Trellix Protectのプラン比較|StandardとPlusの違い・料金(月額)と旧McAfeeからの名称変更・EDRの選び方を中小企業向けに解説

「Trellix(旧McAfee)Protect」は、トレンドマイクロやESETと並ぶ法人向けのエンドポイントセキュリティ(ウイルス対策)です。プランは「Standard(スタンダード)」と「Plus(プラス)」の2種類があり、ざっくり言うとPCだけ守るならStandard、PCに加えてスマートフォンも守りたい・端末の利用制御も強化したいならPlus、という選び方になります。
ただ実際に検索すると、「StandardとPlusは何が違う?」「料金はいくら?」「McAfeeとTrellixは別物?」「Trellix Protect Standardは販売終了って本当?後継は?」「Trellix Endpoint Securityとは別の製品なの?」といった疑問が次々に出てきて分かりにくいテーマです。
この記事では、2プランの違い・料金の目安・旧McAfee(MVISION)からの名称変更・上位のエンドポイント製品との違いを、中小企業の経営者・情シス担当者にもわかるよう平易に整理します。
Trellix Protectとは?旧McAfee(MVISION)と何が違う?
Trellix Protectは、世界的に使われてきた「McAfee(マカフィー)」の法人向け事業が、2022年に企業向けブランド「Trellix(トレリックス)」へと名称変更してできた製品です。中身の技術はMcAfee時代から続くもので、「McAfeeの法人版が、名前を変えてTrellixになった」と理解すればほぼ問題ありません。途中で使われた「MVISION(エムビジョン)」という名称も、現在はTrellixブランドに統合されています。
製品は、ウイルス・ランサムウェア対策(AI・機械学習による検出、感染前の状態に戻すロールバック機能)、不審な挙動の検知・隔離、USBなどのデバイス制御、そしてブラウザの管理画面「Trellix ePO」での一元管理をまとめたオールインワン型です。Windows・Mac・Linux、プランによってはスマートフォンまで1つの画面で管理できます。
▶ 関連記事:Trellix(旧McAfee)とは?法人向けセキュリティをわかりやすく解説+他社との選び方
プランは何種類?StandardとPlusの違いは?
中小企業が選ぶTrellix Protectは、StandardとPlusの2プランです。両方ともPCのウイルス対策・デバイス制御・一元管理は共通で備えており、違いは「スマートフォン対応」と「端末制御・脅威情報連携の強化機能」にあります。下表に整理しました(正確な提供範囲・価格は提案時の見積・公式情報でご確認ください)。
| 項目 | Trellix Protect Standard | Trellix Protect Plus |
|---|---|---|
| 提供形態 | クラウド管理(Trellix ePO) | クラウド管理(Trellix ePO) |
| 月額料金 (1ユーザー・税別の目安) |
約500円 | 約1,000円 |
| 保護対象 | PCのみ | PC+スマートフォン |
| 1IDで守れる台数 | PC最大5台 | PC最大5台 +スマホ最大5台 |
| 対応OS(PC) | Windows/Mac/Linux | Windows/Mac/Linux |
| モバイル対策 (iOS/Android) |
- | ◯(Trellix Mobile) |
| アプリ制御・脅威情報連携 (Application Control/TIE) |
- | ◯(一部はePO条件あり) |
| ランサム対策・ロールバック 挙動検知・デバイス制御 |
◯ | ◯ |
| Windows Defenderとの共存 | ◯(軽量) | ◯(軽量) |
| 向いている会社 | PC中心で基本対策を 低コストで始めたい |
スマホも業務利用、 端末制御まで強化したい |
| 詳細・料金 | 詳細を見る | 詳細を見る |
判断の目安はシンプルです。会社のスマートフォンを業務で使う/持ち出しPCの利用を細かく制御したいならPlus、社内のPCを基本的に守れれば十分ならStandard。社員全員を同じプランにする必要はなく、「スマホも使う人はPlus、PCだけの人はStandard」と混在で契約することも可能です。
料金はいくら?1IDで5台まで守れるのが強み
Trellix Protectの価格は、公表されている目安でStandardが1ユーザー月額約500円、Plusが約1,000円(いずれも税別)です。最大の特徴は、1つのID(ライセンス)で最大5台までカバーできること。多くの他社製品が「1ライセンス=1台」なのに対し、「1人がPC・スマホを複数使う」中小企業ではライセンス費用を大きく抑えられます。
また、Windows標準のMicrosoft Defenderと共存(併用)できて動作が軽いのも、性能の低いPCが混ざりがちな中小企業には嬉しいポイントです。実際の金額は契約台数・契約期間・販売代理店の割引で変わるため、正確な見積もりは製品詳細ページや当社へのご相談で確認してください。
▶ 関連記事:法人向けセキュリティソフトの料金・月額相場はいくら?費用の内訳と補助金で抑える方法
「Trellix Protect Standardは販売終了」って本当?後継は?
検索で「販売終了」「後継」というキーワードが出てくるのは、製品そのものが廃止されたのではなく、ブランド名・型番の切り替えが起きたためです。具体的には、McAfee法人版 → MVISION → Trellix という名称変更があり、「MVISION Protect Standard/Plus」という旧名称が「Trellix Protect Standard(MV1)/Plus(MV2)」へと置き換わりました。Protect自体は現在もStandard/Plusとして継続販売されています。
注意:旧名称(McAfee/MVISION)の表記や一部の旧型番・旧バージョンは終売・サポート終了が進んでいます。現在お使いの製品名が古い場合は、現行のTrellix Protect(または上位のエンドポイント製品)への切り替えが必要になることがあります。終売・サポート終了の正確な時期や移行条件は変更される場合があるため、最新情報は公式サイト・販売代理店で必ずご確認ください。
「より高度な検知・調査(EDR/XDR)まで欲しい」という場合は、Protectの上位にあたるエンタープライズ向けのエンドポイント製品(Trellix Endpoint Security/EDR)が後継・上位の選択肢になります。次の見出しでProtectとの違いを整理します。
Trellix Protectと「Trellix Endpoint Security(ENS)/EDR」は何が違う?
同じTrellixでも、中小企業向けの「Trellix Protect」と、大企業・高度要件向けの「Trellix Endpoint Security(ENS)」やEDR製品は位置づけが異なります。検索で見かける「Trellix Endpoint Security 価格」「Application Control 価格」「Network Security Platform(NSP)」などは、主に後者のエンタープライズ向け製品ラインの話です。違いを整理すると次のとおりです。
| 項目 | Trellix Protect(中小企業向け) | Endpoint Security/EDR(大企業向け) |
|---|---|---|
| 位置づけ | 必要機能をまとめた オールインワン型 |
高度要件向けの 統合プラットフォーム |
| 主な対象規模 | 数名〜数百名 | 大規模・SOC運用 |
| EDR・フォレンジック (侵入後の調査・対応) |
基本対策が中心 | EDR等で強化 |
| 拡張範囲 | エンドポイント中心 | ネットワーク(NSP)等 まで拡張可 |
| 価格の考え方 | 1ユーザー月額500〜1,000円 (目安) |
構成・規模ごとの個別見積 |
つまり、「まずPC・スマホをしっかり守りたい」中小企業はTrellix Protectで十分なケースがほとんどです。侵入後の調査・封じ込め(EDR/XDR)や、ネットワークまで含めた高度な防御が必要になったときに、上位のエンタープライズ製品を検討する、という順番で考えるとムダがありません。

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メリット・デメリットは?
メリットは、(1) 1IDで最大5台までカバーできコストを抑えやすい、(2) Windows/Mac/Linux/スマホをまとめて一元管理できる、(3) Microsoft Defenderと共存でき動作が軽い、(4) ランサム感染前に戻すロールバック機能を備える、という点です。1人で複数端末を使う環境ほど割安になりやすいのが強みです。
一方のデメリット・注意点は、(1) 侵入後の本格的な調査・対応(EDR/XDR)を求めるなら上位のエンタープライズ製品が必要、(2) 旧McAfee/MVISION時代の情報や型番が混在していて分かりにくい、(3) 高度な機能(Application ControlやTIEの一部)はePOの構成条件によって使える範囲が変わる、という点です。自社に必要な範囲を見極めてプランを選ぶことが大切です。
他社製品とどう選べばいい?
同じ中小企業向けのエンドポイント製品には、ESET PROTECTやトレンドマイクロのウイルスバスター ビジネスセキュリティ、Sophos Endpointなどがあります。Trellix Protectは「1IDで複数台」「Defender共存で軽い」「ロールバック」が選ばれる理由になりやすい製品です。検知性能・運用のしやすさ・価格のバランスは製品ごとに違うため、複数を比べて選ぶのがおすすめです。
▶ 関連記事:中堅・中小企業向けエンドポイント徹底比較|ESET PROTECT vs ウイルスバスター ビジネスセキュリティ vs Sophos Endpoint
プラン構成で比較したい場合は、同じように階層が分かれているESET PROTECTのプラン比較もあわせてご覧ください。
▶ 関連記事:ESET PROTECTのプラン比較|Entry・Advanced・Complete・Eliteの違いと料金を解説
費用は補助金で抑えられる?
セキュリティ対策ソフトの導入費用は、国の「デジタル化・AI導入補助金」(旧IT導入補助金)の対象になる場合があります。要件を満たせば導入コストの一部が補助され、実質的な負担を抑えながら法人向けセキュリティへ切り替えられる可能性があります。
補助対象・補助率・申請の流れは年度の公募要領によって変わるため、最新の要件確認と専門家への相談が必要です。当社では、補助金の活用も含めて中小企業のセキュリティ導入をご支援しています。
よくある質問(Q&A)
Q. TrellixとMcAfee(マカフィー)は同じ会社ですか?
A. もとはMcAfeeの法人向け事業で、2022年に企業向けブランドが「Trellix」へ名称変更されました。技術は引き継がれているため、「McAfeeの法人版がTrellixになった」と考えて差し支えありません。なお家庭向けの「マカフィー」製品は別ブランドとして存在します。
Q. StandardとPlus、どちらを選べばいいですか?
A. 会社のスマートフォンを業務で使う、または端末の利用を細かく制御したいならPlus、社内PCを基本的に守れれば十分ならStandardが目安です。社員ごとに混在で契約することもできます。
Q. 個人向けのマカフィーを会社のPCに入れてはいけませんか?
A. 個人向け製品は家庭利用を前提としており、業務での利用は使用許諾の観点で問題になる場合があります。台数の一元管理もできないため、法人ではTrellix Protectのような法人向け製品の利用が基本です。
Q. Windows標準のMicrosoft Defenderだけではダメですか?
A. Defenderも一定の保護はできますが、複数端末・スマホまで含めた一元管理や、デバイス制御、感染時のロールバックといった法人向けの統制機能は弱めです。Trellix ProtectはDefenderと共存できるため、両方を活かす運用も可能です。
Q. 何台から契約できますか?
A. 比較的少ないライセンス数から導入でき、1IDでPC(Plusはスマホも)最大5台までカバーできます。具体的な最小数量や割引は販売代理店にご確認ください。
まとめ
Trellix(旧McAfee)Protectは、PC・スマホをまとめて守れる中小企業向けのエンドポイントセキュリティです。
プランはStandard(PCのみ・月額約500円)とPlus(PC+スマホ・約1,000円)の2種類で、スマホの業務利用や端末制御まで強化したいならPlusが目安です。
1IDで最大5台までカバーでき、Microsoft Defenderと共存して軽く動くのが強みです。
「販売終了・後継」はブランド名・型番の切り替えによるもので、Protect自体は継続販売中。EDR/XDRまで必要なら上位のエンタープライズ製品が選択肢になります。
自社に合うプラン選びや、デジタル化・AI導入補助金を活用したコスト削減は、当社にお気軽にご相談ください。