エンドポイントセキュリティの費用はいくら?EPP・EDR・MDRの料金相場と補助金で抑える方法

エンドポイントセキュリティ(パソコンやスマホなど「端末」を守る対策)の費用は、守りのレベルによって大きく変わります。ウイルスの侵入を防ぐ従来型の対策(EPP)は1台あたり月額300~700円程度、侵入された後の検知・対応まで行う対策(EDR)は500~2,000円程度、監視・対応を専門家にまるごと任せる対策(MDR)は個別見積もりが基本です。つまり「エンドポイントセキュリティはいくら」と一律には言えず、自社にどこまでの守りが必要かを見極めることが、適正な費用への第一歩になります。
さらに、こうした端末を守るクラウド型のセキュリティ対策は「デジタル化・AI導入補助金」の対象になり得るため、補助を活用すれば実質負担を抑えて導入できるケースがあります。本記事では、対策レベル別の費用相場、価格差の理由、主要製品の比較、そして補助金を含めたコストの抑え方を、中小企業の経営者・情シスご担当者にわかりやすく整理します。
・費用は守りのレベルで変わる。EPP→EDR→MDR の順に高くなる
・目安はEPP 月額300~700円/EDR 500~2,000円/MDR 個別見積もり(1台)
・見るべきは月額だけでなく運用工数を含めたTCO(総所有コスト)
・デジタル化・AI導入補助金で導入コストを抑えられる可能性
エンドポイントセキュリティの費用相場はいくら?
エンドポイントセキュリティの費用は、多くが1台(または1ユーザー)あたりの月額課金です。守りのレベル別の相場は次のとおりです。
| 対策レベル | 役割 | 月額の目安(1台) |
| EPP(従来型ウイルス対策) | 侵入を防ぐ | 約300~700円 |
| EDR(検知・対応) | 侵入後に検知・対処 | 約500~2,000円 |
| MDR(運用代行) | 監視・対応を専門家に委託 | 個別見積もり(EDR+運用費) |
たとえば50台のパソコンにEDRを月額1,000円で導入する場合は 月額5万円・年間60万円程度が目安です。ここに初期費用や運用の手間が加わります。価格はプラン・契約数・ベンダーで変わるため、正確な金額は見積もりでの確認が必要です。
▶ 関連記事:中堅・中小企業向けエンドポイント徹底比較|ESET PROTECT vs ウイルスバスター ビジネスセキュリティ vs Sophos Endpoint

EPP・EDR・MDRは何が違う?費用差の理由は?
費用の差は、「どこまで守ってくれるか」の違いから生まれます。3つの違いを身近な例で整理します。
EPP(従来型ウイルス対策)= 玄関の鍵
ウイルスや不正なプログラムが端末に入り込むのを未然に防ぎます。基本の守りで、価格はもっとも手ごろです。ただし、すり抜けてくる新しい攻撃には限界があります。
EDR = 防犯カメラ+警報
万一すり抜けて侵入されても、不審な動きを検知して記録し、被害が広がる前に対処できます。侵入を前提に「入られた後」を守る仕組みで、その分EPPより高くなります。
MDR = 警備会社への委託
EDRを導入しても、アラートを24時間監視し対応するには人手と専門知識が要ります。それを専門家にまるごと任せるのがMDRです。運用負担がなくなる代わりに費用は上がります。
主要なエンドポイント製品の費用を比較すると?
対策レベルの異なる代表的な製品を並べました。価格は目安で、最新の正確な金額や構成は「詳細を見る」および見積もりでご確認ください。
| 製品 | ウイルスバスター ビジネスセキュリティ |
Sophos Intercept X |
Sophos MDR |
| 対策レベル | EPP(+簡易EDR) | EPP+EDR/XDR | MDR(運用代行) |
| 向いている企業 | まず基本を固めたい | 検知・対応も自社で | 運用する人手がない |
| 費用の傾向 | 手ごろ | 中位 | 高め(運用込み) |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
▶ 関連記事:EDR徹底比較|CrowdStrike vs SentinelOne vs Sophos Intercept X|中小企業に最適なのは?
Microsoft 365を使っていれば追加費用は不要?
「Microsoft 365 を契約しているから、エンドポイント対策の追加費用はいらないのでは?」というご相談はよくいただきます。実は、上位プランのMicrosoft 365 Business Premiumには「Microsoft Defender for Business」というEDR機能が含まれており、すでに契約していれば追加費用なしでEDRを使える場合があります。
ただし、運用(アラート対応・設定)には手間がかかり、専門的な監視まではカバーしきれません。「すでにあるものを活かしつつ、足りない部分を専用製品やMDRで補う」のが、ムダのない費用設計のポイントです。
▶ 関連記事:Microsoft Defender for Business 完全ガイド|M365 Business Premium で『追加コストなし』のEDRをどこまで使えるか
月額だけで選んでいい?TCO(総所有コスト)の考え方
エンドポイントセキュリティの費用を比べるとき、月額ライセンス費だけを見るのは危険です。実際にかかるのは「導入費+月額費+運用にかかる人件費・手間」の合計、いわゆるTCO(総所有コスト)だからです。
たとえば月額が安いEDRでも、日々のアラート対応に情シスの工数が大きく取られれば、トータルでは割高になります。逆に、月額がやや高くても運用を任せられるMDRなら、人手不足の中小企業ではかえって安く済むこともあります。「自社で運用できる範囲か」を含めて費用を判断するのが失敗しないコツです。
費用を抑えるには?デジタル化・AI導入補助金は使える?
エンドポイントセキュリティの導入コストを抑える有力な方法が、「デジタル化・AI導入補助金」の活用です。クラウド型のエンドポイントセキュリティは、業務のデジタル化を支えるITツールとして補助の対象になり得ます。補助を受けられれば、初期費用や一定期間の利用料の自己負担を大きく軽減できます。
ただし、補助金は年度ごとに対象要件・補助率・公募期間が変わります。対象ツールや申請の進め方にも条件があるため、申請前に最新の公募要領を確認し、専門家に相談されることをおすすめします。アーデントでは、補助金の活用を前提にしたツール選定から申請サポートまで対応しています。
補助金以外にも、次のような工夫で費用を最適化できます。
| 守りのレベルの最適化 | 全台に最上位を入れるのではなく、リスクの高い端末から段階的に強化する |
| 既存ライセンスの活用 | Microsoft 365 Business Premium 等に含まれるEDR機能を使い、重複購入を防ぐ |
| 運用代行の活用 | 情シスの人件費・残業を考えると、MDRに任せた方が総額で安くなる場合がある |
よくある質問(Q&A)
Q. 結局、1台あたり月いくら見ておけばいい?
A. 従来型のEPPなら月額300~700円、検知・対応まで行うEDRなら500~2,000円が目安です。運用まで任せるMDRはこれに運用費が加わり個別見積もりになります。まずは守りたいレベルを決めて見積もると現実的な金額がつかめます。
Q. 中小企業でもEDRは必要?EPPで十分では?
A. ランサムウェアなど巧妙な攻撃はEPPをすり抜けることがあり、被害は数百万円規模になることもあります。「侵入される前提」で検知・対応できるEDR(または運用込みのMDR)が、いまや中小企業でも推奨されています。
Q. 自社で運用する余裕がない場合は?
A. 監視・対応を専門家に任せるMDRが向いています。月額は上がりますが、24時間の監視や緊急対応を内製する人件費・負担を考えると、結果的にコストを抑えられることも多いです。
Q. 補助金は必ず使える?
A. 必ず使えるとは限りません。デジタル化・AI導入補助金は年度ごとに要件が変わり、対象ツールや申請枠にも条件があります。最新の公募要領の確認と専門家への相談が必要です。アーデントが選定から申請までサポートします。
Q. 自社に合う製品と費用はどう決めればいい?
A. 「守りたいレベル(EPP/EDR/MDR)」「端末の台数」「自社で運用できる範囲」の3点を整理すると、必要な製品と予算が見えてきます。判断に迷う場合は、複数製品を比較できるアーデントにご相談ください。
まとめ:守りのレベルを見極め、補助金で賢く導入を
エンドポイントセキュリティの費用は、守りのレベル(EPP→EDR→MDR)と台数、運用の任せ方で決まります。目安はEPPが1台月額300~700円、EDRが500~2,000円、MDRは個別見積もり。大切なのは月額だけでなく、運用工数を含めたTCOで比較し、自社に必要なレベルをムダなく守ること。そして「デジタル化・AI導入補助金」を活用すれば、実質負担を抑えて導入できる可能性があります。
アーデントは、補助金の活用を前提にしたツール選定から申請サポートまで、お客様のコストと使いやすさを最優先にご支援します。費用の試算や製品選びでお困りの際は、お気軽にご相談ください。