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WAF(Web Application Firewall)とは?費用相場と法人向けクラウド型WAFの選び方・製品比較【中小企業向け】

WAFとは 費用相場 クラウド型WAF 比較

「Webサイトが改ざんされた」「問い合わせフォームから不正アクセスされた」——こうしたWebサイトを狙う攻撃を最前線で防ぐのが WAF(Web Application Firewall/ワフ) です。
結論から言うと、コーポレートサイトやECサイト、予約・問い合わせフォームを持つ会社であれば、WAFの導入は検討する価値があります。中小企業では、初期投資が少なく運用がラクなクラウド型WAF(月額1万円台〜)が主流です。

この記事では、WAFとは何かという基本から、ファイアウォールとの違い、種類ごとの費用相場、法人向けクラウド型WAFの選び方と製品比較までを、中小企業の経営者・情シス担当の方向けにわかりやすく解説します。導入費用を「デジタル化・AI導入補助金」で抑える方法もあわせて紹介します。

WAF(Web Application Firewall)とは?何を守るもの?

WAF(Web Application Firewall)とは、WebサイトやWebサーバーへの「攻撃」を最前線で検知し、遮断する専用のセキュリティ製品です。
普段は正常な利用者からのアクセスを通しながら、攻撃と判断した不正な通信だけをブロックします。ホームページの改ざん、フォームからの情報漏えい、サーバーダウンなど、Webサイトを狙った被害を防ぐのが役割です。

WAFが防ぐのは、主に次のような「Webアプリケーション層」を狙う攻撃です。

  • SQLインジェクション:データベースを不正操作し、顧客情報などを盗み出す攻撃
  • クロスサイトスクリプティング(XSS):閲覧者のブラウザで不正なスクリプトを実行させる攻撃
  • Webサイトの改ざん:ページを書き換え、偽サイトやウイルス配布に悪用
  • OSコマンドインジェクション:サーバーを不正に操作する攻撃
  • DDoS攻撃:大量の不正リクエストを送りつけてサイトを停止させる攻撃(対応する製品タイプの場合)

▶ 関連記事:ネットワークセキュリティ徹底比較|UTM・SASE・ZTNA・SWG・FWaaSの違いとおすすめ製品

WAFとファイアウォール・IPSは何が違う?

「ファイアウォール(FW)があるからWebサイトも安全」と思われがちですが、これは誤解です。FW・IPS・WAFは守る”層”が異なり、互いに補い合う関係にあります。Webサイトへの攻撃はFWやIPSだけでは防ぎきれず、WAFが必要になります。

項目 WAF ファイアウォール(FW) IPS/IDS
主に守る層 Webアプリケーション層
(通信の”中身”)
ネットワーク層
(ポート・IP)
ネットワーク〜OS層
防ぐ攻撃の例 SQLインジェクション
XSS・Web改ざん
許可外の通信
不正なポートへの接続
既知の脆弱性を突く攻撃
不正侵入
たとえるなら Webサイト専門の
ボディガード
建物の出入口の
ゲート
侵入者を見張る
警備センサー
Web攻撃への強さ ○(一部)

つまり、FWとIPSで「入口」を固めても、正規の入口(Webサイトの80/443番ポート)を通って来るWebアプリ攻撃はすり抜けてしまいます。
その”最後の砦”としてWebサイトを守るのがWAFです。3つを組み合わせた多層防御が理想です。

WAFの種類 クラウド型 アプライアンス型 ソフトウェア型

WAFにはどんな種類がある?

WAFは提供形態によって大きく次の4タイプに分かれます。中小企業では、導入と運用がもっともラクな「クラウド型」が主流です。

タイプ 概要・特徴 導入のしやすさ 費用感 向いている企業
クラウド型
(SaaS)
DNS切替やプロキシ設定だけで導入。機器不要で、防御ルールの更新も自動。 ◎ 最短即日 月額1万円台〜 中小企業全般。まず検討したい本命
アプライアンス型
(機器設置)
専用ハードウェアを自社に設置。高速・大容量の処理が可能。 △ 設計・構築が必要 数十万〜数百万円 大規模サイト・自社運用体制がある企業
ソフトウェア型
(ホスト型)
WebサーバーにWAFソフトを導入。設定の自由度が高いが運用負荷あり。 △ 運用知識が必要 ライセンス費用 サーバー台数が少なく、技術者がいる企業
運用・監視
サービス型
AWS WAFなどのルール最適化や監視を専門会社が代行。 ○ 委託で運用不要 月額数万円〜 情シス担当が不在・運用を任せたい企業

クラウド型はさらに、他社と設備を共有する「共有型」と、専有する「占有型」に分かれます。アクセスが少なく安価に始めたいなら共有型、アクセスが多く安定性を重視するなら占有型が向きます。

WAFの費用相場はいくら?

WAFの費用は提供形態で大きく変わります。中小企業の主流であるクラウド型なら、初期費用0〜20万円台、月額1万円台〜4万円台が目安です(守るサイトのアクセス量=トラフィック規模で変動)。

提供形態 初期費用 月額/ランニング 特徴
クラウド型 0〜20万円台 月額1万〜4万円台
(規模により上昇)
中小の主流。機器不要・自動更新
アプライアンス型 25万〜180万円 年間更新12万〜53万円 大規模・高速処理向け。初期負担が大きい
ソフトウェア型 製品による サーバー単位のライセンス 台数が少ない中小規模向け
パブリッククラウド型
(AWS WAF等)
基本なし 従量課金 アクセス変動に強いが、ルール運用は自社対応

費用を考えるときは、月額料金だけでなく「運用・チューニングの手間(人件費)」も含めた総コストで比べることが大切です。安く見えても、誤検知の対応やルール調整を自社で抱えると、かえって負担が大きくなることがあります。

▶ 関連記事:法人向けセキュリティソフトの料金・月額相場はいくら?費用の内訳と補助金で抑える方法【2026年版】

法人向けクラウド型WAFの選び方は?5つのポイント

製品選びで失敗しないために、次の5点をチェックしましょう。

  1. 防げる攻撃の範囲と最新脅威への対応:SQLインジェクションやXSSはもちろん、ゼロデイ攻撃や最新の手口に自動で対応(防御ルールの自動更新)できるかを確認します。
  2. 誤検知の少なさとチューニングの柔軟性:WAFは正常な通信を誤ってブロックすること(誤検知)があります。誤検知が起きたとき、素早くルールを調整できるか・相談できるかが重要です。
  3. Webサイトの表示速度への影響:WAFを通すことで表示が遅くならないか、自社のピーク時アクセスを余裕をもって処理できるかを確認します。
  4. 導入のしやすさと既存環境との相性:レンタルサーバーやオンプレミス、使っているCMSに対応しているか。クラウド型ならDNS切替だけで済むかを確認します。
  5. 運用・サポート体制:24時間365日の監視や、日本語での緊急対応があるか。情シス担当が不在・少人数なら、運用を任せられるサポートの手厚さが決め手になります。

とくに中小企業では、②の誤検知対応と⑤のサポート体制が「入れたあとの安心」を左右します。専任の担当者を置きにくい会社ほど、防御ルールの更新が自動で、日本語サポートが手厚い製品を選ぶと運用がラクになります。

中小企業におすすめのクラウド型WAFは?(製品比較)

代表的なクラウド型WAFを比較しました。運用のしやすさと日本語サポートを重視するなら、国内シェアNo.1の「攻撃遮断くん」が中小企業の有力な選択肢です。

項目 攻撃遮断くん SiteGuard
Cloud Edition
AWS WAF
提供元 サイバーセキュリティ
クラウド(国産)
EGセキュア
ソリューションズ(国産)
Amazon Web Services
導入方式 DNS切替/無停止
(レンタルサーバー可)
DNS切替 AWS上で設定
月額目安 1万円〜 2.5万円〜 従量課金
防御ルール更新 自動 自動 基本は自社設定
運用・サポート 24時間365日
日本語・月次レポート
日本語サポート 自社運用
(または委託)
サイバー保険 付帯(最大1,000万円)
詳細 詳細を見る

※ 他社製品の料金・仕様は変動するため、最新の内容は各社にご確認ください。

国内シェアNo.1「攻撃遮断くん」のポイント

攻撃遮断くんは、導入サイト20,000以上・クラウド型WAF国内シェアNo.1のサービスです。中小企業に選ばれる理由は次の通りです。

  • 導入が簡単:DNS切替だけで導入でき、レンタルサーバーでもオンプレミスでも対応。既存システムを止めません。
  • 運用の手間がかからない:防御ルールは自動更新。攻撃元のIP・国・種別はダッシュボードで見える化され、月次レポートも届きます。
  • 日本語サポート&サイバー保険:24時間365日、日本人スタッフが対応。10Gbps以上のDDoSやゼロデイ攻撃で損害を受けた場合、最大1,000万円の補償が付きます。
  • 月額1万円台から:Webサイト向けのタイプなら、初期費用20万円/サイト+月額1万円(〜500kbps規模)から始められます。トラフィック規模やDDoS対策の有無でプランを選べます。

WAFの費用は補助金で抑えられる?

WAFの導入費用は、「デジタル化・AI導入補助金」(旧・IT導入補助金)などの補助金で抑えられる可能性があります。対象となるITツールとして登録された製品であれば、初期費用や利用料の一部が補助の対象になり得ます。

アーデントは同補助金の支援事業者として、対象ツールの選定から申請、導入までをサポートしています。
ただし、補助率・上限額・対象要件は年度や公募回で変わります。最新の公募要領を確認のうえ、専門家に相談して進めることをおすすめします。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ【中小企業向け】

WAFだけで会社は守れる?

WAFが守るのは、あくまで「Webサイト・Webサーバー」への外部からの攻撃です。
社員のパソコン(エンドポイント)、社内に届くメール、クラウド上の業務データなどは、WAFの守備範囲外です。ランサムウェアやフィッシングメール、内部からの情報漏えいは、WAFでは防げません。

そのため、実際の対策は次のような多層防御で組み立てます。

  • Webサイトの防御 → WAF
  • 社内ネットワークの出入口 → ファイアウォール/UTM
  • パソコン・端末 → ウイルス対策ソフト(EPP)/EDR
  • メール → メールセキュリティ
  • データ → バックアップ

WAFは「Web公開サイトを持つ会社の必須対策」と位置づけ、他の対策と組み合わせて考えるのが現実的です。

▶ 関連記事:UTM(統合脅威管理)とは?法人向けおすすめ製品の比較と費用相場・クラウド型の選び方【中小企業向け】

WAFに関するよくある質問(Q&A)

Q. 小さな会社のコーポレートサイトにもWAFは必要ですか?

A. Webサイトを公開している以上、規模に関係なく攻撃の対象になります。とくに問い合わせフォームやログイン機能、ECサイトがある場合は、情報漏えいや改ざんのリスクがあるため導入を検討する価値があります。まずは月額の負担が小さいクラウド型から始めるのがおすすめです。

Q. レンタルサーバーで運営していてもWAFは導入できますか?

A. できます。クラウド型WAF(DNS切替型)なら、サーバーを問わず導入可能です。レンタルサーバー自体にWAF機能が付いている場合もありますが、防御力やサポート、可視化のレベルは専用のクラウド型WAFのほうが手厚いことが多いです。

Q. WAFを入れるとサイトの表示は遅くなりませんか?

A. 通信をWAF経由にするため多少の影響はありますが、クラウド型WAFは高速処理を前提に設計されており、体感できるほど遅くなることは通常ありません。自社サイトのアクセス量に合ったプランを選ぶことが大切です。

Q. 誤検知で正常な利用者がブロックされることはありますか?

A. まれに起こり得ます。そのため、誤検知が起きたときに素早くルールを調整(チューニング)できる製品・サポート体制を選ぶことが重要です。情シス担当が少ない会社では、運用を任せられる日本語サポートの手厚い製品が安心です。

Q. WAFとファイアウォールはどちらか一方でよいですか?

A. 役割が異なるため、両方あるのが理想です。ファイアウォールはネットワークの出入口を、WAFはWebアプリケーションへの攻撃を防ぎます。Webサイトを公開しているなら、ファイアウォールに加えてWAFを備えることをおすすめします。

まとめ

WAF(Web Application Firewall)は、Webサイト・Webサーバーへの攻撃を最前線で防ぐ専用のセキュリティ製品です。
ファイアウォールやIPSでは防ぎきれないWebアプリ層の攻撃(SQLインジェクション、XSS、改ざんなど)に特化して守ります。
中小企業では、導入と運用がラクなクラウド型WAF(月額1万円台〜)が主流です。
製品選びでは、防げる攻撃の範囲・誤検知への対応・表示速度・導入のしやすさ・サポート体制の5点を確認しましょう。
運用の手間をかけたくない中小企業には、自動更新・日本語サポート・サイバー保険まで備えた国内シェアNo.1の「攻撃遮断くん」が有力です。
導入費用は「デジタル化・AI導入補助金」で抑えられる可能性があります。まずは自社のWebサイトのリスクを整理するところから始めてみてください。

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