TrendAI™ Flex(クレジット)とは|トレンドマイクロの新ライセンスモデルを解説
「製品ごとにライセンスがバラバラで管理が大変」「新しい機能を試したいのに、その都度ライセンスを買い直さなければならない」――。
従来のセキュリティ製品のライセンス管理には、こうした複雑さ・柔軟性の低さ・利用状況の見えにくさという課題がありました。
トレンドマイクロが2026年1月より提供を開始した TrendAI™ Flex(旧称:Trend Vision One™ Credits) は、
これらの課題を解決する「クレジット」ベースの新しいライセンスモデルです。
個別製品ごとのライセンスを購入する代わりに、共通単位の「クレジット」をまとめて購入し、
Trend Vision One プラットフォーム上のあらゆるソリューション(エンドポイント/メール/クラウド/ネットワーク/ゼロトラスト/AIセキュリティ等)に
必要なだけ割り当てて使える――それが TrendAI Flex です。
本ページでは、TrendAI Flex の仕組み・メリット・料金体系・従来モデルとの違いを、導入をご検討の企業さま向けにわかりやすく解説します。
TrendAI Flex とは
TrendAI Flex は、トレンドマイクロの統合セキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」のソリューションを、
「クレジット」という共通単位で購入・利用するサブスクリプション型のライセンスモデルです。
2026年1月1日より、Trend Vision One のライセンスはこの単一・共通のクレジットモデルに一本化され、
個別製品ライセンスやソリューション専用ライセンスの新規提供は終了しました。
📌 押さえておきたい5つのポイント
- 「クレジット」は事前に購入し、Trend Vision One の各ソリューション/パッケージに割り当てて利用します。
- 利用状況は日次で計測され、月次で引き落とし状況が可視化されます。
- 未使用の「クレジット」は、契約期間中であれば他のソリューションに自由に再割り当てできます。
- 「クレジット」はサブスクリプション期間の終了時に失効します(繰り越し・払い戻し不可)。
- 必要なクレジット数は、利用するソリューションや保護対象数によって決まります。
※ TrendAI Flex は Trend Vision One(SaaS)のソリューション/パッケージが対象です。
Worry-Free(ウイルスバスター ビジネスセキュリティ)、Deep Security、Deep Discovery、TippingPoint、
お客さまホスト型製品、MSPモデルで提供される製品には適用されません。
主な特長・メリット
🔷 柔軟性の向上
ビジネスの優先順位の変化に応じて、Trend Vision One のソリューション間で「クレジット」を自由に移動・再割り当てできます。
新たに別のライセンスを購入する必要も、その準備期間も不要。
特にインシデント発生時など、必要な機能をすぐに利用開始できる点は大きな強みです。
🔷 拡張性の向上
単一・共通の「クレジット」が Trend Vision One の全機能をカバーするため、利用規模の拡大・縮小が容易です。
ライセンス体系が標準化されることで、グローバル展開や迅速な調達もシンプルになります。
🔷 管理性の向上
ワンクリックでライセンスをアクティベーションでき、契約ごとに必要なライセンスキーは1つだけ。
「Platform Usage and Credits」アプリで、契約全体のクレジット残高と実際の利用状況をリアルタイムに把握できるため、
ライセンス上限超過の防止や、正確な更新計画の立案に役立ちます。
💡 予測しやすいコスト
価格は数量や契約期間に関わらず1クレジット=1ユーロ/1米ドル(日本では170円・税別)に標準化。
全体費用の見通しが立てやすく、実際の利用状況に応じてセキュリティ投資を最適化できます。
必要クレジット数の考え方と計算例
必要なクレジット数は、次のシンプルな計算式で算出します。
例:エンドポイント保護(Endpoint Security Essentials)を100台分・1年契約で導入する場合
📊 主なソリューションの必要クレジット数(例)
保護対象ユニットごとに必要なクレジット数は、従来モデルから変更されていません。代表的な例は以下のとおりです(12か月あたり)。
| ソリューション | 課金単位 | 必要クレジット数 |
|---|---|---|
| Endpoint Security Core(エンドポイント保護/基本) | エンドポイント1台あたり | 45 |
| Endpoint Security Essentials(エンドポイント保護/EDR込み) | エンドポイント1台あたり | 65 |
| Email and Collaboration Security Essentials(メール/コラボ保護) | ユーザー1人あたり | 50 |
| Cyber Risk Exposure Management Essentials(リスク可視化) | 評価対象デバイス1台あたり | 50 |
| Zero Trust Secure Access – Internet Access(ゼロトラスト) | ユーザー1人あたり | 60 |
※ 上記は代表例です。実際の必要クレジット数は、利用するパッケージ(Core/Essentials/Pro等)や構成によって異なります。
正確な数量は、Trend Vision One コンソール内の計算ツールまたは「クレジット計算機(Credit Calculator)」でご確認ください。
管理画面イメージ
TrendAI Flex の利用状況は、Trend Vision One コンソールの「Platform Usage and Credits」アプリで一元管理できます。実際の画面イメージをご紹介します。
従来ライセンスとの比較
| 項目 | 従来の個別ライセンス | TrendAI Flex(クレジット) |
|---|---|---|
| ライセンス単位 | 製品・ソリューションごとに個別 | 共通の「クレジット」に一本化 |
| 機能の追加・変更 | 都度ライセンスを新規購入 | クレジットを割り当てるだけで有効化 |
| 利用状況の可視化 | 把握が困難(超過・未使用が見えにくい) | 日次計測・月次可視化でリアルタイム把握 |
| アクティベーション | 製品ごとにシリアル番号等が必要 | 契約ごとにキー1つ・ワンクリック |
| 価格体系 | ソリューションごとに異なる | 1クレジット=170円(税別)に標準化 |
| 契約形態 | 製品単位のサブスクリプション | 前払いサブスクリプション(1〜5年) |
※ 既存のライセンスはコンソール上で自動的に TrendAI Flex へ変換され、契約期間終了まで運用が継続されます。お支払い済みのライセンスが失われることはありません。
料金体系
TrendAI Flex の価格は、数量や契約期間に関わらず1クレジットあたりの単価で標準化されています(2026年2月1日〜の標準価格)。
| 区分 | 1クレジットあたりの標準価格(税別) |
|---|---|
| 新規 | 170円 |
| 更新 | 170円 |
| 追加 | 170円 |
- 新規・更新・追加いずれも同一単価。更新時も新規と同じ価格でクレジットを購入できます。
- 契約期間は最低1年、最長5年。複数年契約の場合、期間全体分のクレジットを初回に一括付与されます。
- ボリュームディスカウントや複数年割引は適用されません。
- 未使用クレジットは契約終了時に失効し、繰り越し・払い戻しはできません。
※ 価格は予告なく変更される場合があります。詳細な見積もりや構成のご相談はお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
Q1. この変更で、購入済みソリューションのライセンス数は減りますか?
A. いいえ。今回の変更は利用状況の可視化を新しい方法で提供するものであり、利用権限を減らすものではありません。各ソリューションに必要なクレジット数も従来モデルから変更されていません。
Q2. このモデルになって、コストは上がりますか?
A. いいえ。TrendAI Flex への移行は価格変更ではありません。1クレジット=170円(税別)の標準単価で、必要なクレジット数も従来どおりです。
Q3. 従量課金(ペイ・アズ・ユー・ゴー)方式ですか?
A. いいえ。TrendAI Flex は前払いのサブスクリプション型です。契約期間分のクレジットをあらかじめ購入する形で、従量課金制ではありません。月次の「引き落とし」表示は、残高を可視化するための表記上の仕組みです。
Q4. 利用が一時的にクレジット残高を超えてしまったらどうなりますか?
A. Trend Vision One プラットフォームは、一時的に残高を超過しても引き続き稼働し、保護が継続されます。コンソール上に超過の警告と追加クレジット購入の案内が表示されます。
Q5. 未使用のクレジットは翌期間に繰り越せますか?
A. いいえ。未使用クレジットはサブスクリプション期間終了時に失効し、繰り越し・返金はできません。契約期間中であれば、他の Trend Vision One ソリューションへ再割り当てして活用いただけます。
お問い合わせ
TrendAI Flex(Trend Vision One)の導入をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
アーデントでは、必要なクレジット数の試算や最適な構成のご提案から導入・運用支援まで、ワンストップでサポートしています。