EDRの費用はいくら?台数別(10・30・50・100台)の料金試算|ESET・トレンドマイクロ・Sophos・CrowdStrike・SentinelOne・Microsoft Defenderと「監視付き」の違い【中小企業向け】

EDR(エンドポイントでの検知と対応=パソコンに入り込まれたあとの怪しい動きを記録・検知して止める仕組み)の費用は、中小企業向けの製品で1台あたり月450円〜1,400円前後(税別)です。
30台の会社なら、年16万円〜50万円がライセンス代の目安になります。
ただし、EDRの本当の費用はライセンス代だけではありません。
EDRは「怪しい動きを知らせる」道具なので、知らせを誰が見て、どう判断するかという運用の費用が必ずついてきます。
この記事では、当社で取り扱う製品とMicrosoftの選択肢を10台・30台・50台・100台の年額で並べ、運用の手間まで含めてどれが得かを整理します。
この記事の要点
- 主な製品の1台あたり月額(税別)は、Microsoft Defender for Business449円、TrendAI Endpoint Security Essentials約921円、SentinelOneデータお守り隊1,000円(24時間監視付き)、CrowdStrike1,104円、ESET PROTECT Elite1,117円、Sophos XDR約1,392円〜です。
- ESET PROTECT Eliteは最低26ライセンス、CrowdStrikeは最低10ライセンスからです。10台の会社では、ESET Eliteは26台分を払うため年約35万円になります。
- 自社で運用するEDR(ESET Elite 月1,117円)より、24時間監視付きのSentinelOneデータお守り隊(月1,000円)のほうが安いという逆転が起きています。
- EDRの警告を社内で毎日確認すると、1日30分でも年に約36万円分の人件費になります(時給3,000円で試算)。情シスが1〜2名の会社は、監視付きを選ぶほうが総額で安く済むことが多くなります。
- Microsoft 365 Business Premiumを契約しているなら、Defender for Businessが含まれていて追加0円でEDRを始められます。ただし警告を見る人は別に必要です。
EDRの費用は、何で決まる?
EDRの費用は、次の5つで決まります。
| 費用の要素 | 内容 | 目安(税別) |
|---|---|---|
| ライセンス(年額・月額) | パソコン1台(または1ユーザー)あたりの利用料 | 月450〜1,400円/台 |
| 最低契約数 | 台数が少なくても、この数までは払う必要がある | 1〜26ライセンス |
| 24時間監視の有無 | 警告を専門家が代わりに見てくれるか | 製品に込み、または別料金 |
| 初期費用・導入作業 | 配布・設定・既存ソフトの入れ替え | 0円〜数万円(要見積り) |
| 社内の運用工数 | 警告の確認、誤検知の判断、端末の隔離・復旧 | 社内の人件費(見落とされやすい) |
比較サイトでは「EDRは1台月300〜2,000円」と幅広く書かれていますが、中小企業がよく選ぶ製品は月450〜1,400円の範囲に収まります。
差が出るのは、最低契約数と、24時間監視が含まれているかどうかです。

▶ 関連記事:EDRとは?ウイルス対策ソフト(AV)・NGAVとの違いと、被害企業の88%がAVを入れていたという現実
製品ごとの単価と最低契約数は?
当社の製品ページに掲載している料金と、Microsoftの公表価格です(税別)。
| 項目 | Defender for Business | TrendAI Essentials | ESET PROTECT Elite | Sophos XDR | CrowdStrike | SentinelOne データお守り隊 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1台あたり | 月449円 | 年11,050円(月約921円) | 月1,117円 | 年16,700円〜(月約1,392円〜) | 月1,104円 | 月1,000円 |
| 最低契約数 | 1(上限300ユーザー) | 1 | 26 | 1 | 10 | 1 |
| 警告を見る人 | 社内 | 社内 | 社内 | 社内 | 社内+専門チームの脅威ハンティング | 専門チームが24時間監視 |
| ウイルス対策(EPP) | 込み | 込み | 込み | 込み | 込み | 込み |
| 対応端末 | Windows・Mac・iOS・Android | Windows・Mac・Linux など | Windows・Mac・Linux など | Windows・Mac・Linux など | Windows・Mac・Linux・スマホ | パソコンのみ |
| 詳細 | Microsoft 365で完結 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
Sophosには、100ユーザーまで年5,004円で使える「Sophos endpoint 100」もありますが、EDRの機能は原因の分析に限られます。
本格的に調べて止めるところまで使うなら、Sophos XDR以上を前提に比べてください。
10台・30台・50台・100台だと、年間いくら?
最低契約数を反映して、1年分のライセンス代を試算しました(税別・初期費用と値引きは含みません)。
| 製品 | 10台 | 30台 | 50台 | 100台 |
|---|---|---|---|---|
| Defender for Business(月449円) | 53,880円 | 161,640円 | 269,400円 | 538,800円 |
| TrendAI Essentials(年11,050円) | 110,500円 | 331,500円 | 552,500円 | 1,105,000円 |
| SentinelOne データお守り隊(月1,000円・監視付き) | 120,000円 | 360,000円 | 600,000円 | 1,200,000円 |
| CrowdStrike(月1,104円) | 132,480円 | 397,440円 | 662,400円 | 1,324,800円 |
| ESET PROTECT Elite(月1,117円) | 348,504円※ | 402,120円※ | 670,200円 | 1,340,400円 |
| ウイルスバスター マネージドXDR(年14,400円・監視付き) | 144,000円 | 432,000円 | 720,000円 | 1,440,000円 |
| Sophos XDR(年16,700円〜) | 167,000円〜 | 501,000円〜 | 835,000円〜 | 1,670,000円〜 |
※ESET PROTECT Eliteは最低26ライセンスのため、10台でも26台分、30台は30台分で計算しています。
試算から分かる3つのこと
- ライセンス代だけなら、Defender for Businessが最安です。30台で年16万円です。
- 10台前後の会社では、ESET Eliteは割高になります。26ライセンスの最低数があるため、10台でも年約35万円です。小さな会社でESETのEDRを使いたい場合は、台数とプランを販売店と相談してください。
- 24時間監視付きのSentinelOneデータお守り隊(月1,000円)が、監視なしのESET Elite(月1,117円)やCrowdStrike(月1,104円)より安いという逆転が起きています。
▶ 関連記事:EDR徹底比較|CrowdStrike vs SentinelOne vs Sophos Intercept X
ライセンス代以外に、いくらかかる?
EDRを入れると、管理画面に「怪しい動きがありました」という警告が届くようになります。
この警告を見て、本当に危ないのか、それとも普段の業務の動きなのかを判断し、必要なら端末をネットワークから切り離す。
この仕事をするのは、監視付きのサービスでなければ社内の担当者です。
| 社内でやること | 頻度の目安 | 工数の目安 |
|---|---|---|
| 警告の確認と判断(本当に危ないかの見極め) | 毎日 | 1日15〜30分 |
| 誤検知の除外設定(業務ソフトが止められたときの対応) | 導入直後は週に数回 | 1回30分〜1時間 |
| 危ない端末の隔離と原因の確認 | 発生時 | 数時間〜数日 |
| 夜間・休日の警告への対応 | 不定期 | 担当者の呼び出し |
たとえば警告の確認に1日30分、月20日かかるとすると月10時間です。
担当者の時給を3,000円とすると月3万円、年に約36万円分の人件費になります。
30台の会社なら、これはTrendAI Essentialsのライセンス代(年約33万円)とほぼ同じ金額です。
▶ 関連記事:エンドポイントセキュリティの費用はいくら?EPP・EDR・MDRの料金相場と補助金で抑える方法
自社で運用するか、監視付きにするか。総額で比べると?
30台の会社で、ライセンス代と社内の運用工数(年36万円と仮定)を足して比べます。
| 選び方 | ライセンス代(30台・年) | 社内の運用工数(年) | 合計(年) |
|---|---|---|---|
| Defender for Business(社内で運用) | 161,640円 | 約360,000円 | 約521,640円 |
| TrendAI Essentials(社内で運用) | 331,500円 | 約360,000円 | 約691,500円 |
| ESET PROTECT Elite(社内で運用) | 402,120円 | 約360,000円 | 約762,120円 |
| SentinelOne データお守り隊(24時間監視付き) | 360,000円 | ほぼ0円(通知を受けて判断する時間のみ) | 約360,000円 |
| ウイルスバスター マネージドXDR(監視付き) | 432,000円 | ほぼ0円(月次レポートの確認など) | 約432,000円 |
運用工数を数字に入れると、監視付きのほうが総額で安くなることが分かります。
逆に、社内に専任の情報システム担当者がいて、すでに毎日ログを見る体制がある会社なら、ライセンス代の安い製品を選んで社内で運用するのが合理的です。
監視をさらに手厚くして、原因の調査や復旧まで任せたい場合は、MDR(マネージド検知・対応サービス)を検討します。
MDRの費用は別の記事で台数別に試算しています。
▶ 関連記事:MDRの費用はいくら?台数別(10・30・50・100台)の料金試算|Sophos MDR・SentinelOne・CrowdStrike・ウイルスバスター マネージドXDRを比較
Microsoft 365を使っているなら、追加費用なしで始められる?
Microsoft 365 Business Premiumを契約している会社は、Defender for Businessが含まれているため、追加料金なしでEDRを使えます。
Business Standardの会社が単体で追加する場合は、1ユーザー月449円です。
| Microsoftの選択肢 | 費用 | EDR | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Windows標準のMicrosoft Defender | 0円 | なし | 会社全体の端末をまとめて管理できない |
| Defender for Business(単体) | 月449円/ユーザー | あり | 上限300ユーザー。警告を見る人は社内 |
| Microsoft 365 Business Premium | Business Standardとの差額 月1,200円/ユーザー | あり(同梱) | メールの保護やID管理なども含む |
| Defender for Endpoint P2 | 大企業向けの価格 | あり(上位機能) | 中小企業には機能も費用も大きすぎることが多い |
ただし、Defender for Businessを有効にしても、警告を見る人がいなければ効果は半分です。
「ライセンスは0円で手に入ったが、警告が誰にも見られていなかった」という状態は少なくありません。
Defender for Businessの上に監視サービスだけを載せる方法もあるので、あわせて検討してください。
▶ 関連記事:Microsoft Defender for Business 完全ガイド|M365 Business Premiumで使える中小企業向けEDR
▶ 関連記事:Microsoft 365 Business PremiumとStandardの違いは?差額月1,200円で増えるセキュリティ
台数別に、どれを選べばいい?
| 会社の状況 | おすすめの考え方 | 候補 |
|---|---|---|
| 10台前後・情シスなし | 最低契約数が小さく、監視付きのもの | SentinelOneデータお守り隊/ウイルスバスター マネージドXDR |
| 30〜50台・情シス1〜2名 | 監視付きでライセンス代を抑える | SentinelOneデータお守り隊/CrowdStrike(脅威ハンティング付き) |
| 50〜100台・情シス専任あり | 社内運用でライセンス代を抑え、必要なら監視を追加 | TrendAI Essentials/ESET PROTECT Elite/Sophos XDR |
| Microsoft 365 Business Premium契約済み | 同梱のDefender for Businessを有効化し、運用体制を決める | Defender for Business(+監視サービス) |
| サーバーやスマホも同じ画面で守りたい | 対応端末の広い製品 | CrowdStrike/Sophos XDR/TrendAI |
他社の製品も含めて横並びで比較して選びたい方は、法人向けセキュリティソフト7社一括比較もあわせてご覧ください。
▶ 関連記事:CrowdStrikeとSentinelOneは法人ならどっち?料金・台数別の費用・EDRの仕組み・24時間監視の違いを比較
見積りを取る前に確認したいことは?
EDRの見積りで後から困りやすいのは、次の6点です。
| 確認すること | なぜ大事か |
|---|---|
| 最低契約数(何台分から払うか) | 10台の会社で26台分を払うことがある |
| 24時間監視が含まれるか、別料金か | 監視なしだと、夜間・休日の警告に誰も気づかない |
| ログ(記録)を何日間保存するか | 侵入に気づくのが遅れると、さかのぼって調べられない |
| 端末の隔離を誰が、どうやってするか | 社内の担当者か、専門チームが遠隔でするか |
| 対応端末(Mac・サーバー・スマホ) | パソコンのみの製品もある |
| 連絡やサポートが日本語か | 海外製品は管理画面や通知が英語のことがある |
▶ 関連記事:セキュリティログの保持期間は6か月で十分?主要製品のデフォルト保持期間と延長オプションを徹底比較
補助金で費用は抑えられる?
EDRのようなクラウド型のセキュリティサービスは、デジタル化・AI導入補助金の対象になり得ます。
通常枠は補助率が原則1/2(小規模事業者は条件により最大4/5)、セキュリティ対策推進枠は5万〜150万円(小規模事業者2/3・中小企業1/2)で、サービス利用料は最大2年分が対象です。
SentinelOneデータお守り隊は補助金に対応しています。
交付申請には、SECURITY ACTIONの自己宣言IDとGビズIDが必要です。
▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ
よくある質問
Q. ウイルス対策ソフトを入れていれば、EDRはいりませんか?
A. ウイルス対策ソフトは「入れない」ための道具、EDRは「入られたあとに気づいて止める」ための道具で、役割が違います。
最近の攻撃は正規のツールや盗んだパスワードを使うため、ウイルス対策ソフトだけでは気づけないことが増えています。
Q. 10台の会社で、いちばん安いEDRはどれですか?
A. ライセンス代だけならDefender for Business(年約5万4,000円)です。
警告を見る人がいない場合は、24時間監視付きのSentinelOneデータお守り隊(年12万円)を選ぶほうが、総額では安く済むことが多くなります。
Q. ESETのEDRを使いたいのですが、10台しかありません。
A. ESET PROTECT Eliteは最低26ライセンスのため、10台でも26台分(年約35万円)がかかります。
台数が少ない場合は、ESETの別プランや他社製品と合わせて販売店に相談してください。
Q. Microsoft 365 Business Premiumを契約していれば、他のEDRは不要ですか?
A. EDRの機能はそろっています。足りないのは警告を見る人です。社内で毎日確認できるならそのまま使い、難しければ監視サービスの追加や、監視付き製品への切り替えを検討してください。
Q. EDRを入れると、パソコンが重くなりませんか?
A. 多くの製品はクラウド側で分析するため、以前のウイルス対策ソフトより軽くなっています。業務ソフトが誤って止められることがあるため、導入直後は少数の端末で試してから全社に広げてください。
Q. IT担当者がいなくても導入できますか?
A. できます。監視付きの製品を選べば、警告の確認や端末の隔離は専門チームが代わりに行います。当社では台数と端末の種類をお知らせいただければ、年間費用を試算してお出しします。
▶ 関連記事:セキュリティ運用は外部に任せられる?MSS・SOC・MDRの違いと費用相場・選び方
まとめ
EDRの費用は、中小企業向けの製品で1台あたり月450〜1,400円前後です。
ライセンス代だけならDefender for Businessが最安で、ESET PROTECT Eliteは最低26ライセンスのため小さな会社では割高になります。
一方で、警告を社内で見る工数を入れて比べると、24時間監視付きのSentinelOneデータお守り隊のほうが総額で安くなることが多くあります。
まずは台数と、社内に警告を見る人がいるかどうかを確認し、ライセンス代と運用の手間の両方で選んでください。
この記事の対策に使える当社取扱製品
| SentinelOne データお守り隊(料金・機能) | CrowdStrike(料金・機能) |
| ESET PROTECT(料金・機能) | TrendAI Flex・Endpoint Security(料金・機能) |
| Sophos Endpoint・XDR(料金・機能) | ウイルスバスター マネージドXDR(料金・機能) |

株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
デジタル化・AI導入補助金を使って、150社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。ノーコードツールを使ったExcelやAccessからの基幹システム移行によるDX実績多数。サイバーセキュリティ対策の導入も50社以上を担当実績あり。
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