クラウドバックアップの費用・料金相場はいくら?サーバー・PC・Microsoft 365データを守る月額の目安と補助金で抑える方法【中小企業向け】

「クラウドバックアップを導入したいが、費用がいくらかかるのか分からない」——これは中小企業の経営者・情シス担当の方から最もよくいただくご相談です。
結論から言うと、クラウドバックアップの料金は大きく「容量課金型(サーバー・PC・NASのデータを守る)」と「ユーザー課金型(Microsoft 365やGoogle WorkspaceなどSaaS上のデータを守る)」の2タイプに分かれ、相場が異なります。ざっくりの目安は、容量課金型がPC1台あたり月1,000円前後〜/100GBで月3,000円前後〜/サーバー1TBで月2〜5万円台、ユーザー課金型が1ユーザーあたり月300〜900円程度(年4,000〜11,000円)です。
これらの費用は、デジタル化・AI導入補助金を活用することで大きく抑えられる可能性があります。本記事では、料金相場の内訳・費用を左右する要素・製品ごとの具体的な料金・選び方までを、中小企業の目線でわかりやすく整理します。
そもそもクラウドバックアップとは?クラウドストレージと何が違う?
クラウドバックアップとは、社内のサーバーやPC、あるいはMicrosoft 365などのクラウドサービス上にあるデータを、インターネット経由で別のクラウド上に複製して保管する仕組みです。ランサムウェア感染・誤削除・機器故障・退職者によるデータ消失といった「もしも」のときに、データを元に戻すための保険にあたります。
よくある誤解が、「OneDriveやGoogeドライブに保存しているからバックアップは不要」というものです。しかし、これらのクラウドストレージは“同期”であって“バックアップ”ではありません。手元でファイルを削除・暗号化(ランサム被害)すると、その状態がクラウドにも同期され、元データも失われます。バックアップは「過去のある時点の状態」を別に保管するため、この点が決定的に違います。
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クラウドバックアップの費用相場はいくら?
費用は「何を守るか(守備範囲)」と「課金タイプ」でおおよそ決まります。市場の相場観を整理すると、次のようになります。
| 課金タイプ | 主な守備範囲 | 費用の目安(相場) |
|---|---|---|
| 容量課金型(サーバー/PC/NAS) | ファイルサーバー・PC・NAS上のファイルやシステム | PC1台 月1,000円前後〜/100GB 月3,000円前後〜/サーバー1TB 月2〜5万円台 |
| ユーザー課金型(SaaS/Microsoft 365) | Microsoft 365・Google Workspace上のメール/ファイル/Teams等 | 1ユーザー 月300〜900円程度(年4,000〜11,000円) |
| Microsoft純正 M365 Backup | Exchange/SharePoint/OneDrive(Microsoft 365内) | 従量課金 約0.15米ドル/GB・月(保護容量に応じて課金) |
容量課金型は「守るデータ量(GB/TB)」で、ユーザー課金型は「守る人数(アカウント数)」で料金が変わるのがポイントです。自社が守りたい対象がサーバー内のファイルなのか、Microsoft 365上のデータなのかで、選ぶタイプと相場が変わります。

なぜ費用は製品で変わる?料金を左右する5つの要素
同じ「クラウドバックアップ」でも、次の要素で総額は大きく変わります。見積もりを取る前に、自社の状況を把握しておくとスムーズです。
① 保存するデータ容量(GB/TB)……容量課金型では総額に直結します。
② 対象の台数・ユーザー数……PCやサーバーの台数、Microsoft 365のアカウント数。
③ 保持期間(世代管理)……何日前・何世代まで戻せるか。長いほど容量と費用が増えます。
④ 契約期間……年契約・複数年契約で単価が下がる製品が多くあります。
⑤ 重複排除・圧縮の有無……実質の保管容量が減り、容量課金型では費用に効いてきます。
Microsoft 365は標準機能だけでバックアップは足りる?
Microsoft 365には障害復旧のための基本的な保護はありますが、これは「Microsoft側のインフラを守る」ためのもので、利用企業側の誤削除・ランサム被害・退職者アカウント削除によるデータ消失は保証の対象外です。保持期間を過ぎた削除データは戻せません。
マイクロソフト純正の「Microsoft 365 Backup」も登場しましたが、保護容量に応じた従量課金(約0.15米ドル/GB・月)で、対象もMicrosoft 365内に限られます。複数のSaaS(Google WorkspaceやSalesforce等)をまとめて、長期・無制限の保持で守りたい場合は、サードパーティのバックアップサービスが現実的な選択肢になります。
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アーデント取扱のクラウドバックアップ製品と料金は?
株式会社アーデントが取り扱う主なクラウドバックアップ製品と、料金の目安を整理しました(価格は税別・改定される場合があるため、最新は見積もりでご確認ください)。守りたい対象に合わせてお選びいただけます。
| 項目 | クラウドバックアップ powered by Acronis | Veeam Data Cloud for Microsoft 365 | AvePoint Cloud Backup | SysCloud |
|---|---|---|---|---|
| 課金タイプ | 容量課金 | ユーザー課金 | ユーザー課金 | ユーザー課金 |
| 主な対象 | サーバー/PC/NAS等のファイル | Microsoft 365(Exchange/SharePoint/OneDrive/Teams) | Microsoft 365/Entra ID | Microsoft 365/Google Workspace/Salesforce/Box/Slack |
| 料金の目安 | 100GB 月3,000円〜(年36,200円)/1TB 月20,000円〜 | 年9,822〜10,913円/ユーザー(規模による) | 3年保持 年3,840円〜/無制限保持 年6,000円〜(1ユーザー) | 年5,890円/ユーザー(M365等) |
| 保持期間 | プラン容量の範囲内 | 無制限 | プランにより無制限 | 無制限 |
| 特徴 | 容量単位でサーバー・端末を丸ごと保護 | M365特化・世界的実績・Premiumはリストア/セキュリティ強化 | M365/Entra IDをコスパよく保護 | 対応SaaSの幅が広い(SalesforceやSlackも) |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
サーバーやPC、NASのファイルを丸ごと守りたいなら容量課金型のAcronis、Microsoft 365やGoogle Workspace上のデータを守りたいならユーザー課金型(Veeam/AvePoint/SysCloud)が基本の考え方です。各製品の機能を横並びで比較したい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
▶ 関連記事:Microsoft 365バックアップ製品 徹底比較|SysCloud vs Veeam vs AvePoint
費用の内訳は?初期費用・ライセンス・運用コスト
クラウドバックアップの総コスト(TCO)は、主に次の3つで構成されます。
・ライセンス費用(月額/年額)……容量またはユーザー数に応じた継続費用。総額の中心。
・初期費用・導入設定……初期設定やデータ移行の費用。製品により無料〜数万円程度。
・運用コスト……復元テストや監視の手間。管理画面が使いやすい製品ほど人件費を抑えられます。
目先の月額だけでなく、「万一のときに確実に戻せるか(=事業停止による損失を防げるか)」まで含めて費用対効果を考えることが大切です。
クラウドバックアップの費用は補助金で抑えられる?
クラウドバックアップは、要件を満たせばデジタル化・AI導入補助金(旧・IT導入補助金)の対象となる場合があります。対象ツールや補助率・上限額は年度の公募要領によって変わりますが、うまく活用できれば導入費用の負担を大きく減らせます。
ただし、補助金は申請できる事業者・時期・ツールに条件があり、要件は毎年見直されます。具体的な対象可否や補助率は最新の公募要領の確認、および専門家への相談が必要です。アーデントは補助金を活用したセキュリティ・バックアップ導入の支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
▶ 関連記事:法人向けセキュリティソフトの料金・月額相場はいくら?費用の内訳と補助金で抑える方法
失敗しないクラウドバックアップの選び方5つのポイント
① 守りたい対象を決める……サーバー/PCのファイルか、Microsoft 365等のSaaSデータか。ここでタイプが決まります。
② ランサムウェア耐性……改ざん・削除できない保管(イミュータブル)や世代管理があるか。
③ 保持期間と復元のしやすさ……どこまで遡って、どれだけ簡単に戻せるか。
④ セキュリティ(暗号化・認証)……通信・保管時の暗号化、多要素認証への対応。
⑤ サポートと課金体系……日本語サポートの有無、容量課金かユーザー課金か、契約期間で単価がどう変わるか。
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クラウドバックアップの費用に関するよくある質問(Q&A)
Q. 一番安くクラウドバックアップを始めるにはどうすればいい?
A. 守る対象を絞るのが基本です。Microsoft 365のデータだけなら、ユーザー課金型で1ユーザー月300〜500円程度から始められます。全社のサーバーやPCまで守るなら容量課金型を選び、必要な容量から段階的に増やすと無駄がありません。
Q. 容量課金型とユーザー課金型、どちらがお得?
A. 守る対象次第です。サーバーやNASの大容量ファイルを守るなら容量課金型、Microsoft 365やGoogle Workspaceのアカウント単位のデータを守るならユーザー課金型が合理的です。両方を守りたい場合は組み合わせて導入するのが一般的です。
Q. Microsoft 365を使っていればバックアップは不要では?
A. いいえ。Microsoft 365の標準機能では、誤削除・ランサム被害・退職者アカウント削除などによるデータ消失は保証されません。保持期間を過ぎると復元できないため、企業側でのバックアップが推奨されます。
Q. 費用は補助金で抑えられますか?
A. 要件を満たせばデジタル化・AI導入補助金の対象になる場合があります。対象や補助率は年度の公募要領で変わるため、最新情報の確認と専門家への相談をおすすめします。
Q. バックアップからの復元にも費用はかかりますか?
A. 多くのクラウドバックアップでは、通常の復元は月額料金の範囲内で行えます。ただし大容量の一括リストアや特別な作業は別途費用が発生する場合があるため、契約前に確認しておくと安心です。
まとめ|費用は「守る対象 × 課金タイプ」で決まる
クラウドバックアップの費用は、「サーバー・PCを守る容量課金型」か「Microsoft 365などSaaSを守るユーザー課金型」かで相場が変わります。
容量課金型はPC1台 月1,000円前後〜・サーバー1TB 月2〜5万円台、ユーザー課金型は1ユーザー月300〜900円程度が目安です。
Microsoft 365やGoogle Workspaceを使っていても、標準機能だけでは誤削除やランサム被害からデータを守りきれません。
「何を・どこまで戻せるようにするか」を決めたうえで、容量課金型・ユーザー課金型を適切に組み合わせることが、コストを抑えつつ確実に守るコツです。
アーデントは、補助金を活用したコスト削減と、貴社の業務に合わせたバックアップ設計をワンストップでご支援します。まずはお気軽にご相談ください。