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セキュリティ運用は外部に任せられる?MSS・SOC・MDRの違いと費用相場・選び方【中小企業向け】

セキュリティ運用のアウトソース(MSS・SOC・MDR)のイメージ

結論から申し上げます。セキュリティ製品の「見張り役」は、外部の専門チームに任せられます。そして、その費用は「月30万円から」ではありません。
中小企業向けにはEDR(侵入後の検知・対応)とSOC(専門チームによる監視・対応)がセットで、1台あたり月1,000円台からという選択肢が実際に存在します。

ウイルス対策ソフトやEDRを導入した会社から、こんな声をよく伺います。「アラートのメールは毎日届くが、それが本当に危ないのか判断できない」「夜中や休日に何か起きても、翌朝まで誰も気づけない」。
これは製品が悪いのではなく、製品を使いこなす「人」の部分が足りていない状態です。ここを埋めるのが、MSS・SOC・MDRと呼ばれるサービスです。

本記事では、混同されやすいMSS・SOC・MDRの違い費用相場中小企業が実際に選べるサービスと料金、そしてデジタル化・AI導入補助金で費用を抑える方法まで、専門用語をできるだけ使わずに整理します。

▶ 関連記事:なぜ中小企業が狙われるのか?サイバー攻撃の実態と対策

セキュリティ運用のアウトソースとは?何を外に出せるのか

セキュリティ対策は「製品を買って入れる」ところで終わりではありません。むしろ、入れた後の毎日の運用が本番です。
この運用のうち、外部の専門会社に任せられる代表的な業務は次の5つです。

外に任せられる業務 具体的にやること 自社だけでやると何が大変か
アラートの一次監視 製品が出す警告を24時間365日見張り、本物の脅威かどうかを切り分ける 夜間・休日の当番が組めない。警告が多すぎて慣れて見なくなる
脅威の調査(トリアージ) どの端末が、いつ、何をされたのかを追跡し、被害範囲を特定する ログの読み方に専門知識が必要。片手間では追いきれない
封じ込め・復旧の対応 感染した端末をネットワークから切り離し、不正ファイルを除去して元に戻す 判断を誤ると業務を止めてしまう。手順書がないと動けない
脆弱性(弱点)の発見と管理 公開サーバーや社内PCの弱点を継続的に洗い出し、優先順位を付ける 対象の洗い出しだけで手が止まる。件数が多すぎて放置になる
機器の運用・設定変更 UTMやファイアウォールの設定変更、バージョン更新、稼働監視を行う 設定を触るのが怖い。前任者しか分からない状態になりやすい

ポイントは、全部を丸投げする必要はないことです。「夜間の一次監視だけ」「EDRのアラート対応だけ」といった部分的な委託から始められるのが、中小企業にとって現実的な進め方です。

MSS・SOC・MDRは何が違う?

この3つは似た文脈で使われますが、指しているものの種類がそれぞれ違います。
ざっくり言えば、SOCは「組織」、MSSは「機器の運用を含む幅広い委託サービス」、MDRは「検知と対応に特化したサービス」です。

項目 SOC MSS MDR
何を指す言葉か 監視・分析を行う
専門チーム(組織・拠点)
セキュリティ運用を
まとめて請け負うサービス
脅威の検知と対応に
特化したサービス
主な役割 ログの監視と分析、
判断を下す人の集まり
機器の運用・設定変更・
ログ監視・レポート
24時間365日の監視と、
侵入時の実際の対処
どこまでやるか 自社SOCなら
対処まで自分たちで実施
検知したら通知・
報告(エスカレーション)が中心
隔離・除去まで
代わりに手を動かす
たとえると 自社に病院を建てて
医師を雇う
設備の定期点検を
業者に任せる
かかりつけの主治医が
24時間見てくれる
中小企業との相性 自社構築は費用・人材面で
ほぼ非現実的
対象機器が多い
中堅以上に向く
◎ 少人数の情シスでも
導入しやすい

つまり、「自社にSOCという組織を作る」代わりに、「外部のSOCを月額で借りる」のがMSSやMDRという関係です。MDRは実質的に「アウトソース型のSOC」と説明されることもあります。

MSS(機器の運用)・SOC(監視チーム)・MDR(検知と対応)の役割の違い

なお、SIEMやXDRといった言葉は「道具」の名前であり、MSS・SOC・MDRは「その道具を誰が動かすか」の話です。混同しやすい部分なので、道具側の整理は下記の記事をご覧ください。

▶ 関連記事:SIEM/XDR/SOARの違いを図解|中小企業に必要なのはどれ?

なぜ今、中小企業こそ運用を外に出すべきなのか?

① 攻撃は「人がいない時間」に始まる

ソフォスの調査では、ランサムウェア攻撃の88%が夕方・夜間・週末に開始されているとされています。攻撃者は、担当者が席を外している時間を狙って動きます。
平日9時から18時だけ人が見ている体制では、いちばん危ない時間帯が丸ごと空白になります。

② 侵入から被害発生までは「数日」かかっている

重大な攻撃を検知して止めるまでの平均滞在時間は約7日とされています。裏を返せば、侵入されてもその数日の間に気づければ、被害が出る前に止められるということです。この「気づく仕組み」が監視です。

③ 「気づいた後の対処」ができる人がいない

ランサムウェア被害に遭った企業のうち63%が「攻撃を止めるための専門知識が不足していた」と回答しています。
情報システム担当が1〜2名、あるいは総務や経理の方が兼任という中小企業では、アラートを見た後に「で、何をすればいいのか」で止まってしまいます。ここを埋められるのが外部の専門チームです。

▶ 関連記事:サイバー攻撃を受けたときの初動対応チェックリスト

EDRを入れただけでは足りないのはなぜ?

EDR(Endpoint Detection and Response=端末の中の不審な動きを検知して対応する仕組み)は、いまや中小企業でも導入が進んでいます。ただしEDRは「異常を知らせてくれる装置」であって、「代わりに対処してくれる人」ではありません

EDRを入れると、次のような作業が新たに発生します。

  • 毎日上がってくるアラートを見て、本物か誤検知かを判断する
  • 本物だった場合、どの端末まで広がっているかを調べる
  • 該当端末をネットワークから切り離し、不正なファイルを除去する
  • 再発しないように原因(入口)を特定して塞ぐ

この作業を担う人がいないままEDRだけを入れると、「高いソフトを入れたのにアラートを見ていない」という、いちばんもったいない状態になります。
だからこそ、EDRは「SOC付き」で導入するのが中小企業では合理的です。

▶ 関連記事:EDR徹底比較|CrowdStrike・SentinelOne・Sophosの違い

費用相場はいくら?「月30万円」は本当か

「SOC」「マネージドセキュリティ」で検索すると、月額30万〜80万円という金額が並びます。これは事実ですが、大企業・中堅企業向けのフルマネージドサービスの相場です。中小企業が同じ金額を払う必要はありません。

提供の型ごとに、費用感はまったく違います。

サービスの型 初期費用の目安 月額の目安 向いている会社
自社でSOCを構築 数千万円〜 人件費だけで
年間数千万円〜
大企業。24時間交代制のため
1ポジションに複数名必要
フルマネージドSOC・MSS
(機器を幅広く監視)
数十万〜
数百万円
30万〜80万円 監視対象の機器・拠点が多い
中堅〜大企業
業務を絞った委託
(ログ監視・EDR運用のみ)
0〜数十万円 5万〜25万円 情シスがいて、
一部だけ任せたい中堅企業
EDR+SOC付きパッケージ
(中小企業の現実解)
0〜8万円 1台あたり
1,000円〜1,700円
◎ 情シスが1〜2名、
または専任者がいない中小企業

注目していただきたいのは最下段です。
PC30台の会社なら、EDR+SOC付きで月3万円台からという水準になります。「セキュリティの運用委託は数十万円かかる」という思い込みで検討を止めてしまうのは、非常にもったいない状況です。

※金額はいずれも税別の目安です。監視対象の範囲・台数・契約年数によって変動しますので、実際の費用はお見積りでご確認ください。

▶ 関連記事:エンドポイントセキュリティの費用はいくら?EPP・EDR・MDRの料金相場

中小企業が実際に選べるサービスは?

弊社アーデントで取り扱っている、SOC(専門チームの監視・対応)が付いた3つのサービスを並べて比較します。いずれもデジタル化・AI導入補助金の対象として活用いただけます。

項目 データお守り隊
(SentinelOne+SOC)
セキュリティお助けパック
(バリオセキュア)
Sophos MDR
サービスの型 EDR+SOC付き
エンドポイント対策
UTM+EDR+SOCの
統合マネージドパック
本格的なMDR
(他社製品も監視)
初期費用(税別) 0円 ネットワーク:60,000円
端末のみ:0円
統合:80,000円
要お見積り
月額(税別) 1台 1,000円
+Control 1,100円
+Complete 1,660円
ネットワーク 9,800円
端末 1台1,400円
(統合は両方)
要お見積り
(ユーザー数・台数課金)
監視体制 AIで24時間365日監視
+SOCチーム
AIで24時間365日監視
+SOCチーム
世界8拠点のSOCが
24時間365日監視
やってくれること 脅威の停止・隔離、
ワンクリック自動復旧、
SOCによる遠隔操作代行※
脅威の停止・隔離、
自動復旧、UTM運用、
ウイルス駆除の駆けつけ
検知・調査・封じ込め、
脅威ハンティング、
本格的な侵害対応
守る範囲 PC・サーバーの端末 社内ネットワーク+端末 端末・ネットワーク・FW・
クラウド・メール・ID
他社製品との連携 350以上の製品と連携
(Defender・CrowdStrike等)
サイバー保険 最大50万円 最大100万円
(プランにより)
MDR Plusで
最大100万米ドルの保証
最低数量・条件 30台以上で単価値引き 1台から ユーザー数・台数で計算
向いている会社 まず端末の守りを
固めたい会社
回線からPCまで
まとめて任せたい会社
既存製品を活かして
本格的に守りたい会社
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

※データお守り隊の遠隔操作代行(フルリモートShell)、USB・Bluetooth制御、パーソナルファイアウォール、ソフトウェアのバージョン管理はControlオプション以上に含まれます。

もっとも安く始めるなら:データお守り隊(月1,000円/台)

初期費用0円、1台あたり月1,000円から始められるEDR+SOCサービスです。AIエージェントがインターネットに繋がっていない状態でも検知・防御し、万一ファイルを改ざん・削除されてもワンクリックで元に戻せます。
導入時のインストール作業もSOCチームが支援するため、社内にIT専任者がいなくても始められる点が中小企業に向いています。

回線もPCもまとめて任せるなら:セキュリティお助けパック

UTM(社内ネットワークの出入口を守る機器)の運用と、PCのEPP/EDR+SOCを1つのパックにしたサービスです。ウイルス駆除の駆けつけ費用や日常メンテナンスも料金に含まれ、最大100万円のサイバー保険も付帯します。「回線のことも含めて全部おまかせにしたい」という会社に向きます。

既存製品を活かして本格的に守るなら:Sophos MDR

世界で34,000社以上が導入するMDRサービスです。平均応答時間38分(業界ベンチマーク比96%高速)で、検出1分未満・調査25分未満・対応12分未満という速度を掲げています。社内SOCチームの対応時間の中央値が16時間とされる中で、この差は大きな意味を持ちます。

特徴的なのは、Microsoft Defender・CrowdStrike・Trend Micro・Fortinet・Palo Alto・AWS・Azure・Microsoft 365・Veeamなど350以上の他社製品と連携できる点です。すでに入れている製品を捨てずに、その上に監視の傘をかけられます。
上位のMDR Plusでは、根本原因の分析から完全排除までを時間制限なしで対応し、最大100万米ドルの侵害保証(Breach Protection Warranty)が追加費用なしで自動付帯します。

なお、Sophos MDRチームからの連絡は原則として英語です。日常的な運用のご相談・お打ち合わせは、国内販売パートナーである弊社が日本語でサポートいたします。

▶ 関連記事:MDRサービス徹底比較|CrowdStrike Falcon Complete vs Sophos MDR vs SentinelOne Vigilance

自社でSOCを作るのと、外に任せるのはどちらが得?

結論として、従業員30〜300名規模の企業が自社でSOCを構築するのは、費用面でほぼ成立しません。24時間365日を交代制で回すには、1つのポジションに対して複数名の人員が必要になるためです。

項目 自社でSOCを作る 外部のSOC・MDRに任せる
初期費用 数千万円〜
(ログ収集の仕組み・環境整備)
0円〜数十万円
毎月の費用 人件費で年間数千万円〜
+ライセンス・保守費
月1,000円/台〜
(規模に応じて変動)
立ち上げ期間 半年〜数年 数日〜数週間
24時間365日体制 交代制のため複数名必須 契約した時点で最初から付いてくる
社内にノウハウが残るか 残る 残りにくい
(レポート活用で補える)
現実的な規模 大企業・専門組織を持てる会社 中小企業〜中堅企業

現実的な選択肢としては、「夜間・休日の一次監視は外部に任せ、自社の業務に踏み込む判断は社内で行う」というハイブリッド型が有効です。
この形なら、コストを抑えながら社内にも判断のノウハウを残していけます。

脆弱性管理や感染調査も任せられる?

監視・対応(MDR)以外にも、専門性が高く自社では回しづらい業務は外部に委託できます。代表的な2つをご紹介します。

攻撃される前の弱点探し:マネージド脆弱性管理

公開しているサーバーやWebサイト、社内ネットワークの「弱点(脆弱性)」を継続的に洗い出し、実際に悪用されているものから優先して知らせてくれるサービスです。弊社ではSophos Cyber Risk Management(Tenableの技術を使ったフルマネージド型)を取り扱っています。

マネージド脆弱性管理の詳細

感染してしまった後の調査:マルウェア感染調査

「不審なメールを開いてしまった」「取引先から報告を求められた」というときに、何が起きたのか、情報が外に出たのかを客観的に調べるのが感染調査(フォレンジック調査)です。取引先や監督官庁への報告資料としても使えます。

マルウェア感染調査の詳細

▶ 関連記事:脆弱性診断・脆弱性管理サービスの費用相場と選び方

運用を外に任せるメリットは?

  • 夜間・休日の空白がなくなる…攻撃の88%が起きる時間帯を、契約した日からカバーできます。
  • 担当者が本業に戻れる…アラートの選別という終わりのない作業から解放され、社内システムの改善に時間を使えます。
  • 人を雇うより安い…セキュリティ人材を1名採用する年間コストで、外部の専門チームを長期間使えます。
  • 既存の投資が無駄にならない…MDRは他社製品とも連携できるため、いま入れている製品を活かせます。
  • サイバー保険で有利に働く場合がある…MDRの導入はリスク軽減策として評価され、保険料や補償範囲に良い影響が出ることがあります(保険会社により異なります)。

デメリット・導入前の注意点は?

良い面だけでなく、正直な注意点もお伝えします。

  • 社内にノウハウが蓄積しにくい…任せきりにすると、いざ自社で判断が必要な場面で動けません。月次レポートを読む習慣を付け、報告会に担当者が参加する運用にしてください。
  • 「どこまでやってくれるか」の差が大きい…通知だけのサービスと、隔離・除去まで代行するサービスが同じ「監視サービス」の名前で売られています。契約前に対応範囲を必ず文書で確認してください。
  • 月額が続く固定費になる…買い切りではありません。台数が増えれば費用も増えるため、3年程度の総額(TCO)で判断してください。
  • 誤検知への対応が発生する…AIで検知する製品では、業務用ソフトが誤って止められることがあります。導入直後は例外設定の調整期間が必要です。
  • 海外製サービスは言語面の確認が必要…Sophos MDRのように、専門チームからの連絡が英語のサービスもあります。国内パートナーの日本語サポートがあるかを確認してください。

補助金で費用を抑えられる?

はい。デジタル化・AI導入補助金(旧・IT導入補助金)を活用すると、対象となるITツールの導入費用の一部が補助されます。EDR+SOC付きのサービスも、登録された対象ツールであれば活用できます。

弊社アーデントは同補助金の支援事業者として、対象ツールの選定から申請書類の作成支援までを一貫してお手伝いしています。
「セキュリティにいくらまで出せるか」で悩んでいる場合、補助金を前提にすると実質負担を抑えたまま、EDR+SOC付きという一段上の対策に手が届くケースが少なくありません。

ただし、補助率・補助上限・対象要件は年度ごとに変わります。また、対象となるツールや申請の枠(通常枠・推進枠など)にも条件があります。最新の公募要領をご確認いただくか、弊社までお問い合わせください。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ

どう選べばいい?失敗しない5つのポイント

  1. 「通知まで」か「対処まで」かを確認する…最重要です。人手が足りないから任せるのに、通知だけでは負担は減りません。端末の隔離やファイル除去を代わりに実施してくれるかを確認してください。
  2. いま入れている製品を活かせるか確認する…すでにEDRやUTMがあるなら、それを監視対象にできるサービスを選べば、二重投資を避けられます。
  3. 連絡手段と言語、報告の頻度を確認する…緊急時に電話で連絡が取れるか、報告は日本語か、月次レポートは経営者が読める内容かを見てください。
  4. ログの保存期間を確認する…調査は過去に遡って行います。保存期間が短いと「いつ入られたか」が分かりません。90日以上を目安に検討してください。
  5. 3年間の総額と補助金の使えるかどうかで比べる…月額だけでなく、初期費用・オプション・台数増加を含めた総額で比較し、補助金の対象かどうかも合わせて確認してください。

▶ 関連記事:セキュリティログの保持期間は6か月で十分?主要製品のデフォルト保持期間を比較

よくある質問

Q. PCが10台程度の会社でも導入できますか?

A. できます。EDR+SOC付きのパッケージは1台単位で契約できるものがあり、10台なら月1万円台から始められます。むしろ専任のIT担当者がいない小規模な会社ほど、監視と対応を任せる価値が大きいとお考えください。

Q. すでにウイルス対策ソフトを入れていますが、それでは足りませんか?

A. 従来型のウイルス対策ソフト(EPP)は「既知の脅威の侵入を防ぐ」仕組みで、これは今も必要です。ただしすり抜けて入ってきた後の検知・対応はカバーしていません。すり抜けを前提に「入られた後に気づいて止める」のがEDRとSOCの役割で、両者は役割が違うため置き換えではなく足し算になります。

Q. MSSとMDR、どちらを選べばいいですか?

A. 監視したい機器が多く、UTMやサーバーの設定変更まで含めて任せたい場合はMSS型が向きます。PCやサーバーの「侵入されたときの検知と対処」を最優先したい場合はMDR型です。従業員300名以下の企業では、まずMDR型(EDR+SOC)から入るケースが多くなっています。

Q. 情報システム担当が1人もいなくても運用できますか?

A. 可能です。導入時のインストール作業からSOCチームが支援するサービスもあります。ただし「誰が緊急連絡を受けるか」を社内で1名決めておくことは必須です。経営者や総務のご担当者でも構いませんが、連絡先が不明のままでは緊急時に対応が止まります。

Q. 自社の機密情報を外部に見られてしまいませんか?

A. 監視対象はプログラムの挙動や通信の記録といった技術的なログが中心で、業務書類の中身を読むものではありません。とはいえ契約前に、取得するデータの範囲・保管場所・保管期間・第三者提供の有無を確認することをおすすめします。ISO27001やプライバシーマークの取得状況も判断材料になります。

まとめ

セキュリティ運用のアウトソースについて、要点を整理します。
SOCは「監視する組織」、MSSは「機器の運用を含む幅広い委託」、MDRは「検知と対応に特化したサービス」で、指しているものの種類が違います。
EDRを入れただけでは、アラートを判断して対処する人が足りません。攻撃の88%は夕方・夜間・週末に始まるため、平日日中だけの体制では最も危ない時間が空白になります。
費用は「月30万円から」ではありません。大企業向けのフルマネージドは月30万〜80万円ですが、中小企業向けのEDR+SOC付きパッケージは1台あたり月1,000円台から始められます。
自社でSOCを構築するのは初期数千万円・人件費年間数千万円規模となり、従業員300名以下の企業では現実的ではありません。夜間の一次監視だけを外に出すハイブリッド型から始めるのが堅実です。
選ぶ際は「通知まで」か「対処まで」かを必ず確認してください。ここを見誤ると、負担は減りません。
そしてデジタル化・AI導入補助金を活用すれば、実質負担を抑えたまま一段上の対策に手が届きます。要件は年度で変わるため、最新の公募要領のご確認をおすすめします。

弊社アーデントでは、月1,000円/台から始められるデータお守り隊、回線からPCまで任せられるセキュリティお助けパック、本格的なSophos MDRまで、会社の規模と体制に合わせて中立的にご提案しています。
「アラートが来ても判断できない」「夜間や休日が不安」という段階でも構いません。現状をお聞かせいただければ、必要な範囲だけを切り出したご提案が可能です。

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セキュリティ運用を相談する