• ホーム
  • Apex One(トレンドマイクロ)とは?販売終了・後継のTrend Vision Oneへの移行とウイルスバスター ビジネスセキュリティとの違いを中小企業向けに解説

Apex One(トレンドマイクロ)とは?販売終了・後継のTrend Vision Oneへの移行とウイルスバスター ビジネスセキュリティとの違いを中小企業向けに解説

Apex Oneから後継Trend Vision Oneへの移行イメージ

Apex One(エイペックスワン)は、トレンドマイクロが提供する法人向けのエンドポイントセキュリティ製品(パソコンやサーバーを守るウイルス対策ソフト)です。結論から言うと、クラウド版の「Apex One SaaS」は2024年3月29日に新規販売を終了し、後継は「Trend Vision One – Endpoint Security」に一本化されました。
すでに使っている企業も、2026年12月31日のサポート終了までに移行を進める必要があります。そのため「Apex Oneは今後どうなるの?」「ウイルスバスターとは何が違うの?」と迷う中小企業のご担当者が増えています。

この記事では、Apex Oneとは何か、ウイルスバスター Corp.やビジネスセキュリティとの違い、販売終了と後継のTrend Vision Oneへの移行、そして中小企業がこれからどのトレンドマイクロ製品を選べばよいかを、料金や補助金の活用まで含めてわかりやすく整理します。

▶ 関連記事:Trend Vision One とウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの違いは?中小企業向けに比較

Apex One(トレンドマイクロ)とは?どんな製品?

Apex Oneは、長く使われてきた法人向け製品「ウイルスバスター コーポレートエディション(ウイルスバスター Corp.)」の後継として、2019年に登場したエンドポイントセキュリティ製品です。ウイルスの侵入を防ぐEPP(従来型のウイルス対策)に加え、万一入り込んだ脅威を検知して対応するEDRの機能を1つに統合し、機械学習やふるまい検知による多層防御で未知の攻撃にも備えられるのが特長です。

提供形態は、自社にサーバーを置くオンプレミス版と、トレンドマイクロのクラウドで管理するクラウド版(Apex One SaaS/Apex One as a Service)の2種類がありました。

項目 内容
製品名 Trend Micro Apex One(旧:ウイルスバスター Corp.)
提供元 トレンドマイクロ株式会社(東証プライム)
種類 法人向けエンドポイントセキュリティ(EPP+EDR統合)
提供形態 オンプレミス版/クラウド版(Apex One SaaS)
主な機能 ウイルス・ランサム対策、機械学習・ふるまい検知、EDR、
デバイス制御、脆弱性対策、情報漏洩対策
現在の位置づけ クラウド版は新規販売終了。後継はTrend Vision One Endpoint Security
トレンドマイクロ法人エンドポイント製品の進化とクラウド統合管理のイメージ

Apex OneとウイルスバスターCorp.・ビジネスセキュリティは何が違う?

トレンドマイクロの法人向けエンドポイント製品は名前が似ていて混同されがちですが、大きく「ウイルスバスター Corp./Apex One系(中規模以上向け)」と、「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ系(小規模〜中小向け)」の2つの流れに分かれます。

ウイルスバスター Corp. → Apex One → Trend Vision One Endpoint Securityという流れが、中規模以上向けの主力ラインです。一方、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)は、管理サーバーを持たず手軽に使える中小企業向けのクラウド型で、Apex Oneとは別の製品です。

項目 Apex One系(Corp.の後継) ビジネスセキュリティ系(VBBSS)
主な対象 中規模〜大企業 小規模〜中小企業
名前の由来 ウイルスバスター Corp.の後継(2019年〜) 中小向けの独立した製品ライン
管理サーバー オンプレ版は必要/SaaSは不要 不要(クラウドで完結)
EDRなど高度機能 標準〜統合基盤で充実 上位プラン・オプションで対応
現在の後継 Trend Vision One Endpoint Security 現行製品(継続提供)

つまり、「Apex Oneの後継=Trend Vision One Endpoint Security」「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ=そのまま使える中小向けの別製品」と整理すると分かりやすくなります。

Apex Oneは販売終了?後継はどうなった?

クラウド版の「Apex One SaaS」および「Apex One SaaS with XDR」は、2024年3月29日をもって新規販売を終了しました。後継製品は、トレンドマイクロの統合基盤上で動く「Trend Vision One – Endpoint Security(V1ES)」です。さらに2025年8月には、SaaS型で個別提供していた製品をTrend Vision Oneへ集約していく方針も案内されています。

⚠️ 既存ユーザーは移行の準備を
すでにApex One SaaSをご利用中の場合、サポート終了日(2026年12月31日)までにTrend Vision One Endpoint Securityへ移行を進める必要があります。移行後は管理画面がTrend Vision Oneのコンソールに変わります。販売終了日・サポート終了日などの詳細は年度で変わる可能性があるため、最新はトレンドマイクロの公式告知や販売代理店で必ずご確認ください。

なお、自社サーバーで運用するオンプレミス版のApex Oneは引き続き提供されていますが、新規の導入はTrend Vision Oneへ案内される流れになっています。サーバー製品の「Deep Security」も同様にTrend Vision Oneへの移行が進んでおり、トレンドマイクロ全体が統合基盤(Trend Vision One)への一本化に向かっている点は押さえておきましょう。

▶ 関連記事:Trend Micro Deep Securityとは?ServerProtectとの違いと後継Trend Vision Oneへの移行

Trend Vision One Endpoint Securityへ移行するメリットは?

後継のTrend Vision One Endpoint Securityへ移行すると、中小企業には次のようなメリットがあります。

  • 管理サーバーが不要・自動アップデート:トレンドマイクロがサーバーを管理するため、バージョンアップやパッチ適用の手間が減り、情シスの負担を大きく軽減できます。
  • 1つのコンソールで横断管理:エンドポイント(PC)だけでなく、サーバー・メール・クラウドまで同じ画面で状況を可視化できます。
  • AI・XDRによる検知強化:複数の防御層のログを相関分析し、巧妙化する攻撃をより早く見つけられます。
  • 拡張しやすい:将来EDRやメール対策を足すときも、同じ基盤の上で追加できます。

移行の大まかな流れは、①現在の契約・端末数の棚卸し → ②Trend Vision Oneの環境準備 → ③端末への展開・設定移行 → ④旧環境の停止です。設定やデータの引き継ぎ手順は環境によって異なるため、早めに販売代理店へ相談し、余裕をもって計画するのがおすすめです。

中小企業はどのトレンドマイクロ製品を選べばいい?

これからトレンドマイクロで法人向けエンドポイント対策を始める・見直すなら、中小企業の現実的な選択肢は次の3つです。規模と、EDR(感染後の対応)まで必要かどうかで選び分けます。

項目 ウイルスバスター
ビジネスセキュリティ
サービス(VBBSS)
VBBSS
マネージドXDR
TrendAI
Endpoint Security
Core
TrendAI
Endpoint Security
Essentials
向く企業 小規模〜中小。手軽に始めたい EDRも入れたいが運用は任せたい 統合管理したいが、まずは基本のウイルス対策から EDRまで含めて統合管理したい(Apex Oneの後継)
EPP(ウイルス対策)
EDR(感染後の検知・対応) 挙動監視のみ 〇(運用支援つき) オプション
統合管理・XDR
月額料金(税別・目安) 1ユーザー
月換算550円
(年6,600円)
1ユーザー
月換算1,200円
(年14,400円)
1ユーザー
月換算638円
(年7,650円/45クレジット)
1ユーザー
月換算921円
(年11,050円/65クレジット)
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

目安として、従業員が少なく手軽に始めたいならVBBSSEDRまで導入したいが運用する人がいないならVBBSS マネージドXDR中規模以上でサーバーやメールも含め統合管理したいならTrend Vision One Endpoint Security(Apex Oneの後継)が基本の選び方です。

▶ 関連記事:ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)とは?プラン・対応OS・料金を解説

料金はいくら?(アーデント取扱料金の目安)

アーデントでのトレンドマイクロ法人向けエンドポイント製品の料金目安(税別・1ユーザー)は、VBBSS=年6,600円(月換算550円)VBBSS マネージドXDR=年14,400円(月換算1,200円)TrendAI Endpoint Security=Coreが年7,650円(月換算638円)、Essentialsが年11,050円(月換算921円)〔いずれも1クレジット170円換算〕です。契約ライセンス数が多いほど1ユーザーあたりの単価は下がります。初期費用や最新の価格は構成・ライセンス数で変わるため、正確な金額は個別のお見積りでご確認ください。

Apex One(トレンドマイクロのエンドポイント製品)のメリット・デメリットは?

メリット

  • EPPとEDRを統合:予防と、感染後の検知・対応を1製品でまかなえます。
  • 国内実績と日本語サポート:長年の国内シェアと、日本語での問い合わせ対応で安心。
  • 多層防御・機械学習:未知のウイルスやランサムウェアにも複数の方法で備えられます。
  • クラウドで管理負担を軽減:後継のVision Oneはサーバー管理不要で情シスの手間が減ります。

デメリット・注意点

  • 製品名・ラインが分かりにくい:ウイルスバスター Corp./Apex One/ビジネスセキュリティ/Vision Oneと名前が多く混乱しがちです。
  • SaaS版は移行が必要:Apex One SaaSは新規販売終了。既存ユーザーはVision Oneへの移行計画が必須です。
  • 小規模にはオーバースペックなことも:数名規模なら、より手軽なVBBSSで十分な場合があります。
  • 高度な機能は費用が上がる:EDRやXDR、サンドボックスなどを足すと月額が増えます。

セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?

エンドポイント製品の乗り換えや、EDR・統合基盤への移行にかかる費用は、「デジタル化・AI導入補助金」などの制度で一部を抑えられる場合があります。セキュリティ対策や業務のデジタル化に使えるツールが対象になることがあり、ランニングコストの負担を下げながら対策を強化できます。

ただし、補助率・対象・公募時期は年度によって変わります。最新の公募要領を確認し、申請の可否は専門家に相談することをおすすめします。アーデントはデジタル化・AI導入補助金の支援事業者として、対象ツールの選定から申請までサポートします。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ

移行・製品選びの進め方は?(5ステップ)

  1. 現状を棚卸しする:今使っている製品(Apex One/ウイルスバスター等)、端末数、契約期限を確認します。
  2. 必要な機能を決める:ウイルス対策だけでよいか、EDRや統合管理まで必要かを整理します。
  3. 規模に合う製品を選ぶ:小規模はVBBSS、中規模以上・統合管理はVision One Endpoint Securityが基本です。
  4. 運用体制を考える:情シスが少なければ、運用を任せられるマネージド型やSOC付きを検討します。
  5. 補助金・見積りを確認する:補助金の活用可否と、ライセンス数に応じた正確な費用を確認して導入します。

よくある質問(Q&A)

Q. Apex Oneは今すぐ使えなくなりますか?

A. すぐに使えなくなるわけではありません。クラウド版(Apex One SaaS)は新規販売を終了していますが、既存の契約はサポート終了日(2026年12月31日)まで利用できます。ただし移行には準備が必要なので、早めに計画を立てることをおすすめします。

Q. Apex Oneとウイルスバスター ビジネスセキュリティはどちらを選べばいいですか?

A. 企業規模と運用体制で選びます。従業員が少なく手軽に始めたいなら「ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」、中規模以上でサーバーやメールも含めて統合管理したいなら「Trend Vision One Endpoint Security(Apex Oneの後継)」が向いています。

Q. オンプレミス版のApex Oneも販売終了ですか?

A. 新規販売終了・サポート終了が案内されているのは主にクラウド版(SaaS)です。オンプレミス版は引き続き提供されていますが、新規導入はTrend Vision Oneへ案内される流れです。最新の扱いは公式告知や販売代理店でご確認ください。

Q. Vision Oneへ移行するとデータや設定はどうなりますか?

A. 管理画面がTrend Vision Oneのコンソールに変わります。設定やポリシーの引き継ぎ手順は環境によって異なるため、トレンドマイクロや販売代理店のサポートを受けながら、余裕をもって進めるのが安全です。

Q. 情シス担当がいなくても運用できますか?

A. VBBSSは配布されたURLからインストールするだけで、初期設定でも高度な保護ができるよう設計されています。EDRの運用に不安がある場合は、運用を任せられるマネージドXDRやSOC付きのサービスを選ぶとよいでしょう。アーデントが設定・運用までサポートします。

まとめ

Apex Oneは、ウイルスバスター Corp.の後継としてEPPとEDRを統合したトレンドマイクロの法人向けエンドポイント製品です。
ただしクラウド版(Apex One SaaS)は2024年3月29日に新規販売を終了し、後継はTrend Vision One Endpoint Securityに一本化されました。
既存ユーザーは2026年12月31日のサポート終了までに移行を進める必要があります。
これから中小企業がトレンドマイクロで対策するなら、小規模は「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス」、中規模以上・統合管理は「Trend Vision One Endpoint Security」が基本の選び方です。
製品名が多く分かりにくいところは、規模・必要な機能・運用体制で整理すれば迷いません。
アーデントは他社製品も含めて中立に比較し、補助金の活用や移行・運用までワンストップで支援します。

トレンドマイクロを相談する

▶ 関連記事:ウイルスバスターのEDRとは?トレンドマイクロのEDR・XDR(Trend Vision One)との違いを解説

▶ 関連記事:トレンドマイクロ(Trend Micro)とは?どんな会社・評判・メリット/デメリットを解説

▶ 関連記事:エンドポイントセキュリティの費用はいくら?EPP・EDR・MDRの料金相場と補助金で抑える方法

▶ 関連記事:トレンドマイクロの法人向け製品をわかりやすく解説