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Sophos Intercept X for Mobileの評判・使い方|無料版と法人版の違い、AndroidとiPhoneでできること・人数別の料金【中小企業向け】

Sophos Intercept X for Mobileで会社のスマホ・タブレットを守るイメージ

「Sophos Intercept X for Mobile(ソフォス インターセプトエックス フォー モバイル)って、無料のアプリなの?会社で使うなら何が違うの?」──社用スマホの対策を考え始めた会社から、よくいただくご質問です。

結論からお伝えすると、アプリ自体は無料でダウンロードできますが、会社のスマホをまとめて管理・監視するには有料の法人ライセンス(Sophos Central での管理)が必要です。
料金は1ユーザー年3,000円前後から(人数で変わります)で、Android・iPhone・iPad・Chromebook に対応します。
ただし、ウイルス(マルウェア)の検出ができるのはAndroidだけで、iPhoneではフィッシング対策やWi-Fiの危険検知が中心になります。

この記事では、Sophos製品を取り扱う当社の立場から、評判・できること・使い方(導入の流れ)・人数別の料金・MDMとの違いを、中小企業向けにわかりやすく解説します。

この記事の要点(1分で読めます)
1. 無料アプリは個人向け。会社で使うなら Sophos Central で一元管理する法人ライセンスが必要
2. 料金は1ユーザー年額:1〜9名 5,880円/10〜24名 3,822円/25〜49名 3,587円/50〜99名 3,410円(税別)
3. マルウェア検出はAndroidのみ。iPhoneはフィッシングSMS・危険なWi-Fi・脱獄の検知が中心
4. 紛失時のロックや初期化は「MDM」の役割。Intercept X for Mobile は「脅威対策」の役割
5. PCのSophos Endpointとは別ライセンス。同じ管理画面でまとめて管理できる

Sophos Intercept X for Mobileとは?どんな製品?

項目 内容
提供元 Sophos(ソフォス・本社イギリス)
製品の種類 モバイル向けの脅威対策(Mobile Threat Defense/モバイルEPP)
対応OS Android・iOS(iPhone/iPad)・Chrome OS
管理画面 Sophos Central(PC用のSophos Endpointやファイアウォールと同じ画面)
ライセンスの単位 ユーザー単位(1名から契約可能)
主な機能 マルウェア検出(Android)・フィッシングSMSのURL検出・中間者攻撃(危険なWi-Fi)の検出・Webフィルタリング・脱獄/ルート化の検知・Microsoft Intune連携

PC向けのSophos Endpoint(旧 Intercept X)で使われているディープラーニング(AIによる判定)の技術をスマホに載せた製品です。
「スマホのウイルス対策ソフト」と考えるとわかりやすいのですが、実際に多い被害はウイルスよりも、偽のSMSや偽サイトでIDとパスワードを盗まれるケースです。
そのため、この製品はウイルス対策に加えて、危険なリンクやWi-Fiを見分ける機能に力を入れています。

評判はどう?良い点と気になる点

良い評判

  • 第三者機関のテストで高い検出率を記録しており、Android向けの保護性能の評価が高い(AV-TEST などのテスト結果による)
  • 無料版でも広告がなく、動作が軽いという個人ユーザーの声が多い
  • Webフィルタリングや、リンクを開く前に危険かを調べる機能(リンクチェッカー)が便利
  • 法人ではPCと同じ管理画面で見られるので、管理する画面が増えない

気になる点・注意点

  • マルウェアの検出はAndroidのみ。iPhone・iPadでは検出機能が使えない
  • iPhoneのWebフィルタリングは、会社がMDMで管理している端末(監視対象デバイス)でないと使えない
  • 紛失時の遠隔ロックや初期化はできない(それはMDMの役割)
  • 管理画面や一部の案内が英語混じりで、初めての人にはやや分かりにくい

評判を見るときに注意したいのは、ネット上の口コミの多くが「個人向けの無料アプリ」の感想だという点です。
会社で使う場合は、管理画面での一元管理・ポリシーの配布・脅威の通知といった「管理のしやすさ」が満足度を大きく左右します。

▶ 関連記事:セキュリティソフトの比較は何を基準に選ぶ?第三者評価機関と「検知率99%」の読み方

無料版と法人版は何が違う?

項目 無料アプリ(個人向け) 法人ライセンス(Sophos Central管理)
料金 0円 1ユーザー年2,470円〜5,880円(税別)
入手方法 App Store/Google Playから各自でインストール 同じアプリを会社の管理下で配布・登録
端末の一覧・状態の確認 ×(各自のスマホの中だけ) 〇(管理画面で全員分を確認)
設定(ポリシー)の一括配布 × 〇
脅威が見つかったときの管理者通知 × 〇
Microsoft Intuneとの連携(条件付きアクセス) × 〇
PC・ファイアウォールとの一元管理 × 〇
メーカーサポート 限定的 販売パートナー経由でサポート

無料アプリは「持ち主が自分で守る」ための道具です。会社で使うと、誰がインストールしたか、危険が見つかったかを会社が把握できません。
10台、20台と社用スマホを配っている会社では、一人ひとりの設定に頼る運用はすぐに行き届かなくなります。
「全員に入っていること」と「何か起きたときに会社が気づけること」をそろえるのが、法人ライセンスを使う一番の理由です。

無料アプリを業務用スマホに入れておけば十分?
個人のスマホを守る目的なら有効ですが、会社として「全社員の端末で対策できている」と取引先に説明することはできません。
情報漏えいが起きたときに、どの端末でいつ何が起きたかをさかのぼれないためです。

AndroidとiPhoneで、できることはどう違う?

機能 Android iPhone/iPad Chromebook
マルウェア・ランサムウェアの検出 〇 × ×
不要なアプリ(PUA)の検出 〇 × ×
フィッシングSMSのURL検出 〇 〇 ×
中間者攻撃(危険なWi-Fi)の検出 〇 〇 ×
Webフィルタリング 〇 〇(監視対象デバイスのみ) ×
脱獄・ルート化の検知 〇 〇 ×
OSのバージョン確認と更新の案内 〇 〇 〇
Microsoft Intune 連携 〇 〇 ×

※当社の製品ページの機能一覧をもとに整理しています。機能はOSやアプリのバージョンによって変わることがあるため、導入前に最新の対応状況をご確認ください。

iPhoneは仕組み上、アプリ同士の中身を調べることができないため、どのメーカーの製品でも「iPhoneのウイルス検出」はほぼできません。
その代わりに、iPhoneで実際に起きている被害(偽SMSからの偽サイト、公衆Wi-Fiでの盗み見、脱獄による保護の無効化)に効く機能がそろっています。
「iPhoneは安全だから対策不要」ではなく、「iPhoneで起きる被害は種類が違う」と考えるのが正確です。

▶ 関連記事:法人スマホのモバイルセキュリティ対策|MDM・モバイルEPPの違いと費用相場・製品の選び方

使い方は?法人で導入するときの流れ

管理画面から社用スマホへ設定を配布し、危険なSMSやWi-Fiを検知する流れ

法人での導入は、大きく次の5ステップです。スマホ側でやることは「アプリを入れて登録するだけ」なので、社員の手間は数分で済みます。

  1. ライセンスを契約し、Sophos Central の管理画面を用意する(PC用のSophos Endpointを使っている会社は、同じ画面にモバイルを追加する形です)
  2. 管理画面に利用者(ユーザー)を登録する。Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)などと同期して取り込むこともできます
  3. ポリシー(設定のルール)を決める。Webフィルタリングで止めるサイトの分類、危険を見つけたときの通知方法などを設定します
  4. 社員のスマホにアプリを入れて登録する。App Store/Google Playからインストールし、案内に沿って会社の管理下に登録します。MDM(CLOMO や Intune など)を使っている会社は、MDMからアプリを一括配布できます
  5. 管理画面で状態を確認する。全員分の端末が登録されたか、危険が見つかった端末がないかを定期的に確認します

スマホ側のアプリには、スキャン(検査)のほかに、QRコードを読み込む前に危険なURLかを調べる機能や、Wi-Fiの安全性の確認など、日常で使えるツールも付いています(内容はOSとバージョンで異なります)。

つまずきやすいポイント
Androidでは、アプリに「ファイルへのアクセス」や「バックグラウンドでの実行」を許可しないと検査が十分に働きません。
社員に配る手順書には、許可する項目をスクリーンショット付きで載せておくと、問い合わせがぐっと減ります。

料金はいくら?人数別の年額を試算

当社の料金表(1ユーザーあたり年額・税別)は次のとおりです。人数が増えるほど1人あたりの単価が下がります。

ユーザー数 1ユーザーあたり年額(税別) 月額に直すと
1〜9ユーザー 5,880円 約490円
10〜24ユーザー 3,822円 約319円
25〜49ユーザー 3,587円 約299円
50〜99ユーザー 3,410円 約284円
100〜199ユーザー 2,999円 約250円
200〜499ユーザー 2,705円 約225円
500〜999ユーザー 2,587円 約216円
1,000〜1,999ユーザー 2,470円 約206円

よくある人数で、1年分の費用を計算しました。

構成 計算 年額(税別)
社用スマホ 5名 5,880円 × 5名 29,400円
社用スマホ 9名 5,880円 × 9名 52,920円
社用スマホ 10名 3,822円 × 10名 38,220円
社用スマホ 20名 3,822円 × 20名 76,440円
社用スマホ 30名 3,587円 × 30名 107,610円
社用スマホ 50名 3,410円 × 50名 170,500円

9名より10名のほうが安くなる
単価が切り替わる境目のため、9名分(52,920円)より10名分(38,220円)のほうが年額は安くなります。
9名前後の会社は、予備の端末や今後の増員分を含めて10ライセンスで見積もるほうが得になることがあります。

PCとスマホの両方をSophosでそろえる場合は、PC用のSophos Endpoint(Sophos Endpoint 100 なら1ユーザー年5,004円・100ユーザーまでの限定料金)と別に契約します。
ESETなど他社との料金の数え方の違いは、下の記事で台数別に比較しています。

▶ 関連記事:ESETとSophosは法人ならどっち?料金・EDR/MDR・スマホの数え方を台数別に比較

MDMとは何が違う?CLOMOやIntuneと一緒に使うべき?

社用スマホの対策は、「MDM(端末を管理する)」と「モバイルEPP(脅威から守る)」の2本立てで考えると整理しやすくなります。Intercept X for Mobile は後者です。

項目 MDM(例:CLOMO MDM) モバイルEPP(Sophos Intercept X for Mobile)
主な役割 端末の管理・統制 脅威の検出・防御
紛失時の遠隔ロック・初期化 〇 ×
アプリの一括配布・機能の制限 〇 ×
マルウェアの検出 × 〇(Android)
フィッシングSMS・危険なWi-Fiの検出 × 〇
当社料金の目安(税別) 初期19,800円+基本月2,100円+1台月300円 1ユーザー年2,470〜5,880円
詳細 詳細を見る 詳細を見る

20台の社用スマホを両方で守ると、初年度は CLOMO MDM が約115,800円(初期19,800円+基本利用料24,000円+ライセンス72,000円)、Intercept X for Mobile が76,440円で、合計約19.2万円(月約1.6万円)です。
「スマホをなくしたらどうするか」が一番の心配ならMDMから、「偽SMSで社員のIDが盗まれるのが怖い」ならIntercept X for Mobile から入るのが現実的です。

Microsoft 365 Business Premium を契約している会社は、MDMとして Intune がすでに使えます。
その場合は Intune で端末を管理し、Intercept X for Mobile を連携させると、危険が見つかったスマホからTeamsやSharePointへの接続を自動で止める(条件付きアクセス)ことができます。

▶ 関連記事:CLOMO(クロモ)MDMとは?機能・料金・評判と国内シェアNo.1の理由

他のモバイル向けセキュリティとは、どう比べればいい?

項目 Sophos Intercept X for Mobile TrendAI Mobile Security(クレジット制) Microsoft Defender for Endpoint(モバイル)
対応OS Android・iOS・Chrome OS Android・iOS Android・iOS
料金の考え方 1ユーザー年額(人数で段階) 1台あたり5クレジット/年(1クレジット170円換算で約850円) Microsoft 365 Business Premium などに含まれる
管理画面 Sophos Central TrendAI Vision One Microsoft Defender ポータル
向いている会社 PCもSophosの会社・Intune連携したい会社 PCがトレンドマイクロの会社 Microsoft 365 上位プランの会社
詳細 詳細を見る 詳細を見る Microsoft 365で完結

※TrendAI(Trend Vision One)のクレジット数・単価は改定されることがあります。最新の必要クレジット数は見積り時にご確認ください。

モバイル向けの製品は、単体の性能差よりも、PCと同じ管理画面で見られるかどうかで運用の手間が大きく変わります。
PCにSophosを入れているならIntercept X for Mobile、トレンドマイクロならTrendAI、というように、今のPCの製品に合わせるのが基本です。
メーカーを問わず、パソコン向けも含めて月額を横並びで比較して選びたい方は、法人向けセキュリティソフト7社一括比較もあわせてご覧ください。

補助金で費用は抑えられる?

Intercept X for Mobile のようなクラウド型のセキュリティツールは、「デジタル化・AI導入補助金」の対象になり得ます。
対象になれば、中小企業は費用の原則1/2(小規模事業者は条件により最大4/5)の補助を受けられる可能性があります。

  • 申請の前に「SECURITY ACTION」の自己宣言(無料)と GビズID の取得が必要
  • 交付決定の前に発注・契約したものは対象外
  • スマホ本体(ハードウェア)は対象にならない場合が多い
  • 要件は年度ごとに変わるため、最新の公募要領の確認と、専門家への相談が必要

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ

よくある質問(Q&A)

Q. 無料アプリのまま会社で使っても問題ありませんか?

A. スマホ自体は守れますが、会社が状態を把握できず、危険が見つかっても管理者には届きません。
社用スマホが数台でもあるなら、法人ライセンスで一元管理することをおすすめします。

Q. iPhoneにも入れる意味はありますか?

A. あります。iPhoneではマルウェア検出は使えませんが、フィッシングSMSのURL検出、危険なWi-Fiの検知、脱獄の検知が使えます。
iPhoneで実際に多い被害は偽SMSからのID盗難なので、そこに効く機能です。

Q. 社員の私物スマホ(BYOD)にも入れられますか?

A. 入れられます。アプリはストアから無料で入手でき、会社の管理下に登録する形です。
ただし私物端末では、会社が見られる範囲や利用のルールを事前に就業規則や誓約書で決めておくことが大切です。

▶ 関連記事:私物スマホの業務利用(BYOD)のリスクと社内ルールの作り方

Q. PCでSophos Endpointを使っていれば、スマホも守られますか?

A. 守られません。Sophos EndpointはPC(Windows・Mac)向けで、スマホ用のIntercept X for Mobile は別ライセンスです。
同じ Sophos Central の画面で、PCとスマホをまとめて管理できます。

Q. 紛失したスマホを遠隔でロックできますか?

A. Intercept X for Mobile だけではできません。遠隔ロックや初期化はMDM(CLOMO MDM、Intune、Sophos Mobile など)の機能です。
紛失対策が必要な場合は、MDMとの組み合わせをご検討ください。

Q. 何名から契約できますか?

A. 1名から契約できます。1〜9名は1ユーザー年5,880円で、10名以上から単価が下がります(税別)。

まとめ

Sophos Intercept X for Mobile は、アプリは無料で入手できますが、会社で使うなら Sophos Central で一元管理する法人ライセンスが前提です。
料金は1ユーザー年2,470円〜5,880円で、10名以上から単価が下がります。
マルウェア検出はAndroidのみで、iPhoneでは偽SMS・危険なWi-Fi・脱獄の検知が中心になります。
紛失時のロックはMDMの役割なので、スマホの台数が多い会社はMDMとの組み合わせで考えるのが現実的です。
PCにSophosを使っている会社なら、同じ管理画面でスマホまでまとめて守れるのが一番のメリットです。

▶ 関連記事:Sophos(ソフォス)の各商品、サービスまとめ解説

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