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トレンドマイクロ(Trend Micro)とは?どんな会社・評判・メリット/デメリットと法人向け主要製品を中小企業向けに解説

トレンドマイクロとは 会社概要と法人向け製品

トレンドマイクロ(Trend Micro)は、個人向けの「ウイルスバスター」で知られる世界的なサイバーセキュリティ企業です。じつは法人向けの製品ラインナップも幅広く、中小企業から大企業まで、パソコン・サーバー・メール・クラウドを守る仕組みをまとめて提供しています。

結論から言うと、中小企業がまず候補にすべきなのは、クラウドで手軽に使える「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」と、EDR/XDRまで含む統合プラットフォーム「Trend Vision One」の2系統です。この記事では、トレンドマイクロがどんな会社か・世界での評価・メリットとデメリット・法人向け主要製品の選び分け・費用の目安(補助金を含む)を、中小企業の経営者・情シス担当の目線でわかりやすく整理します。

トレンドマイクロとはどんな会社?

トレンドマイクロは1988年に米国で創業し、現在は東京に本社を置くサイバーセキュリティ専業のメーカーです。東証プライムに上場する上場企業(証券コード4704)で、世界65か国以上に拠点を持ちます。ウイルス対策ソフトの草分けとして知られ、個人向け「ウイルスバスター」は国内で長年高いシェアを保ってきました。まずは会社の基本情報を表で確認しましょう。

項目 内容
会社名 トレンドマイクロ株式会社(Trend Micro Incorporated)
創業 1988年(米国で創業)
本社 東京都新宿区(JR新宿ミライナタワー)
代表者 エバ・チェン(グループCEO)
上場市場 東証プライム(証券コード4704)
従業員数 連結 約6,900人(2024年末)
売上高 連結 約2,726億円(2024年12月期)
主力製品(個人向け) ウイルスバスター
主力製品(法人向け) ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス、Trend Vision One ほか

「ウイルスバスターの会社」というイメージが強いかもしれませんが、実際の事業の柱は法人向けセキュリティです。エンドポイント(PC)だけでなく、サーバー・クラウド・メール・ネットワークまでを一つのメーカーでカバーできるのが特徴です。

世界での評価・シェアはどれくらい?

トレンドマイクロは、世界で50万以上の組織・2億人以上の利用者を保護していると公表しています。第三者評価機関(AV-TESTなど)が実施する法人向けエンドポイント製品の検証でも、防御力・検知性能で高い評価を継続して獲得してきました。金融・製造など大手企業での採用実績も豊富で、「実績のある大手ベンダーを選びたい」という中小企業にとって安心材料になります。

ただし、第三者評価の順位やスコアは検証時期・条件によって変動します。「常に世界1位」といった断定的な表現には注意し、最新の評価結果や自社環境での検証も判断材料にしてください。

法人向けの主要製品にはどんな種類がある?

トレンドマイクロの法人向け製品は数が多く、名前も似ているため混乱しがちです。中小企業が押さえるべき主要な4つを、対象・特徴・EDR/XDR対応・位置づけで整理しました。

トレンドマイクロ 法人向け製品ラインナップの構成図
項目 ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS) Trend Vision One Trend Micro Cloud App Security Deep Security(後継:Vision One)
主な対象 社内のPC・サーバー・スマホ 全社の端末〜クラウドを統合 Microsoft 365・Google Workspace サーバー・クラウド基盤
主な特徴 クラウドで手軽に導入できる定番 EDR/XDRで検知・対応まで一元化 クラウドメール・共有の脅威対策 サーバーの多層防御・仮想パッチ
EDR・XDR オプションで追加可 標準搭載 —(メール特化) Vision Oneで対応
中小企業での位置づけ まず選ぶ基本の1本 高度な監視まで求める場合 クラウドメール利用企業の追加対策 自社サーバー保護が必要な場合
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なお、以前の主力だったオンプレミス型の「Apex One」は新規販売を終了し、機能は統合プラットフォームの「Trend Vision One」に集約が進んでいます。新規導入・乗り換えを検討するなら、VBBSSかTrend Vision Oneが基本の選択肢になります。

▶ 関連記事:トレンドマイクロの法人向け製品をわかりやすく比較解説

トレンドマイクロを使うメリットは?

中小企業がトレンドマイクロを選ぶ主なメリットは次のとおりです。

1. 導入・運用がかんたん

クラウド型(VBBSS)なら管理サーバーの構築が不要で、Web画面から一元管理できます。専任のIT担当がいなくても運用しやすい設計です。

2. 常に最新の状態に自動更新

クラウド提供のため、パターンファイルやプログラムが自動で最新化されます。更新漏れによる「守れていない状態」を防げます。

3. PCからサーバー・メール・クラウドまで一社でそろう

製品ラインナップが広く、対策範囲を広げるときも同じメーカーで拡張できます。管理画面や運用の統一でき、担当者の負担を抑えられます。

4. 実績と日本語サポート

国内で長年の実績があり、日本語のサポート・情報も豊富です。取引先に「対策製品名」を伝える場面でも、認知度の高さは説明しやすさにつながります。

デメリット・導入前の注意点は?

一方で、正直にお伝えしておきたい注意点もあります。

1. 製品名・ラインナップが分かりにくい

「ウイルスバスター」「Trend Vision One」「Apex One」「Deep Security」など名称が多く、どれが自社向けか迷いやすいのが実情です。上の表のように、まずはVBBSSかVision Oneに絞って比較すると整理しやすくなります。

2. 動作の重さを感じるという声もある

環境によっては「PCが重くなった」という声もあります。古いPCが多い場合は、動作の軽さで評価される他社製品(ESETなど)と体験版で比較するのがおすすめです。

3. 製品の統廃合・移行に注意

Apex Oneの新規販売終了やVision Oneへの統合など、製品の切り替えが進んでいます。長く使う前提なら、契約中の製品が今後も継続提供されるか、後継製品への移行条件を導入時に確認しておくと安心です。

▶ 関連記事:ウイルスバスターの法人向けと個人向け(クラウド)は何が違う?

中小企業での費用はいくら?補助金で抑えられる?

法人向けの料金は、製品・台数・オプション・代理店によって変わりますが、クラウド型のVBBSSはおおむね1ユーザーあたり年額6,000円台〜(月あたり数百円程度)が目安です。EDR/XDRや高度な監視まで求めると、その分費用は上がります。正確な金額は最新の見積もりで確認してください。

こうしたセキュリティ対策の費用は、条件を満たせば「デジタル化・AI導入補助金」などの補助金・助成金でコストを抑えられる場合があります。補助対象や補助率は年度の公募要領で変わるため、申請可否は最新の公募要領の確認と専門家への相談をおすすめします。アーデントでは補助金を活用したセキュリティ導入のご相談も承っています。

▶ 関連記事:法人向けセキュリティソフトの料金・月額相場はいくら?費用の内訳と補助金で抑える方法

他社(ESET・Sophos・Trellixなど)と比べてどう選ぶ?

トレンドマイクロは「実績・国内シェア・ラインナップの広さ」が強みですが、「動作の軽さ」ならESET、「EDRまで含む統合管理と手厚い運用」ならSophos、といったように、重視する軸によって最適な製品は変わります。複数製品を横並びで比較したうえで、自社のPC台数・IT体制・予算に合うものを選ぶのが失敗しないコツです。

▶ 関連記事:中堅・中小企業向けエンドポイント徹底比較|ESET vs ウイルスバスター vs Sophos

▶ 関連記事:ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)とは?プラン・対応OS・料金と移行を解説

よくある質問(Q&A)

Q. トレンドマイクロはどこの国の会社ですか?

A. 1988年に米国で創業し、現在は東京都新宿区に本社を置く日本の上場企業(東証プライム、証券コード4704)です。世界65か国以上で事業を展開しています。

Q. 「ウイルスバスター」と法人向け製品は別物ですか?

A. 家庭向けの「ウイルスバスター(個人向け)」と、法人向けの「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」は別製品です。業務利用には法人向けを選ぶ必要があります。詳しくは関連記事をご覧ください。

Q. 中小企業はどの製品を選べばよいですか?

A. まずはクラウド型のVBBSSが基本の選択肢です。EDR/XDRによる高度な検知・対応まで求める場合はTrend Vision One、クラウドメールの追加対策にはCloud App Securityを検討します。

Q. Apex Oneはもう使えないのですか?

A. Apex Oneは新規販売を終了し、機能はTrend Vision Oneへの統合が進んでいます。これから導入するならVBBSSかTrend Vision Oneが基本になります。

Q. 補助金は使えますか?

A. 条件を満たせば「デジタル化・AI導入補助金」などの対象になる場合があります。対象・補助率は年度で変わるため、最新の公募要領の確認と専門家への相談をおすすめします。

まとめ

トレンドマイクロは、個人向けの「ウイルスバスター」で知られる世界的なサイバーセキュリティ企業ですが、実際の柱は法人向けセキュリティで、PCからサーバー・メール・クラウドまで一社でそろえられるのが強みです。
中小企業がまず候補にすべきは、クラウドで手軽に使えるVBBSSと、EDR/XDRまで含むTrend Vision Oneの2系統。
メリットは「導入がかんたん・自動更新・実績と日本語サポート」、注意点は「製品名の分かりにくさ・環境による動作の重さ・製品統廃合」です。
費用は補助金で抑えられる場合もあります。自社のPC台数やIT体制に合うかを、他社製品とも比べて選びましょう。

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