• ホーム
  • Sophos UTM(SG)のサポートは2026年6月30日に終了済み|12月31日で完全に止まる理由と、Sophos Firewall(XGS)への移行手順・機種の選び方・費用【中小企業向け】

Sophos UTM(SG)のサポートは2026年6月30日に終了済み|12月31日で完全に止まる理由と、Sophos Firewall(XGS)への移行手順・機種の選び方・費用【中小企業向け】

Sophos UTM(SG)のサポート終了とSophos Firewall(XGS)への移行

「会社の出入口に置いているソフォスのUTM、まだ動いているけれど大丈夫?」──2026年の後半に入って、こうしたご相談が増えています。

結論からお伝えすると、Sophos UTM(SGシリーズ)のサポートは2026年6月30日に終了しています。
さらに、ライセンスが残っている場合でも2026年12月31日を過ぎるとサポートは一切提供されません。
また、旧世代のSophos XGシリーズ(ハードウェア)も2025年3月31日にサポートが終了しています。

この記事では、当社がSophos製品を取り扱っている立場から、UTMを使い続けると何が起きるのか、後継のSophos Firewall(XGSシリーズ)へどう移行するのか、機種の選び方と費用、移行が間に合わない場合の守り方までを、中小企業向けに整理します。

まずやること(3分で確認できます)
1. 社内の出入口にある機器の型番を見る(本体の前面または底面のラベル)
2. 型番が「SG」で始まる、または管理画面に「Sophos UTM」「UTM 9」と表示されるなら、この記事の対象です
3. 型番が「XG 86/106/115/125/135/210/230」などの場合も、ハードウェアのサポートは終了しています
4. 型番が「XGS」で始まる機器なら、現行製品です

Sophos UTM(SG)のサポートは、いつ終わった?

Sophos UTM は、1台でファイアウォール・ウイルス対策・Webフィルタ・VPNなどをまとめて担う「UTM(統合脅威管理)」製品です。
ソフォスは2022年に販売とサポートの終了を発表し、段階的に期限が切れてきました。

時期 起きたこと 状態
2023年6月30日 SGシリーズのハードウェアの新規販売が終了(以降は在庫限り) 終了済み
2023年6月30日 3年契約のライセンスの購入が終了 終了済み
2025年3月31日 旧世代の XGシリーズ(XG 86〜750)のハードウェアのサポートが終了 終了済み
2025年12月31日 Sophos UTM のライセンス更新の最終受注日(期間は最長6か月) 終了済み
2026年6月30日 Sophos UTM(SG)のサポート終了。移行キャンペーンもこの日で終了 終了済み
2026年7月1日 UTMの製品型番(SKU)がすべて無効化され、延長の手続きもできなくなる 終了済み
2026年12月31日 ライセンス期限が残っていても、この日を超えるサポートは提供されない 残り約3か月

ソフォスのパートナー向け告知では、次のように案内されています。
「Customers with a valid license beyond the EOL date will still be supported, but irrespective of the license expiry date, no support can be offered beyond December 31, 2026.」
(EOL日を超えて有効なライセンスを持つお客様は引き続きサポートされますが、ライセンスの有効期限にかかわらず、2026年12月31日を超えるサポートは提供できません)
(出典:Sophos パートナーニュース「Sophos UTM EOL: 3 Actions to Take Before June 30, 2026」)

つまり、いま「まだ動いている」UTMがあったとしても、遅くとも2026年12月31日で完全に止まることが決まっています。
「サポート終了=6月30日」だけを見て「もう過ぎたから同じこと」と考えるのではなく、12月31日が本当の最終期限と捉えてください。

▶ 関連記事:Trellix(旧McAfee)のサポート終了はいつ?後継・移行先の一覧

サポートが切れたUTMを使い続けると、何が止まる?

UTMは「電源が入っていて通信が通る」ことと、「守れている」ことが一致しない機器です。サポートが切れると、見た目は動いたまま守りだけが止まります。

止まるもの 何が起きるか 影響の大きさ
ファームウェアの更新 新しく見つかった脆弱性(弱点)が修正されない。UTM自体が侵入口になる 大
ウイルス定義・IPS(侵入防御)の更新 新しいウイルスや攻撃のパターンを見分けられなくなる 大
Webフィルタの分類データ 新しく作られた危険サイトを止められなくなる 中
メーカーのサポート窓口 障害や設定の問い合わせができない 中
ライセンスが切れた機能 該当する保護機能そのものが動かなくなり、管理画面のタブも開けなくなる 大

ソフォスは「When a license expires, the related protection features stop working, and the corresponding WebAdmin tab is no longer accessible.」(ライセンスが失効すると、関連する保護機能は動作を停止し、対応する管理画面のタブにもアクセスできなくなります)と案内しています。

いちばん危ないのは「通信は通るので誰も気づかない」ことです。
ライセンスが切れてウイルス対策やWebフィルタが止まっても、インターネットは普通に使えます。
社員からの苦情が出ないまま、会社の出入口が素通しになっている状態が何か月も続くことがあります。

しかも、ランサムウェアの侵入経路は出入口の機器に集中しています。警察庁の「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」では、感染経路が判明した92件のうちVPN機器が61件(66.3%)、リモートデスクトップが19件(20.7%)で、リモートアクセス機器だけで87.0%を占めました。
UTMはまさにVPNの入口を兼ねていることが多い機器です。

▶ 関連記事:社内のネットワーク機器(ルーター・スイッチ・無線AP)のセキュリティ対策はどこまで必要?

後継製品は何?Sophos UTM と Sophos Firewall は何が違う?

ソフォスが案内している移行先は、Sophos Firewall(XGSシリーズのハードウェア)です。同じソフォスの製品ですが、中身のOSはまったく別物です。

項目 Sophos UTM(SG) Sophos Firewall(XGS)
中身のOS UTM 9 SFOS(Sophos Firewall OS)
管理画面 本体ごとのWebAdmin 本体の管理画面+Sophos Central(クラウドで複数台を一元管理)
暗号化通信の検査 処理が重く、速度が落ちやすい Xstream アーキテクチャで TLS 1.3 を高速に検査
未知のウイルス対策 オプション中心 AIサンドボックス(Xstream Protection)
パソコンとの連携 限定的 Sophos Endpoint と連携し、感染した端末を自動で隔離(Synchronized Security)
テレワーク対応 SSL-VPN/IPsec VPN VPN に加え ZTNA(ゼロトラスト接続)を追加費用なしで内蔵
パッチの適用 手動が中心 ダウンタイムなしの自動パッチ適用に対応
サポート 終了(最終2026年12月31日) 現行製品

中小企業にとって特に大きいのは、Sophos Central でクラウドから管理できることと、パソコン側のセキュリティソフトと連携して感染端末を自動で切り離せることです。
IT担当者が常駐していない会社でも、異常を見つけたときに機器が自動で動いてくれます。

▶ 関連記事:UTM(統合脅威管理)とは?法人向けおすすめ製品の比較と費用相場

どのXGSを選べばいい?SGシリーズからの置き換えの目安

SGシリーズの型番からの置き換えは、おおむね次の対応が目安です。ただし、実際には利用人数・拠点数・VPNの同時接続数・暗号化通信の量で必要な性能が変わるため、最終的には現状の通信量を見て決めます。

いま使っているSG 置き換えの目安(XGS) 規模の目安
SG 105/SG 115 XGS 107/108 〜20名程度の事務所・支店
SG 125 XGS 116/118 20〜50名程度
SG 135 XGS 126/128 50〜100名程度
SG 210 XGS 2100 100名以上・複数拠点の中心
SG 230 XGS 2300 通信量の多い中規模拠点
SG 310/SG 330 XGS 3100/3300 大規模拠点

※上記は一般的な目安です。暗号化通信(HTTPS)の検査をすべて有効にすると必要な性能が上がるため、同じ人数でも1つ上のモデルが適する場合があります。無線内蔵(w)モデルは別途ご相談ください。

「前と同じくらいの機種」で選ぶと、性能が足りないことがあります。
SGを導入した頃に比べて、いまは社内の通信のほとんどが暗号化されており、Web会議やクラウドサービスの利用も増えています。
当時の人数ではなく、いまの通信量を基準に選んでください。

Sophos Firewall への移行費用は、いくらかかる?

Sophos Firewall は、本体(アプライアンス)と年間ライセンスの組み合わせで費用が決まります。当社での価格は次のとおりです(いずれも税別)。

モデル 本体価格 Standard Protection(年間) Xstream Protection(年間・推奨)
XGS 107/108 124,400円 42,000円 55,200円
XGS 116/118 153,400円 67,200円 86,400円
XGS 126/128 227,500円 88,800円 115,200円
XGS 136/138 276,400円 140,400円 182,400円
XGS 2100 371,600円 294,000円 396,000円
XGS 2300 514,400円 415,200円 560,400円
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

Standard Protection にはファイアウォール・VPN・IPS・Webフィルタ・アプリ制御が含まれます。
Xstream Protection はそれに加えて、未知のウイルスを調べるAIサンドボックス、DNS保護、NDR(社内の不審な通信の検知)が付きます。
ランサムウェア対策を重視するなら Xstream Protection をおすすめしています。

従業員30名の会社の場合の試算

構成 初年度 2年目以降(年間)
XGS 116 + Standard Protection 220,600円 67,200円
XGS 116 + Xstream Protection(推奨) 239,800円 86,400円
XGS 107 + Xstream Protection(20名以下の場合) 179,600円 55,200円

月あたりに直すと、XGS 116 + Xstream Protection の2年目以降は月約7,200円です。このほかに、設定の移行や現地作業の費用がかかる場合があります。

比べるべきは「移行費用」ではなく「移行しなかった場合の費用」です。
警察庁の同じ統計では、ランサムウェア被害の調査・復旧に1,000万円以上かかった組織が5割を超えています。
出入口の機器が原因で被害に遭えば、復旧費用だけでなく、止まった業務と取引先の信用も戻ってきません。

UTMからSophos Firewallへ、どう移行する?

UTMとSophos FirewallはOSが違うため、設定をそのままコピーすることはできません。ソフォスは移行を助けるツール(Sophos Firewall Config Studio など)を用意していますが、最終的には設定を1つずつ確認しながら作り直す作業になります。
ソフォスとパートナーによる無料の移行ヘルプデスクも用意されているため、自社で進める場合も一人で抱え込む必要はありません。

サポートが終了したUTMから設定を棚卸しして新しいSophos Firewallへ移行する流れ
手順 やること ポイント
1. 棚卸し いまのUTMで使っている機能を書き出す(ファイアウォールのルール、VPN、Webフィルタ、メール保護、無線、拠点間接続) 使っていない設定を整理する好機。ルールが増えすぎていることが多い
2. 機種の選定 通信量・VPNの同時接続数・拠点数から XGS の機種とライセンスを決める 暗号化通信の検査を前提に選ぶ
3. 設定の移行 移行ツールと手作業で、ルール・VPN・Webフィルタを Sophos Firewall に作り直す VPNの利用者には接続ソフトの入れ替えが必要なことがある
4. 並行稼働と切り替え 業務時間外に切り替え、主要な業務システムやクラウドサービスが使えるか確認する 元に戻せるよう、旧UTMの設定のバックアップを残す
5. 旧機器の廃棄 設定情報(VPNの鍵・パスワード)が残ったまま処分しない 初期化したうえで、データ消去の記録を残す

UTMの「メール保護」「Webサーバー保護」を使っていた場合は?

Sophos UTM は、メールのウイルス対策・迷惑メール対策(Email Protection)や、社内のWebサーバーを守る機能(Webserver Protection)も1台で担えました。
Sophos Firewall でも一部の機能は引き継げますが、メールの保護はクラウド型のメールセキュリティへ分けたほうが、管理もしやすく安全性も高くなります。ソフォス自身も、UTMからの移行時に Sophos Email などの併用を案内しています。

▶ 関連記事:法人向けリモートアクセスVPNの選び方|方式の違いと「脱VPN」への移行

拠点間接続の機器(RED)や無線アクセスポイントは?

UTMと組み合わせて使っていた拠点間接続の機器(RED)や無線アクセスポイントは、型番によって Sophos Firewall でそのまま使えるものと、使えないものがあります。
RED や無線アクセスポイントにもそれぞれサポート期限が設定されているため、UTM本体と一緒に型番を書き出して確認してください。

12月31日までに移行が間に合わない場合は、どう守る?

機種の選定や業者の手配で、年内の切り替えが難しいこともあります。その場合でも、次の4つは今すぐ実施してください。

対策 内容 費用
VPNを使っていないなら止める 外からUTMの管理画面やVPNにつながる設定を無効にする 0円
管理画面を外に出さない インターネット側から管理画面に接続できないよう設定を確認する 0円
パソコン側の守りを厚くする 出入口が弱っている間、パソコンのEDR(侵入後の監視)で異常を見つけて止める 1台 月1,000円前後〜
移行の日程を先に決める 機種の見積りと作業日を押さえ、社内に周知する 0円

とくにVPNは、先に紹介した警察庁の統計でも侵入経路の6割以上を占めています。
テレワークで使っているVPNを止められない場合は、接続できる利用者を絞り、使っていないアカウントを削除し、パスワードを長く複雑なものに変えるだけでも危険は下がります。

▶ 関連記事:Windows Server 2016のサポート終了は2027年1月12日|移行までの守り方

Sophos Firewall以外の移行先はある?

Sophos Firewall は、UTMからの移行先として最も自然な選択肢ですが、会社の働き方によっては別の選び方もあります。

項目 Sophos Firewall(XGS) Check Point Harmony SASE Webセキュリティ Plus
タイプ 社内に置く次世代ファイアウォール クラウド型(SASE) パソコンに入れるクラウド型Web防御
向いている会社 社内にサーバーや複数拠点がある テレワーク中心・脱VPNを進めたい 拠点が小さく、パソコンのWeb利用を守りたい
UTMからの移行のしやすさ 同じソフォス製品で最もスムーズ 構成を見直す必要がある 出入口の機器は別途必要な場合がある
料金の目安(税別) 本体124,400円〜+年42,000円〜 ユーザー単位の月額(要見積り) 初期60,000円+1台 月1,580円
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

ほかのメーカーの製品も含めて横並びで比較して選びたい方は、法人向けセキュリティソフト7社一括比較もあわせてご覧ください。

▶ 関連記事:ネットワークセキュリティ徹底比較|UTM・SASE・ZTNA・SWG・FWaaSの違い

移行費用に補助金は使える?

デジタル化・AI導入補助金では、セキュリティ対策に使えるITツールが補助の対象になります。
セキュリティ対策推進枠は補助額5万〜150万円、補助率は中小企業1/2・小規模事業者2/3で、サービス利用料は最大2年分が対象です。

注意点
・ファイアウォールの本体などのハードウェアは、枠や年度によって補助対象にならない場合があります
・交付決定の前に発注・契約したものは対象外です
・申請には SECURITY ACTION の自己宣言と GビズID が必要です
要件は年度ごとに変わるため、検討時点の公募要領の確認と、専門家への相談をおすすめします。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026

Sophos UTMのサポート終了について、よくある質問

Q. サポートが終わっても、UTMはそのまま動きますか?

A. 電源を入れれば通信は通りますが、ファームウェアやウイルス定義の更新は止まり、ライセンスが切れた機能は動かなくなります。
守っているように見えて守れていない状態になるため、使い続けることはおすすめできません。

Q. ライセンスが2027年まで残っています。それまで使えますか?

A. いいえ。ソフォスは、ライセンスの有効期限にかかわらず2026年12月31日を超えるサポートは提供しないと案内しています。残りの期間があっても、12月31日までに移行する必要があります。

Q. ライセンスを更新して延命することはできますか?

A. できません。UTMのライセンス更新の最終受注日は2025年12月31日で、2026年7月1日以降は製品の型番自体が無効化されています。

Q. Sophos XG シリーズを使っています。これも対象ですか?

A. はい。
XG 86・106・115・125・135・210・230 などのXGシリーズのハードウェアは、2025年3月31日にサポートが終了しています。
型番が「XGS」で始まる機器が現行製品です。

Q. 無料版(Sophos UTM Home Edition)を会社で使っています。

A. Home Edition も UTM 9 と同じくサポートが終了しています。もともと家庭向けの無料版で業務利用は想定されていないため、この機会に法人向けの製品へ切り替えてください。

Q. UTMからの移行キャンペーン(割引)はまだ使えますか?

A. UTMのお客様向けの移行キャンペーン(XGS本体とXstream Protectionの割引や、追加のサポート期間)は2026年6月30日の注文で終了しています。
現在の条件はモデルや契約年数によって変わるため、お見積りの際にご確認ください。

Q. IT担当者がいなくても移行できますか?

A. はい。
機種の選定から設定の移行、切り替え作業まで、当社でご相談を承ります。
移行後は Sophos Central でクラウドから状態を確認できるため、常駐の担当者がいない会社でも運用しやすくなります。

Q. 移行作業の間、インターネットが止まりますか?

A. 切り替えの瞬間は通信が途切れますが、業務時間外に作業し、事前に設定を作り込んでおけば、止まる時間は短くできます。

▶ 関連記事:CrowdStrikeとSophos(ソフォス)は法人ならどっち?料金・台数別の費用を比較

まとめ:本当の期限は2026年12月31日。今月中に型番を確認して日程を決めましょう

Sophos UTM(SGシリーズ)のサポートは2026年6月30日に終了し、ライセンスが残っていても2026年12月31日で完全に止まります。
サポートが切れたUTMは、通信が通るため気づかれにくいまま、会社の出入口の守りが失われていきます。
後継の Sophos Firewall(XGSシリーズ)は、クラウドでの一元管理、パソコンとの連携による自動隔離、ZTNAの内蔵など、中小企業にとって扱いやすい機能が揃っています。
移行には機種の選定・設定の作り直し・切り替えの日程調整が必要なため、年末に慌てないよう、まずは社内の機器の型番を確認するところから始めてください。
当社では、機種の選定からお見積り、補助金の活用のご相談まで承っています。

この記事の対策に使える当社取扱製品

Sophos Firewall(XGS)(料金・機能) Sophos Endpoint(料金・機能)
Sophos MDR(料金・機能) Check Point Harmony SASE(料金・機能)
UTM移行を相談する