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脆弱性診断・脆弱性管理サービスの費用相場と選び方|脆弱性診断(Webアプリ・ペネトレ)とマネージド脆弱性管理の違いを中小企業向けに解説

「攻撃を受けてから慌てる」のではなく、攻撃される前に自社の弱点(脆弱性)を見つけて塞ぐ——それが脆弱性診断・脆弱性管理です。まず結論からお伝えすると、両者は目的が違います。脆弱性診断は「ある一時点で、システムにどんな弱点があるかを洗い出す健康診断」。脆弱性管理は「見つけた弱点を、継続的に検出・優先順位付け・修正していく運用サイクル」です。

脆弱性診断の費用相場は対象や手法によって数十万円〜数百万円と幅があり、脆弱性管理を自前で回すには専門知識と手間もかかります。そのため、情報システム担当が1〜2名という中小企業では、専門家が24時間365日で見張るマネージド型の脆弱性管理サービスが現実的な選択肢になります。さらに、これらの費用はデジタル化・AI導入補助金で抑えられる場合があります。この記事では、脆弱性診断と脆弱性管理の違い・種類・費用相場・中小企業の選び方を、わかりやすく整理します。

脆弱性診断と脆弱性管理は何が違う?

言葉が似ているため混同されがちですが、役割はまったく違います。脆弱性診断は「一時点の点検(スポット)」、脆弱性管理は「継続的な運用(サイクル)」だと考えるとわかりやすいです。健康にたとえるなら、診断は「人間ドック」、管理は「日々の体調管理と定期通院」にあたります。

項目 脆弱性診断(点検) 脆弱性管理(運用)
目的 その時点の弱点を洗い出す 弱点を継続的に見つけ・塞ぎ続ける
タイミング スポット(年1回・リリース前など) 継続(常時スキャン・随時通知)
主な対象 Webサイト・サーバー・アプリ等 社内外の全IT資産(把握含む)
成果物 診断レポート(弱点一覧・対処法) 優先順位付きリスト・月次レポート
向く場面 新規公開前・取引先要請への対応 攻撃対象領域の把握・恒常的な備え

診断は「今どこに穴が空いているか」を明らかにし、管理は「穴が新しく空いていないか」を見張り続けます。どちらか一方ではなく、診断で現状を把握し、その後は管理で維持するのが理想的な流れです。

脆弱性診断にはどんな種類がある?

脆弱性診断は「何を診断するか」で種類が分かれ、費用相場も変わります。自社が守りたい対象に合わせて選ぶのが基本です。おおまかな費用の目安は次のとおりです(対象の規模・診断の深さで大きく変動するため、あくまで相場感です)。

種類 診断する対象 費用相場の目安
Webアプリケーション診断 Webサイト・Webサービス・API 20万〜150万円
プラットフォーム(ネットワーク)診断 サーバー・OS・ミドルウェア・機器 1IPあたり5万〜15万円
(全体30万〜200万円)
スマホアプリ診断 iOS/Androidアプリ本体・API 50万〜300万円
クラウド設定診断 AWS/Azure等の設定不備 20万〜100万円
ペネトレーションテスト 攻撃者目線で侵入できるか実証 100万〜1,000万円

よく混同される脆弱性診断とペネトレーションテストの違いも押さえておきましょう。脆弱性診断は「弱点を網羅的に洗い出す(広く浅く)」のに対し、ペネトレーションテストは「特定の攻撃シナリオで実際に侵入できるかを検証する(狭く深く)」もので、費用も高額になります。多くの中小企業ではまず脆弱性診断から始めれば十分です。

脆弱性診断の費用相場はいくら?

種類のほかに、どう診断するか(手法)でも費用と精度が変わります。大きく「ツール(自動)診断」「手動診断」「両者を組み合わせたハイブリッド診断」の3つです。

診断手法 精度 費用の目安 向いている場面
ツール(自動)診断 広く浅く 無料〜30万円程度 定期チェック・予備調査
手動診断 狭く深く 50万〜300万円 重要システム・本番公開前
ハイブリッド診断 広く+要所は深く 中間(推奨) コストと品質の両立

費用を左右する主な要素は、①診断対象の規模(ページ数・IP数)②手法(自動か手動か)③診断の深さ・網羅性④診断後のサポート(報告会・再診断の有無)です。「重要な部分は手動で深く、それ以外はツールで広く」というハイブリッド診断が、コストと品質のバランスに優れ、中小企業にもおすすめです。

脆弱性管理サービス(マネージド型)の費用はどれくらい?

脆弱性診断が「単発の費用」なのに対し、脆弱性管理は「継続的なサービス費用」です。マネージド型(専門家に運用を任せる形)の脆弱性管理サービスは、守る資産数やユーザー数に応じた年額サブスクリプションが一般的です。

相場感としては、中小規模で月額数万円〜十数万円程度から利用できるケースが多いですが、外部公開資産のみ(EASM)か、社内ネットワークまで含める(IASM)か、EDR/MDRとセットにするかなど構成で変わります。単発の脆弱性診断を毎年頼むより、継続監視で「新しく空いた穴」を早く見つけられるのが利点です。正確な費用は規模・構成によって変わるため、見積りでの確認が必要です。

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中小企業はどう選べばいい?脆弱性診断・管理サービスの選び方5つのポイント

  1. 守りたい対象を明確にする:Webサイト・社内サーバー・公開VPNなど、まず「何を診るか」を決めます。
  2. 診断範囲と手法を確認する:ツール中心か手動を含むか、範囲(スコープ)で費用が大きく変わります。
  3. レポートの質を見る:経営層向けの要約・危険度の評価・具体的な直し方まで書かれているかが重要です。
  4. 診断後のサポートを確認する:修正後の再診断や報告会の有無で、実際に穴を塞げるかが決まります。
  5. 「一度きり」で終わらせない:診断後は継続的な脆弱性管理につなげ、新しい脆弱性に備えます。

自前運用とマネージド、どちらを選ぶべき?

脆弱性スキャナを自社導入する方法もありますが、「導入したものの、出てくる指摘が多すぎて手が回らない」という声は非常に多く聞かれます。専任のセキュリティ担当を置きにくい中小企業では、専門家が結果をトリアージ(優先順位付け)してくれるマネージド型が現実的です。3つのアプローチを比べると次のようになります。

項目 自前スキャナ運用 単発の脆弱性診断 マネージド脆弱性管理
(Sophos Cyber Risk Management)
形態 ツールを自社運用 専門会社にスポット依頼 継続監視+専門家運用
検出エンジン 製品次第 会社次第 Tenable(業界トップ級)
外部公開資産の自動発見(EASM) 手動棚卸しが必要 範囲外が多い ◎ 自動で継続発見
社内資産のスキャン(IASM) 可能だが運用負荷大 別途依頼 ◎ 対応
優先順位付け CVSS程度 レポートによる AIベースのVPR
24時間365日の監視 × × ◯ 専門アナリスト
運用負荷 高い 低い(単発) 非常に低い
向いている企業 専任担当がいる企業 公開前・要請対応 情シス1〜2名の中小企業
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Sophos Cyber Risk Managementはどんなサービス?

アーデントが取り扱うSophos Cyber Risk Management(Sophos Managed Risk)は、業界トップクラスの脆弱性管理ベンダーTenable(テナブル)の技術を使い、Sophosの専門アナリストが24時間365日で自社の弱点を見張る、フルマネージド型のサービスです。スキャナの専門知識がなくても、契約後すぐに資産の洗い出し・スキャン・優先順位付け・通知まで自動化できます。主な特長は次のとおりです。

  • 外部攻撃対象領域管理(EASM):公開Webサイトや放置されたサーバー・サブドメインなど、「気づかないうちに公開されていた資産(シャドーIT)」を自動で洗い出します。
  • 内部攻撃対象領域管理(IASM):社内ネットワークにスキャナを置き、社内サーバー・PC・IoT機器の脆弱性まで検出します(2025年7月に追加)。
  • AIベースの優先順位付け(VPR):CVSSスコアだけでなく「実際に攻撃に使われているか」まで加味し、本当に今すぐ塞ぐべき脆弱性を1〜10で自動ランク付けします。
  • 24時間365日のマネージド監視:重大な脆弱性を見つけ次第、専門家が能動的に通知し、直し方までガイドします。
  • Sophos MDRとの連携:脅威の検知情報と脆弱性データを1画面で把握でき、多層防御の最後のピースになります。

「脆弱性スキャナを入れたが結果が多すぎて放置している」「自社が外からどう見えているか把握できていない」という中小企業に特に向いています。無料の評価トライアルも用意されています。

サービスの詳細を見る

費用は補助金で抑えられる?

脆弱性診断・脆弱性管理サービスの導入費用は、デジタル化・AI導入補助金を活用して抑えられる場合があります。サイバーセキュリティ強化を目的としたツール・サービスは補助対象として認められるケースが多く、アーデントでは補助金の申請から導入・運用までワンストップで支援しています。ただし補助率・要件は年度の公募要領によって変わるため、最新の要件は公募要領の確認と専門家への相談が必要です。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ

導入前に押さえておきたい注意点は?

  • 「診断して終わり」にしない:見つけた脆弱性を修正し、再診断で塞げたか確認するまでが1セットです。
  • まず自社資産を把握する:どんなサーバー・公開サービスがあるか不明なままでは診断範囲を決められません。EASMは把握そのものを助けます。
  • 診断範囲(スコープ)で費用が変わる:範囲を欲張ると高額になります。重要度の高い資産から優先しましょう。
  • 脆弱性を見つけたら放置しない:Windows Updateなどのパッチ適用と組み合わせ、対応を後回しにしないことが肝心です。

▶ 関連記事:Windows Updateを放置していませんか?パッチ管理の重要性

よくある質問(Q&A)

Q. 脆弱性診断と脆弱性管理、中小企業はどちらが必要ですか?

A. まずは脆弱性診断で現状の弱点を把握し、その後は継続的な脆弱性管理で維持するのが理想です。情シスの人数が限られる場合は、最初からマネージド型の脆弱性管理サービスにまとめると運用負荷を抑えられます。

Q. 脆弱性診断は年に何回やればいいですか?

A. 外部に公開しているシステムは最低でも年1回、更新頻度が高いWebサービスや重要システムは四半期ごとが目安です。継続的な脆弱性管理を導入すれば、常時監視によりこの「間の期間」の弱点も早く見つけられます。

Q. 脆弱性スキャナ(Nessusなど)を自分で導入するのと何が違いますか?

A. 自前運用ではスキャンの計画・実行・結果の選別・対応指示まですべて自社で行う必要があります。マネージド型は同じエンジンを使いつつ、専門家が24時間365日で監視・選別し、重大な脆弱性だけを通知してくれる点が違います。

Q. 取引先から「脆弱性管理の体制を示して」と言われました。どうすれば?

A. 継続的な脆弱性管理サービスを使っていれば、月次レポートを出力するだけで第三者目線の管理体制を客観的に説明できます。サプライチェーン全体でセキュリティを求められる今、こうした要請は今後さらに増えると見込まれます。

Q. 費用が高そうですが、中小企業でも導入できますか?

A. 単発の診断は数十万円からですが、マネージド型の脆弱性管理は月額制で始められるものもあります。さらにデジタル化・AI導入補助金を活用できる場合があり、実質的な負担を抑えられます。まずはお見積りでご相談ください。

まとめ

脆弱性診断は「一時点の弱点の洗い出し」、脆弱性管理は「継続的に弱点を見つけ・塞ぐ運用」です。
診断の費用相場は対象や手法で数十万円〜数百万円と幅があり、まずは重要な資産からハイブリッド診断で始めるのが現実的です。
一方で、攻撃は日々増えており「一度きりの診断」では守り切れません。
情シスが1〜2名という中小企業では、専門家が24時間365日で見張るマネージド型の脆弱性管理サービスが有力な選択肢になります。
アーデントでは、Tenable技術を使ったSophos Cyber Risk Managementの導入を、デジタル化・AI導入補助金の活用とあわせてご支援しています。
「何から手をつければいいか分からない」段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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