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ESETとウイルスバスターは法人ならどっち?ESET PROTECTとビジネスセキュリティサービスの料金・機能・EDR・スマホの数え方を台数別に比較【中小企業向け】

ESETとウイルスバスターのどちらを会社のパソコンに入れるか比べるイメージ

「ESET(イーセット)とウイルスバスター、会社で使うならどっちがいいの?」──パソコンのウイルス対策ソフトを入れ替える時期に、もっともよくいただくご質問のひとつです。

結論からお伝えすると、基本のウイルス対策だけなら、どちらも1台あたり年6,000円前後で大きな差はありません。
差が出るのは「何台から買えるか」「スマホをどう数えるか」「EDR(侵入後の記録と調査)を誰が見るか」の3点です。
10台未満の会社や、EDRの監視まで任せたい会社はウイルスバスター、軽さとサンドボックス・暗号化まで1つの料金で欲しい会社はESETが向いています。

この記事では、ESETとトレンドマイクロの両方を取り扱う当社の立場から、法人向けの「ESET PROTECT」と「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」を、料金・機能・台数別の費用・スマホの数え方・EDRの違いで比べます。

この記事の要点(1分で読めます)
1. 基本の保護は ESET PROTECT Entry 年5,940円/Advanced 年7,740円、VBBSS 年6,600円(いずれも1台・税別)
2. ESETは最低6ライセンス(EDR付きのEliteは26)から。VBBSSは1台から買える
3. ESET Advanced はサンドボックス・ディスク暗号化・迷惑メール対策まで標準。VBBSSは情報漏えい対策とアプリ制御が標準
4. EDRは ESET Elite(自社で見る)と VBBSS マネージドXDR(監視・初動対応つき)で考え方が違う
5. スマホは ESET=PCと同じ1台1ライセンス(iPhoneはウイルス対策不可)、VBBSS=別オプション(年1,240円〜)

ESETとウイルスバスターは、そもそも何が違う会社?

どちらも30年以上の歴史があるウイルス対策ソフトの老舗ですが、生まれた国と得意なところが違います。

項目 ESET(イーセット) ウイルスバスター(トレンドマイクロ)
本社 スロバキア 日本(東京都新宿区)。1988年に米国で創業
国内の主な提供 キヤノンマーケティングジャパン トレンドマイクロ(日本法人)と販売代理店
法人向けの製品名 ESET PROTECT(Entry/Advanced/Complete/Elite) ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)/VBBSS マネージドXDR/TrendAI Endpoint Security
管理画面 ESET PROTECT クラウド VBBSS の管理コンソール(クラウド)
よく言われる強み 動作が軽い・価格を抑えやすい・プランを段階的に上げられる 国内シェアが大きい・日本語の情報とサポートが手厚い・情報漏えい対策が標準
よく言われる弱み 最低ライセンス数がある・iPhoneのウイルス対策ができない EDRは上位製品のみ・サンドボックスは標準では付かない

家庭用の「ウイルスバスター クラウド」や「ESET HOME」とは別製品です。
会社で使う場合は、管理画面で全社のパソコンをまとめて見られる法人向け製品を選びます。

▶ 関連記事:ウイルスバスターの法人向けと個人向け(クラウド)は何が違う?

料金はどちらが安い?1台あたりの年額で比べると

当社の料金表(税別)で、1台あたりの年額を並べると次のとおりです。

プラン 1台あたり(税別) 年額に直すと 最低ライセンス数
ESET PROTECT Entry 月495円 年5,940円 6
ESET PROTECT Advanced 月645円 年7,740円 6
ESET PROTECT Complete 月793円 年9,516円 6
ESET PROTECT Elite(EDR/XDR) 月1,117円 年13,404円 26
ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS) 月換算550円 年6,600円 1
VBBSS マネージドXDR(監視つきEDR) 月換算1,200円 年14,400円 1

もっとも安いのは ESET PROTECT Entry ですが、当社の料金表ではEntryには「ランサムウェア対策」「パーソナルファイアウォール」「迷惑メール対策」が含まれていません。
実務で比べるなら、ESET Advanced(年7,740円)とVBBSS(年6,600円)が同じ土俵と考えるのがおすすめです。

価格は数量や契約年数で下がります。また、メーカーの価格改定で変わることがあります。
正確な金額は、台数を決めたうえで見積りでご確認ください。

▶ 関連記事:ESET PROTECTのプラン比較|Entry・Advanced・Complete・Eliteの違いと料金

台数別に試算すると、いくらになる?

よくある構成で、1年分の費用を計算しました(税別・数量割引なしの定価ベース)。

構成 ESET PROTECT ウイルスバスター(VBBSS) どちらが安いか
PC5台・基本の保護 Advanced 6ライセンス:46,440円
(最低6ライセンスのため1台分多く払う)
33,000円 VBBSSが約1.3万円安い
PC10台・基本の保護 Advanced:77,400円 66,000円 VBBSSが約1.1万円安い
PC30台・基本の保護 Advanced:232,200円 198,000円 VBBSSが約3.4万円安い
PC30台・機能を絞る Entry:178,200円 198,000円 ESET Entryが約2万円安い(ただし機能は少ない)
PC30台+社用スマホ20台 Advanced 50ライセンス:387,000円 198,000円+スマホ20台(年1,240円〜)=222,800円〜 VBBSSが約16万円安い
PC30台・EDRまで Elite:402,120円(自社で見る) マネージドXDR:432,000円(監視・初動対応つき) ESETが約3万円安いが、運用は自社
PC20台・EDRまで Elite 26ライセンス:348,504円
(最低26ライセンスのため6台分多く払う)
マネージドXDR:288,000円 VBBSSが約6万円安い

数字だけを見ると、基本の保護ではVBBSSのほうがやや安く、とくにスマホが多い会社と25台以下でEDRを入れたい会社ではVBBSSが有利です。
一方で ESET Advanced には、VBBSS にはないクラウドサンドボックスとフルディスク暗号化が含まれています。
同じ金額でも中身が違うので、次の機能比較とあわせて判断してください。

判断のコツ:「年額の差」を「台数」で割ってみてください。PC30台で年3.4万円の差なら、1台あたり月約95円です。
その差で、サンドボックスとディスク暗号化を買うかどうか、と考えると選びやすくなります。

機能はどう違う?ESET Advanced・Elite と VBBSS・マネージドXDR を横並びで比較

項目 ESET PROTECT Advanced ESET PROTECT Elite VBBSS VBBSS マネージドXDR
年額(1台・税別) 7,740円 13,404円 6,600円 14,400円
最低ライセンス数 6 26 1 1
ウイルス・フィッシング対策 〇 〇 〇 〇
ランサムウェア対策 〇 〇 〇 〇
パーソナルファイアウォール 〇 〇 〇 〇
USBなどのデバイス制御 〇 〇 〇 〇
Webサイトの閲覧制限(URLフィルタ) 〇 〇 〇 〇
クラウドサンドボックス 〇 〇 × ×
フルディスク暗号化 〇 〇 × ×
迷惑メール対策 〇 〇 ×(別製品で対応) ×(別製品で対応)
情報漏えい対策(個人情報の持ち出しブロック) × × 〇 〇
アプリケーションコントロール × × 〇 〇
脆弱性・パッチ管理 ×(Completeから) 〇 脆弱性対策 脆弱性対策
EDR(侵入後の記録と調査) × 〇 △ 挙動監視のみ 〇
人による監視・初動対応支援 × × × 〇 月次レポート・リモート隔離つき
スマホ PCと同じライセンスで保護(iPhoneは端末管理のみ) 同左 オプション(年1,240円〜) オプション
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

ポイントは、ESETは「侵入を入口で止める道具(サンドボックス・暗号化)」が厚く、VBBSSは「社内から情報を出さない道具(情報漏えい対策・アプリ制御)」が厚いことです。
取引先の図面や顧客名簿を扱う会社なら情報漏えい対策、ノートPCを社外に持ち出す会社ならディスク暗号化が、それぞれ効いてきます。

ESETは入口の対策、ウイルスバスターは情報の持ち出し対策が厚いことを示す図

▶ 関連記事:ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)とは?プラン・対応OS・料金

動作の軽さ・検出力・サポートはどちらが上?

個人向けの比較記事でよく取り上げられる「軽さ」「検出力」「サポート」は、法人向け製品でも傾向は同じです。

観点 ESET ウイルスバスター
動作の軽さ 非常に軽いと評価されることが多い。古いPCや性能の低いPCでも使いやすい 以前より改善。古いPCではフルスキャン中に重さを感じることも
検出力(第三者評価) AV-Comparatives などの第三者テストで長年高評価 AV-TEST などの第三者テストで高評価を継続
誤検知 少なめ 少なめ
日本語の情報・サポート キヤノンMJが国内サポート。情報量は十分 国内メーカーで日本語の情報・導入事例がとても多い
無料の試用 体験版あり 30日間の評価版あり

検出力はどちらも上位で、実務上の差はほとんどありません。
「どちらが多くウイルスを見つけるか」より、自社のPCの古さ(軽さが必要か)と、困ったときに日本語で調べやすいかで選ぶほうが現実的です。

▶ 関連記事:セキュリティソフトの比較は何を基準に選ぶ?第三者評価機関と「検知率99%」の正しい読み方

社用スマホは、どう数えて、どう守る?

スマホの扱いは、2社でいちばん考え方が違うところです。

項目 ESET PROTECT ウイルスバスター(VBBSS)
スマホの数え方 スマホ1台ごとに1ライセンス(PCと同じライセンスを使う) スマホ用の Mobile Security を別途購入
料金の目安 Advancedなら1台 年7,740円 1台 年1,240円〜
Android ウイルス対策に対応 ウイルス対策に対応
iPhone・iPad 端末管理はできるが、ウイルス対策はできない Webの危険サイト対策などに対応

ESETはPCとスマホを同じライセンスで数えるため、スマホが多い会社ほど費用が膨らみます。
社用スマホが20台を超える会社は、VBBSSのオプションか、スマホ専用の対策(モバイルセキュリティやMDM)を別に考えたほうが安くなります。

▶ 関連記事:法人スマホのモバイルセキュリティ対策|MDM・モバイルEPPの違いと費用相場

EDRを入れたいとき、どちらが向いている?

EDR(エンドポイントでの検知と対応)は、ウイルス対策をすり抜けて侵入されたあとに「何が起きたか」を記録し、調査・隔離するための仕組みです。
2社とも上位プランで提供していますが、「誰がその記録を見るか」の前提が違います。

項目 ESET PROTECT Elite VBBSS マネージドXDR
誰が警告を見るか 自社(または委託先)の担当者 トレンドマイクロ側が監視し、月次レポートで報告
侵入時の対応 管理画面から自社で隔離・調査 リモート隔離と初動対応支援が料金に含まれる
最低ライセンス数 26 1
向いている会社 26台以上あり、社内に警告を確認できる担当者がいる 台数が少ない、またはIT担当者が兼務で夜間・休日を見られない

EDRは「入れれば守られる」製品ではありません。
警告が出ても誰も見ていなければ、何も起きていないのと同じです。
情シスが1人、または兼務の会社は、監視つきのサービスを前提に考えてください。

▶ 関連記事:EDRとは?ウイルス対策ソフト(AV)・NGAVとの違い

▶ 関連記事:セキュリティ運用は外部に任せられる?MSS・SOC・MDRの違いと費用相場

サーバーやメール・クラウドもまとめて守りたい場合は?

パソコンだけでなく、ファイルサーバーやMicrosoft 365まで同じ画面で管理したい場合は、選ぶプランが変わります。

  • ESET:ESET PROTECT Complete(年9,516円/台)でパッチ管理とMicrosoft 365の保護が加わります。
  • トレンドマイクロ:TrendAI Endpoint Security(Core 年7,650円/Essentials 年11,050円・1エンドポイント)にすると、クレジットを追加してサーバー・メール・クラウドまで同じ画面に統合できます。

「今はPCだけだが、いずれサーバーやクラウドもまとめたい」という会社は、最初から拡張のしかたを確認しておくと、乗り換えの手間を減らせます。

▶ 関連記事:Trend Vision One(TrendAI)の価格はいくら?クレジット制の料金と台数別シミュレーション

結局、うちの会社はどっちを選べばいい?

こんな会社 おすすめ 理由
PCが5台以下 ウイルスバスター(VBBSS) 1台から買える。ESETは最低6ライセンス
古いPCが多く、動作の重さが気になる ESET PROTECT Advanced 動作が軽いと評価されることが多い
ノートPCを社外へ持ち出す ESET PROTECT Advanced フルディスク暗号化が標準で含まれる
顧客名簿や図面の持ち出しを防ぎたい ウイルスバスター(VBBSS) 情報漏えい対策が標準で含まれる
社用スマホが多い ウイルスバスター(VBBSS)+スマホオプション スマホを安く追加できる
EDRを入れたいが、見る人がいない VBBSS マネージドXDR 監視・月次レポート・初動対応支援つき
26台以上で、EDRを自社で運用できる ESET PROTECT Elite EDR込みで年13,404円/台と抑えられる
日本語の情報やサポートを重視 ウイルスバスター 国内メーカーで情報量が多い

他社の製品も含めて横並びで比較して選びたい方は、法人向けセキュリティソフト7社一括比較もあわせてご覧ください。

▶ 関連記事:ESET PROTECT vs ウイルスバスター ビジネスセキュリティ vs Sophos Endpoint 徹底比較

乗り換えるときに注意することは?

  1. 台数を数え直す:PC・サーバー・スマホを分けて数えます。ESETは最低6(Eliteは26)ライセンスなので、端数の扱いを確認します。
  2. 古いソフトを完全に削除する:2つのウイルス対策ソフトが同時に動くと、動作が重くなったり、正しく守れなくなったりします。
  3. 契約の残り期間を確認する:今のライセンスが切れる1〜2か月前に切り替えると、守られない期間を作らずに済みます。
  4. 数台で先に試す:業務ソフトとの相性を、評価版や体験版で確認してから全社に広げます。
  5. 補助金の公募時期を確認する:交付が決まる前に契約すると補助の対象外になります。

▶ 関連記事:法人向けの無料セキュリティソフトは危険?「タダ」のリスクとなぜ有料が必要か

補助金で費用を抑えられる?

ESETもウイルスバスターも、「デジタル化・AI導入補助金」でITツールとして登録されていれば、導入費用の一部を補助金でまかなえる場合があります。
通常枠は補助率が原則1/2、セキュリティ対策推進枠ではサービス利用料を最大2年分まで対象にできる枠があります。
申請にはSECURITY ACTIONの自己宣言とGビズIDが必要です。

補助の要件や対象は年度ごとに変わります。
最新の公募要領の確認と、申請前のご相談をおすすめします。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026

よくある質問

Q. 5台しかありません。ESETは使えますか?

A. 使えますが、最低6ライセンスからの契約になるため、1台分多く払う形になります。
5台以下ならウイルスバスター(VBBSS)のほうが費用を抑えられます。

Q. Macでも使えますか?

A. どちらもWindowsとMacに対応しています。
同じ管理画面でWindowsとMacをまとめて管理できます。

Q. ESETとウイルスバスターを社内で混ぜて使ってもいいですか?

A. 部署ごとに分けることはできますが、管理画面が2つになり手間が増えます。
1台に両方を入れることは避けてください。

Q. 家庭用のウイルスバスターやESETを会社のPCに入れてもいいですか?

A. おすすめしません。
家庭用は全社の状況をまとめて見る管理画面がなく、利用規約上も業務での利用が想定されていない場合があります。

Q. EDRは本当に必要ですか?

A. 取引先から対策状況を聞かれる会社や、VPNやリモートデスクトップで外からつないでいる会社には必要性が高いです。
入れる場合は「誰が警告を見るか」を先に決めてください。

Q. 乗り換えの作業は自社でできますか?

A. 台数が少なければ可能ですが、古いソフトの削除や設定の移行でつまずくことがあります。
当社では台数の確認から切り替えまでお手伝いしています。

まとめ

ESETとウイルスバスターは、基本の保護ならどちらも1台あたり年6,000〜8,000円で、検出力の差もほとんどありません。
違いが出るのは、最低ライセンス数(ESETは6、Eliteは26)、スマホの数え方、そしてEDRを自社で見るか任せるかです。
5台以下・スマホが多い・EDRの監視まで任せたい会社はウイルスバスター、軽さとサンドボックス・ディスク暗号化を重視する会社はESETが向いています。
どちらも補助金の対象になりうるので、台数を数えたうえで見積りを比べてみてください。

▶ 関連記事:ESETとSophos(ソフォス)は法人ならどっち?

▶ 関連記事:ウイルスバスターとカスペルスキーは法人ならどっち?

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