ウイルスバスター クラウド」ではなく、法人向けの「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス」を選ぶのが正解です。
個人向けは家庭利用が前提で、業務利用は想定されておらず、全端末の一元管理や法人サポートもありません。
法人向けなら、管理者がWeb画面で全端末をまとめて管理でき、入退社に合わせた柔軟なライセンス運用や、Webフィルタ・情報漏洩対策・EDRといった企業に必要な機能も備わります。
まずは中小企業の定番であるVBBSから検討し、必要に応じてTrend Vision Oneなどの上位製品を加えていくのが現実的です。
費用はデジタル化・AI導入補助金で抑えられる可能性があるため、製品選びと合わせてぜひご相談ください。

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