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Deep Securityの費用はいくら?サーバー台数別(1・3・5・10台)の試算と、2026年12月31日に終わるDeep Security 20・ServerProtectの後継比較【中小企業向け】

サーバールームでサーバーの保護状況を確認するイメージ

Deep Security(トレンドマイクロのサーバー向け多層防御製品)と同じ守り方を後継の「TrendAI Vision One」で揃えると、サーバー1台あたり年51,000円(税別)が目安です。
ただし、全部のサーバーにこの守り方が必要なわけではありません。
ウイルス対策が中心でよいサーバーなら1台年7,650円から守れます。

そして、いま急いで確認していただきたいのが期限です。
2026年12月31日に、2021年に出たDeep Security 20のプログラムと、ServerProtect for Windows 5.8のサポートが終わります。
この記事では、サーバー1台・3台・5台・10台の年間費用を製品ごとに並べ、期限までに何をすればよいかを整理します。

この記事の要点

  • 2026年12月31日に、Deep Security 20(2021年リリースのビルド)とServerProtect for Windows 5.8のサポートが終了します。残り約2か月半です。
  • Deep Securityと同じ「仮想パッチ・変更監視・ログ監視」まで揃えると、後継のTrendAI Endpoint Security Proで1台年51,000円。ウイルス対策中心のCoreなら1台年7,650円で、差は約6.7倍です。
  • 全サーバーをProにする必要はありません。外部に公開しているサーバーや、すぐにパッチを当てられない古いサーバーだけProにすると、5台で年25万5,000円が8万5,000円に下がります。
  • Proの機能を使っていないのに、初期設定のままだとProとして数えられることがあります。移行時はポリシーの設定確認が必須です。
  • 2028年以降に出るDeep Securityはサポート期間が「リリース日から4年」に短くなります。長く使う前提なら後継への移行を軸に考えるのが安全です。

2026年12月31日に何が終わる?

トレンドマイクロの公式サポート終了一覧では、次のサーバー関連製品の期限が2026年12月31日になっています。

製品 対象 サポート終了日 この先
Deep Security 20 2021年にリリースされたビルド 2026年12月31日 新しいビルドへの更新、または後継へ移行
ServerProtect for Windows バージョン5.8 2026年12月31日 6.0(現行)へ更新、または後継へ移行
ServerProtect for EMC Celerra バージョン5.8 2026年12月31日 6.0(現行)へ更新
Deep Security 20 2020年にリリースされたビルド 2025年12月31日(終了済み) すでに対象外
Trend Cloud One – Endpoint and Workload Security SaaS版 2027年12月31日 Vision Oneへ移行

Deep Securityのサポート期間内であっても最新の脅威に対応するため修正プログラム (Updateプログラム) の適用が必要になります。

(トレンドマイクロ「製品のサポート終了案内(法人向け製品)」KA-0009810)

Deep Security 20は、製品そのものではなく使っているプログラム(ビルド)が出た年ごとに期限が決まる仕組みです。
2021年のビルドを入れたまま一度も更新していないサーバーは、年末で期限が切れます。
保守契約が有効なら、新しいビルドへ更新するだけで期限は延びます。

まず確認すること:Deep Security Managerの管理画面で、各サーバーのエージェントのバージョン(ビルド番号)を一覧で出してください。古いビルドが残っているサーバーが、今回の期限の対象です。費用はかからず、半日で終わる作業です。

▶ 関連記事:トレンドマイクロ製品のサポート終了はいつ?ウイルスバスター・Apex One・Deep Securityの後継製品と移行先の一覧

2028年からDeep Securityの期限はどう変わる?

2028年1月1日以降にリリースされるDeep Securityは、サポート期間が短くなります。

リリースの時期 サポート期間 例
2027年までのリリース リリース年の5年後の12月31日まで 2027年リリース → 2032年12月31日
2028年以降のリリース リリース日から4年後まで 2028年7月9日リリース → 2032年7月9日

日本地域は世界の他地域に比べて、1年間サポート期間が長い状態でした。今回見直しを行い世界の他地域と同じサポート期間とさせていただきました

(トレンドマイクロ「2028年からの Deep Security サポート期間変更のご案内」KA-0021061(更新日2026/01/07))

既存のDeep Securityの期限は変わりません。
ただ、新しいビルドへ更新するたびに期限の数え方が短い側に変わるため、「オンプレミスで長く使い続ける」前提はだんだん成り立ちにくくなっています。
同じ変更は、後継のVision One(Server & Workload Protection)で管理するDeep Security Agentにも適用されます。

後継の「TrendAI Vision One」では、何がいくらで守れる?

Deep Securityの後継は、クラウドで管理する「TrendAI Vision One – Endpoint Security(Server & Workload Protection)」です。
現在はクレジット制(TrendAI Flex)で購入し、1クレジット170円(税別)で換算します。
サーバーの守り方は3段階あります。

サーバーの役割に応じて保護の段階(基本保護・EDR・仮想パッチまでの多層防御)を使い分ける図
段階 できること クレジット(1台・年) 金額(1台・年・税別)
Core ウイルス対策・Webレピュテーション・ファイアウォール・アプリケーション制御・デバイス制御 45 7,650円
Essentials Coreの内容+EDR(侵入された後の動きを記録して調べる) 65 11,050円
Pro Essentialsの内容+侵入防御(IPS=仮想パッチ)・変更監視・セキュリティログ監視 300 51,000円

Deep Securityの強みだった仮想パッチ(OSやソフトの弱点を、修正プログラムを当てる前から通信のところで防ぐ仕組み)と変更監視は、Proにしか含まれません。
つまり「Deep Securityと同じ守り方」を全サーバーにそのまま移すと、1台年51,000円になります。

落とし穴:Proの機能を使っていないつもりでも、侵入防御のルールが割り当てられていたり、「推奨設定の継続的な検索」が有効になっていたりすると、そのサーバーはProとして数えられます。Deep Securityから設定を移行すると、こうした設定がそのまま引き継がれることがあります。移行後は管理画面の「Endpoint Inventory」で、どのサーバーがProになっているかを必ず確認してください。

▶ 関連記事:Trend Vision One(TrendAI)の価格はいくら?クレジット制の料金の決まり方と10台・30台・100台の費用シミュレーション

サーバー1台・3台・5台・10台だと、年間いくら?

当社で取り扱う、サーバーに使える製品を台数別に並べました。
金額は当社製品ページの掲載価格からの試算で、税別・1年分です。

製品・段階 1台あたり(年) 1台 3台 5台 10台
TrendAI Core 7,650円 7,650円 22,950円 38,250円 76,500円
TrendAI Essentials 11,050円 11,050円 33,150円 55,250円 110,500円
TrendAI Pro 51,000円 51,000円 153,000円 255,000円 510,000円
ESET Server Security 23,000円 23,000円 69,000円 115,000円 230,000円
Aurora Protect+Focus 8,400円 42,000円※ 42,000円※ 42,000円 84,000円
価格の注意:ESET Server Securityは希望小売価格の目安です。Aurora Protectは最小5ライセンスからのため、サーバーが1〜4台なら5台分の費用がかかります(パソコンと合わせて5ライセンス以上なら台数分のみ)。いずれも数量・契約年数・時期で変わるため、最終的な金額は見積りで確認してください。

いま使っているオンプレミス版のDeep Securityと比べると?

オンプレミス版のDeep Securityは、機能ごとに1サーバーいくらで販売されてきました。
比較サイトに掲載されている価格例と、後継で同じ守り方をした場合を並べます。

オンプレミス版の機能 新規(1サーバー) 更新(1サーバー) 後継で近い段階(1台・年)
Deep Security Agent ウイルス対策 98,000円 49,000円 Core 7,650円
Deep Security Agent Virtual Patch(仮想パッチ) 125,000円 62,500円 Pro 51,000円
Deep Security Agent Enterprise(全機能) 213,000円 106,500円 Pro 51,000円
オンプレミス版の価格は比較サイト(ITトレンド)の掲載例で、税区分や時点は明記されていません。全機能エージェントの新規価格が1サーバー21万3,000円(税別)であることは2017年の報道(Impress「クラウド Watch」)でも確認できます。現在の更新価格はご契約内容で変わるため、手元の更新見積書と比べてください。

更新価格どうしで比べても、後継のProは同水準かそれ以下になることが多く、さらに管理サーバー(Deep Security Manager)の本体・OS・保守・バージョンアップ作業の費用がなくなります。
サーバーが数台の中小企業ほど、この「管理サーバーがなくなる」効果が大きく効きます。

サーバー対策を相談する

全部のサーバーをProにしないといけない?

その必要はありません。
仮想パッチが本当に役に立つのは、「外から攻撃が届く」かつ「すぐにパッチを当てられない」サーバーです。
役割ごとに分けると、費用は大きく変わります。

サーバーの役割 おすすめの段階 理由
Webサイト・公開サーバー Pro インターネットから直接攻撃が届く。仮想パッチの効果がいちばん大きい
止められない基幹システム(古いOSを含む) Pro 修正プログラムをすぐに当てられないので、仮想パッチで時間を稼ぐ
ファイルサーバー・NAS代わりのサーバー Essentials ランサムウェアの暗号化を早く見つけることが大事。EDRで足りる
社内だけで使う業務サーバー Core〜Essentials 社内からしか届かない。ウイルス対策と更新管理を確実に
5台の会社の例 構成 年額(税別)
全部をProにする Pro 5台 255,000円
役割で分ける Pro 1台(公開サーバー)+Essentials 1台(ファイルサーバー)+Core 3台 85,000円
最小限 Core 5台 38,250円

役割で分けるだけで、全部Proの約3分の1になります。
「どのサーバーが外から見えているか」は、自社で分からなければ外部からの診断で確認できます。

▶ 関連記事:脆弱性診断・脆弱性管理サービスの費用相場と選び方|脆弱性診断(Webアプリ・ペネトレ)とマネージド脆弱性管理の違い

ServerProtect for Windows 5.8を使っている場合は?

ServerProtectは、サーバーのウイルス対策に特化した製品です。
バージョン5.8は2026年12月31日で終わりますが、後継の6.0が2025年1月31日に出ており、現行バージョンとして使えます。
選択肢は次の3つです。

選択肢 向いている会社 注意点
ServerProtect for Windows 6.0へ更新 ウイルス対策だけでよく、今の運用を変えたくない 仮想パッチやEDRはない。管理は1台ずつになりがち
TrendAI Core/Essentialsへ移行 パソコンとサーバーを1つの画面で管理したい クラウド管理になるため、社内からインターネットへの通信が必要
他社のサーバー対応製品へ移行 パソコンの製品とそろえたい サーバーOSの対応バージョンを事前に確認

なお、Deep Securityの契約にはServerProtectの利用権が含まれています。
Deep Securityを使っている会社は、ServerProtectを別に買う必要はありません。

▶ 関連記事:Trend Micro Deep Securityとは?ServerProtectとの違いと後継Trend Vision Oneへの移行を中小企業向けに解説

他社製品にするなら、どれが候補?

項目 TrendAI Vision One ESET Server Security Aurora Protect+Focus
1台あたり(年・税別) 7,650円〜51,000円 23,000円(目安) 8,400円(最小5ライセンス)
仮想パッチ(IPS) 〇(Pro) — —
EDR 〇(Essentials以上) 別製品(ESET Inspect) 〇(Focus)
対応サーバーOS Windows Server/Linux Windows Server/Linux Windows Server 2012〜2022/Linux
インターネットに出られないサーバー クラウド管理のため通信が必要 オンプレミス管理も選べる 通常運用はオフラインでも検知・隔離が可能
向いている会社 Deep Securityの機能をそのまま引き継ぎたい 軽さとコストのバランスを重視 古いOSや閉じたネットワークのサーバーがある
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

仮想パッチをまるごと引き継げるのは、事実上TrendAI Vision OneのProだけです。
他社製品に移る場合は、仮想パッチの代わりに「修正プログラムを早く当てる運用」と「外から見える範囲を減らす対策」を組み合わせて穴を埋めます。
他社の製品も含めて横並びで比較して選びたい方は、法人向けセキュリティソフト7社一括比較もあわせてご覧ください。

▶ 関連記事:法人向けサーバーセキュリティソフトの選び方|Windows/Linuxサーバーを守る製品比較と費用相場

▶ 関連記事:Linuxサーバーにセキュリティソフトは必要?法人向けLinux対応ウイルス対策・EDRの比較と選び方

期限までに、何をどの順番でやればいい?

順番 やること 時期の目安 費用
1 全サーバーのエージェントのビルド・バージョンを一覧にする 10月中 0円
2 サーバーごとに「外から見えるか」「パッチをすぐ当てられるか」を書き出す 10月中 0円
3 継続(新ビルドへ更新)か移行かを決める 11月上旬 0円
4 移行するなら見積りを取り、段階(Core/Essentials/Pro)を決める 11月中 0円
5 1台で試験移行し、業務ソフトへの影響を確認する 11月下旬 —
6 残りのサーバーを移行し、Proに数えられていないかを確認する 12月中旬まで —
7 旧Deep Security Managerを停止し、管理サーバーを片づける 移行完了後 0円

年末年始は販売店もメーカーも休みに入るため、実質的な締め切りは12月中旬と考えてください。
Deep Security Managerには、ポリシーや共通の設定をVision One(Server & Workload Protection)へ移す移行ツールが用意されています。
ただし、エージェントレス型(仮想アプライアンス)で使っている環境は、Vision One側がエージェント型中心のため、移し方を事前に設計する必要があります。

同じ時期に、Windows Server 2016のサポートが2027年1月12日に終わります。Deep Securityで守っているサーバーがWindows Server 2016なら、OSの入れ替えと一緒に計画すると作業が一度で済みます。

▶ 関連記事:Windows Server 2016のサポート終了は2027年1月12日|法人のESU費用と「Azureなら無償」の誤解・移行までの守り方

補助金で費用は抑えられる?

TrendAI Vision OneやAurora Protectのようなクラウド型のセキュリティサービスは、デジタル化・AI導入補助金の対象になり得ます。
通常枠は補助率が原則1/2(小規模事業者は条件により最大4/5)、セキュリティ対策推進枠は5万〜150万円(小規模事業者2/3・中小企業1/2)で、サービス利用料は最大2年分が対象です。
交付申請には、SECURITY ACTIONの自己宣言IDとGビズIDが必要です。

補助金は年度や公募回で対象・要件が変わります。また、交付決定前に契約・発注したものは対象外です。年末の期限に間に合わせたい場合は、補助金の公募スケジュールと照らし合わせて早めにご相談ください。最新の公募要領の確認と、専門家への相談をおすすめします。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ【中小企業向け】

よくある質問

Q. 2026年12月31日を過ぎると、Deep Securityは動かなくなりますか?

A. すぐに止まるわけではありませんが、そのビルドへの修正や問い合わせ対応は受けられなくなります。保守契約が有効なら、新しいビルドへ更新することで引き続き使えます。

Q. Deep Securityを使い続けるのと、Vision Oneへ移るのはどちらが得ですか?

A. サーバーが少ない中小企業では、管理サーバーの本体・OS・保守・更新作業がなくなる分、Vision Oneへ移るほうが総額は下がりやすくなります。
エージェントレス型で多数の仮想サーバーを守っている場合は、継続も含めて比較してください。

Q. ServerProtect for Windows 5.8は、6.0に上げるだけで大丈夫ですか?

A. 期限への対応としてはそれで足ります。ただし6.0もウイルス対策が中心です。ランサムウェア対策としてEDRや仮想パッチが必要かどうかは、サーバーの役割で判断してください。

Q. パソコンはウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス、サーバーだけVision Oneでもよいですか?

A. 可能です。サーバーだけTrendAI Core/Essentials/Proで守り、パソコンは今の製品を続ける組み合わせは、費用を抑える現実的な方法です。

Q. Linuxサーバーも同じ費用ですか?

A. TrendAI Vision OneはWindows ServerとLinuxで同じクレジット数です。
ただしLinuxは対応ディストリビューションとカーネルのバージョンに条件があるため、事前に確認が必要です。

Q. IT担当者がいなくても移行できますか?

A. できます。ビルドの確認、段階の振り分け、見積り、試験移行、設定の確認までを当社でお手伝いします。サーバーの台数と役割をお知らせいただければ、年間費用を試算してお出しします。

▶ 関連記事:ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)とは?プラン・対応OS・料金とオンプレ版からの移行を中小企業向けに解説

まとめ

2026年12月31日に、Deep Security 20の2021年リリースのビルドとServerProtect for Windows 5.8のサポートが終わります。
まずは全サーバーのビルドを一覧にし、更新で済むのか、後継へ移るのかを決めてください。
後継のTrendAI Vision Oneでは、Deep Securityと同じ仮想パッチまで揃えるとProで1台年51,000円、ウイルス対策中心ならCoreで1台年7,650円です。
公開サーバーや止められない古いサーバーだけをProにし、残りをCoreやEssentialsにすると、費用は全部Proの約3分の1に下がります。
年末年始を考えると実質の締め切りは12月中旬なので、早めに動き出しましょう。

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