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トレンドマイクロ製品のサポート終了はいつ?ウイルスバスター・Apex One・Deep Securityの後継製品と移行先の一覧【2026年9月最新】

トレンドマイクロ製品のサポート終了と後継製品への移行

「使っているトレンドマイクロの製品、いつまで使えるのか分からない」――そんな声が増えています。
結論から言うと、2026年9月時点で押さえるべきことは次の3つだけです。

1つ目は、自社サーバーに入れて使うオンプレミス型の古い製品は、すでにサポートが終わっているものが多いこと。
2つ目は、クラウド型(SaaS)の製品はTrendAI Vision One™という1つのプラットフォームに集約されつつあり、終了日を過ぎると製品そのものが使えなくなること。
3つ目は、ライセンスの買い方と、契約情報を確認する窓口が2026年に大きく変わったことです。

とくに急ぐのが3つ目です。
長年使われてきた「法人カスタマーサービス&サポート」は、2026年9月30日(水)をもって全サービスが終了します。
ライセンスIDやアクティベーションコードをここで確認していた会社は、先に移行先の登録を済ませておかないと、更新の手続きで止まります。

この記事では、トレンドマイクロが公式に公表しているサポート終了日と後継製品の対応表を、中小企業の担当者が判断できる形に整理します。
さらに、移行にいくらかかるのか、補助金は使えるのかまで、当社が実際に取り扱っている価格でご説明します。

いま何が起きている?──2026年の3つの変化

まず全体像です。
トレンドマイクロの法人向け製品まわりで起きている変化は、次の3つに整理できます。
どれが自社に関係するかは、使っている製品が「オンプレミス型」か「クラウド型」かで変わります。

変化 何が起きたか 影響を受けるのは
① 古いオンプレ製品の終了 ウイルスバスター コーポレートエディションの旧バージョンや、オンプレ版のビジネスセキュリティはすでにサポートが終了 自社にサーバーを立てて
管理している会社
② SaaS製品のVision One集約 個別に売られていたクラウド製品の販売とサポートを終了し、TrendAI Vision One™のサービスに集約 クラウド型の製品を
使っている会社
③ ライセンスと窓口の変更 クレジット制の「TrendAI Flex」へ一本化。契約情報を確認する窓口は2026年9月30日で終了 ほぼすべての契約者

②について、トレンドマイクロは公式に次のように説明しています。

「セキュリティサービス個別で提供しておりました一部のSaaS製品の販売およびサポートを終了し、よりお客様価値の高い、統一されたユーザエクスペリエンスを提供するセキュリティプラットフォームであるTrendAI Vision One™のサービスに集約していく方針となりました。」
(トレンドマイクロ「一部のSaaS製品のサポート終了予定に関するご案内」KA-0020759/更新日2025年8月29日)

つまり「製品が1つずつ売られていた時代」から「1つのプラットフォームに機能を足していく時代」への切り替えが進んでいる、ということです。
名前が次々に変わって分かりにくいのは、この移行期にあたっているためです。

▶ 関連記事:トレンドマイクロの法人向け製品をわかりやすく比較解説

自社の製品はいつ終わる?──オンプレミス製品のサポート終了日

自社サーバーに管理サーバーを立てて使うタイプの製品について、公式に公表されているサポート終了日をまとめました。
日付はトレンドマイクロ「製品のサポート終了案内(法人向け製品)」(KA-0009810/更新日2026年8月19日)の記載にもとづきます。

製品 バージョン サポート終了日 2026年9月時点
ウイルスバスター Corp. Client
Client/Server Suite(旧スイート)
— 2022年1月31日
(販売終了は2021年1月29日)
終了済み
ウイルスバスター
コーポレートエディション
XG 2024年1月31日
(特別サポートの終了日)
終了済み
ウイルスバスター ビジネスセキュリティ
(オンプレミス版)
10.0 2026年3月31日 終了済み
Trend Micro Apex One
(オンプレミス版)
ビルドごと 公開された月から18か月
(最新ビルドは2028年3月31日)
提供中
ServerProtect for Windows 5.8 2026年12月31日 あと約3か月
ServerProtect for Windows /
NetApp / EMC Celerra
6.0 現行バージョン 提供中
ServerProtect for Linux 3.0 現行バージョン 提供中
Deep Security(2020年版) 20 2025年12月31日 終了済み
Deep Security(2021年版) 20 2026年12月31日 あと約3か月

この表で見落とされやすいのがApex One(オンプレミス版)です。
Apex Oneは「製品のバージョン」ではなく「適用したビルド(修正プログラム)ごと」にサポート期間が決まっており、そのビルドが公開された月から18か月という仕組みになっています。
つまり修正プログラムを当てずに何年も放置していると、製品自体は提供中でも、自社の環境だけがサポート対象外になっている可能性があります。

まず確認すべきはバージョンではなく「ビルド番号」です。
Apex Oneをお使いの場合、管理コンソールで現在のビルド番号を確認し、それが18か月以内に公開されたものかどうかを見てください。
ビルドが古ければ、移行を考える前にまず修正プログラムの適用が必要です。

▶ 関連記事:Windows Updateを放置していませんか?パッチ管理の重要性

「サポート終了」は3段階ある?──通常・延長・特別の違い

ウイルスバスター コーポレートエディションのようなオンプレミス製品には、サポート期間が3段階用意されています。
「まだ延長サポート中だから大丈夫」と考えている会社が多いのですが、延長サポートには条件があります。

段階 期間 費用 申し込み 受けられる内容
通常サポート 3年間 無償 不要 仕様確認・障害対応・脆弱性対応・機能改善・検索エンジン/パターンファイルの提供
延長サポート 2年間 無償 不要
(自動で移行)
最新の修正プログラムを適用していることが条件。機能改善・追加は対象外
特別サポート 2年間 有償 別途申し込み
が必要
同じく最新の修正プログラムの適用が条件

発売から最大で合計7年間という設計です。
ここで実務上いちばん重要なのは、延長サポート期間中に最新の修正プログラムを当てていない場合、製品の障害対応と脆弱性対応が受けられなくなるという点です。
パターンファイルと検索エンジンの提供は続くため一見問題なく見えますが、「新しい脆弱性が見つかっても直してもらえない」状態になります。

「延長サポート期間中にサポートを受けるためには、最新の修正プログラム(Service Pack、Patch、Critical Patch)の適用を条件として、サポートを提供しております。」
(トレンドマイクロ「ウイルスバスター コーポレートエディション の各サポート期間について」KA-0004830)

いま持っているライセンスで、どこまで移行できる?

ここも問い合わせの多いところです。
「バージョンアップすればいいだけ」と思っていたら、そもそも持っているライセンスでは新しい製品が使えなかったというケースがあります。

ウイルスバスター コーポレートエディションの系統では、保有しているライセンスの種類によって、Apex Oneを使えるかどうかが分かれます。

いま持っているライセンス Apex Oneを使えるか 必要な対応
Client/Server Suite Premium 使える バージョンアップのみ
ウイルスバスター
コーポレートエディション Plus
使える バージョンアップのみ
Client/Server Suite
(Premiumが付かないもの)
使えない 上記2つのいずれかへ
ライセンスのアップグレードが必要
ウイルスバスター Corp. Client 使えない 上記2つのいずれかへ
ライセンスのアップグレードが必要

つまり「ソフトを入れ替えれば済む会社」と「ライセンスを買い直す必要がある会社」があるということです。
古いスイート製品をそのまま使い続けていた会社ほど後者になりやすく、移行の見積りも変わってきます。

自社がどちらかを調べるには、保有しているライセンスの正式名称を確認します。
2026年8月17日以降はTrend Business Centerの「保有ライセンス確認」から見られます。
見積書や納品書の製品名でも判断できますので、手元にあればそれをお知らせいただければ当社で確認します。

なお、オンプレミス版とクラウド版の両方を段階的に使いたい場合に向けて、ハイブリッド形態の移行ライセンスが用意されているケースもあります。
拠点によって環境が違う、一度に全台を切り替えられない、といった事情がある場合は、この形が使えないか確認する価値があります。

▶ 関連記事:ウイルスバスター コーポレートエディション(Corp)とは?Plus・Client/Server Suite Premiumの違い

クラウド型(SaaS)の製品はどうなる?──後継サービスの一覧

ここが今回いちばん複雑で、いちばん急ぐところです。
個別に提供されていたクラウド製品は、順次TrendAI Vision One™のサービスへ集約されます。
公式に公表されている「終了する製品」と「その後継」の対応は次のとおりです。

終了するSaaS製品 後継サービス(TrendAI Vision One™) サポート終了日
Trend Micro Phish Insight Cyber Risk Exposure Management 2025年10月30日
(終了済み)
Trend Cloud One – Container Security Container Security 2025年12月31日
(終了済み)
Trend Cloud One – Conformity Cyber Risk Exposure Management
– Cloud Risk Management
2026年7月31日
(終了済み)
Trend Cloud One – File Storage Security File Security 2026年12月31日
Trend Cloud One – Cloud Sentry Cyber Risk Exposure Management
– Cloud Risk Management
2026年12月31日
Apex One SaaS Cloud Sandbox Option Sandbox Analysis 2026年12月31日
Sandbox as a Service for
Deep Discovery Inspector Virtual Appliance
Sandbox Analysis 2026年12月31日
XDR for Endpoints Data Retention Agentic SIEM
– Analytic Data Retention
2026年12月31日
XDR for Cloud Data Retention Agentic SIEM
– Analytic Data Retention
2026年12月31日
XDR for Networks Data Retention Agentic SIEM
– Analytic Data Retention
2026年12月31日
Trend Micro Apex One as a Service
(Apex One SaaS)
Endpoint Security 2027年12月31日
Trend Micro Web Security
(Web Security as a Service)
Zero Trust Secure Access 2027年12月31日
Trend Micro Cloud App Security Email and Collaboration Security 2027年12月31日
Trend Micro Email Security Email and Collaboration Security 2027年12月31日
Trend Cloud One
– Endpoint and Workload Security
Endpoint Security Pro 2027年12月31日

出典はトレンドマイクロ「一部のSaaS製品のサポート終了予定に関するご案内」(KA-0020759/更新日2025年8月29日)です。

Apex One SaaSの終了日は「2027年12月31日」です。
ネット上には「2026年12月31日」と書かれた記事が多く残っていますが、2026年12月31日はあくまでオプション機能である「Apex One SaaS Cloud Sandbox Option」の終了日で、Apex One SaaS本体とは別のものです。
混同すると移行計画が1年ずれますので、必ず公式の一覧でご確認ください。

もう1点、Cloud App SecurityとEmail Securityについては、当初2027年3月31日と案内されていた終了日が2027年12月31日に変更されています。
日付が後ろに動くこともあるため、計画は「公式の最新の一覧を年に1回は見に行く」前提で立てるのが安全です。

▶ 関連記事:クラウドメールセキュリティサービスとは?仕組み・導入方法・対応環境と費用

サポートが終わると、その日に使えなくなる?

オンプレミス製品とSaaS製品でサポート終了後に起きることの違い

ここは誤解がとても多いところです。答えは「オンプレミス製品とクラウド製品で、まったく違う」です。

オンプレミス製品
(自社サーバーに入れるタイプ)
SaaS製品
(クラウド型)
終了日に製品は動くか 動き続ける 使用できない
パターンファイルの更新 提供されなくなる 一切のサービス提供が
保証されない
問い合わせ 受け付けられない 受け付けられない
先送りできるか 物理的にはできる
(守られないまま動き続ける)
できない
実質的な移行期限 自社判断
(ただし早いほど安全)
公表されている終了日

クラウド製品については、トレンドマイクロが公式のQ&Aで明確に回答しています。

Q. サポート終了予定のSaaS製品は、サポート終了後も引き続き使用することはできますか?
A.「いいえ。
サポートが終了したSaaS製品につきましては引き続き使用することはできません。
お問い合わせにつきましても対応しかねます。」
(同KA-0020759)

つまりSaaS製品の終了日は「サポートが切れる日」ではなく「サービスが止まる日」です。
オンプレミス製品なら「危ないけれど動いてはいる」という猶予がありますが、クラウド製品にその猶予はありません。
ここを取り違えると、ある朝いきなり全社のウイルス対策が無くなります。

一方で、移行そのものは早めに実施しても損をしません。
公式Q&Aには「移行を実施いただくと、現在保有の移行元製品のライセンスの終了日まで移行先の後継サービスを継続してご利用いただけます。」
と明記されています。
残っている契約期間が無駄になることはないので、期限ぎりぎりまで待つ理由はありません。

「ビジネスセキュリティが終了」と聞いたが、うちのも終わる?

いちばん問い合わせが多いのがこの質問です。
名前がほとんど同じ2つの製品があり、片方は終了済み、もう片方は継続提供中だからです。

ウイルスバスター
ビジネスセキュリティ
(オンプレミス版)
ウイルスバスター
ビジネスセキュリティサービス
(クラウド版・VBBSS)
管理サーバー 自社に設置が必要 不要(クラウドで管理)
状態 サポート終了済み
(2026年3月31日)
継続提供中
当社での取り扱い 取り扱いなし 1ユーザー 年6,600円(税別)
見分け方 製品名の末尾に
「サービス」が付かない
製品名の末尾に
「サービス」が付く

つまり末尾に「サービス」が付くかどうかだけの違いで、扱いがまったく変わります。
クラウド版(VBBSS)については、トレンドマイクロが次のように案内しています。

「Trend Vison One との統合を実施しなくても、VBBSS はそのままご利用いただけます。」
(トレンドマイクロ「ウイルスバスター ビジネスセキュリティと Trend Vision One との統合について」KA-0018013/更新日2025年10月21日)

ですので、クラウド版のVBBSSをお使いの中小企業は、今回の一連の終了・集約の影響を直接は受けません。
慌てて乗り換える必要はなく、契約更新のタイミングで「このまま続けるか、統合管理できるTrendAI Vision Oneに上げるか」を検討すれば十分です。

▶ 関連記事:ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)とは?プラン・対応OS・料金

▶ 関連記事:Trend Vision One とウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの違いは?

ライセンスの買い方はどう変わった?──TrendAI Flexへの一本化

2026年に入り、クラウド製品のライセンスモデルが刷新されました。
製品ごとにライセンスを買う形から、「クレジット」という共通の単位をまとめて買い、必要な機能に割り当てる形へ変わっています。

変わったこと 内容 時期
ライセンス名の変更 Trend Vision One Credits → TrendAI Flex (credits) 2026年2月1日〜
旧名称の受注終了 旧「Trend Vision One Credits」の受注は2026年1月31日まで 終了済み
複数年契約 1年版は型番変更、2年版〜5年版は廃盤。一度に契約できるのは最大5年 2026年2月1日〜
数量による値引き 数量によるラダー(段階値引き)は廃止 2026年2月1日〜
クレジット残高の表示 契約期間全体分を表示し、月ごとの利用分が消費される方式へ 2026年1月5日〜
価格表の掲載場所 公式サイトからパートナーポータルへ移動 2026年1月28日〜
TSSLライセンス 追加・更新を含めて販売終了。後継はTrendAI Flex 2026年3月31日
契約月数の入力 Trend Business Centerでの申請時に必須化 2026年1月26日〜

出典はトレンドマイクロ「2026年上半期トレンドマイクロ SaaS 製品に関するお知らせ」(2026年6月19日一部修正)です。

中小企業にとって実務上の影響が大きいのは、価格表とクレジット計算ツールの掲載場所が公式サイトからパートナーポータルへ移ったことです。
つまり利用する企業が自分で正確な金額を調べることが難しくなりました。
金額を知りたい場合は、販売パートナーに見積りを依頼するのが現実的な方法になります。

あわせてTSSLライセンスは2026年3月31日で追加・更新を含めて販売が終了しています。
TSSL契約を更新しようとして「更新できません」と言われるケースはこれが原因で、この場合はTrendAI Flexを「新規」として購入する形になります。

なお、TrendAI Flex(クレジット)はTrend Vision One(SaaS)のソリューションが対象で、ウイルスバスター ビジネスセキュリティ、Deep Security、Deep Discovery、TippingPointなどには適用されません。
オンプレミス製品をお使いの場合は、クレジット制の話とは切り離して考えてください。

▶ 関連記事:ウイルスバスターのEDRとは?トレンドマイクロのEDR・XDRと通常のウイルス対策の違い

2026年9月30日に何が終わる?──契約情報の窓口の移行

この記事でもっとも急ぎでお伝えしたいのが、この項目です。
長年使われてきた契約者向けWebサービス「法人カスタマーサービス&サポート」が、2段階で終了します。

日付 終わるサービス 移行先
2026年8月14日(金)
終了済み
契約者/サポート窓口の変更、各種アクティベーションコード発行、ウイルスバスター クラウド(OSJF)シリアルの提供 Trend Business Center
(2026年8月17日以降)
2026年9月30日(水) 保有ライセンス一覧、更新定価見積、体験版、最新プログラム・ドキュメント、最新パターンファイル、Customer Licensing Portal などすべてのサービス Trend Business Center/
公式サイト/
ビジネスサクセスポータル

出典はトレンドマイクロ「法人カスタマーサービス&サポート サービス提供終了のご案内」(2026年5月12日)です。

注意点が1つあります。
保有ライセンス一覧は2026年9月30日まで参照できますが、公式資料には「2026年8月14日(金)業務終了時間内に弊社受注登録が完了しなかったライセンスは表示されません」と明記されています。
8月中旬以降に契約・更新したライセンスは旧画面に出てこないため、Trend Business Centerへの登録を先に済ませる必要があります。

とくに変わるのは「更新見積の取り方」

これまで自社で確認できていた更新見積について、移行後の案内は「お見積はご購入販売店にお問い合わせください」と変わりました。
前の項目で触れた価格表のパートナーポータル移動とあわせて、金額に関することは販売パートナー経由で確認する形に一本化されたとお考えください。

当社はトレンドマイクロ製品を取り扱う販売パートナーですので、ライセンスIDと製品名・数量をお知らせいただければ、更新の見積りと、あわせて移行した場合の費用比較をお出しできます。

Trend Business Centerの登録で1つだけ注意

Trend Business Centerは自社でアカウントを作成して使います。
このとき、登録するメールアドレスは「契約窓口」「サポート窓口」に登録済みのものと同じにする必要があります。
保有ライセンス情報がそのメールアドレスに紐づくためで、別のアドレスで作ると自社のライセンスが表示されません。
前の担当者が退職している場合は、窓口情報の変更が先に必要です。

▶ 関連記事:IT資産管理ツールの比較|法人向けおすすめ製品と費用相場・クラウド型の選び方

持ち出しPC用のシリアル(OSJF)はどうなる?

ウイルスバスター コーポレートエディション PlusやClient/Server Suite Premiumをお使いの会社では、社外に持ち出すPC向けに「ウイルスバスター クラウド(OSJF)シリアル」を発行して使っていたケースがあります。
これも扱いが変わりました。

項目 内容
新規のシリアル発行 2026年8月14日で終了
すでに使っているシリアル 移行期間として2031年5月31日まで利用可能(2031年6月1日以降は利用権が消失)
2021年6月1日以降に有効化した端末 そのまま移行期間の終了まで利用可能
2021年5月31日以前に有効化/未取得の端末 2026年8月14日までに取得・有効化していない場合は利用できない

今後の持ち出し端末の扱いについて、公式には2つの方法が案内されています。
1つはTrendAI Vision One – Standard Endpoint Protectionへ移行して統合管理する方法、もう1つはエッジリレーサーバーを使ってApex Oneのまま管理する方法です。

ただし後者は、エージェントの初回インストールやバージョンアップ時に管理サーバーへ直接つながる必要があり、エッジリレーサーバー自体にもインターネットから接続できるグローバルIPアドレスが必要です。
自社に情報システム担当者がいない会社では、前者のクラウドへの統合のほうが現実的です。

移行先はどれを選べばいい?──規模別の考え方

「後継はVision One」と言われても、Vision One自体が多機能なプラットフォームなので、中小企業がそのまま全部を導入する必要はありません。
当社がお勧めしている選び方は次のとおりです。

ウイルスバスター
ビジネスセキュリティ
サービス(VBBSS)
VBBSS
マネージドXDR
TrendAI
Endpoint Security
Core
TrendAI
Endpoint Security
Essentials
位置づけ クラウドで
手間なく管理
EDRの監視・
運用支援つき
TrendAI Flex基盤
の入口
統合管理+
EDR/XDR
守れる範囲 PCが中心 PCが中心 PC+基本的な
サーバー
PC+基本的なサーバー
(追加分まで横断分析)
ライセンスの形 製品ライセンス 製品ライセンス クレジット(45) クレジット(65)
月額(税別・1台) 550円
(年6,600円)
1,200円
(年14,400円)
638円
(年7,650円)
921円
(年11,050円)
EDR 挙動監視のみ 〇 別途オプション 〇
最低契約数 1 1 1 1
向いている会社 PCだけ守れれば
十分な会社
運用を任せたい会社 メールやクラウドも
順次まとめたい会社
1画面で全部を
見たい会社
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

ざっくりした目安としては、従業員30名前後でPCを守れれば十分ならVBBSS、将来メールやクラウド、サーバーまで1つの画面にまとめたいならTrendAI Flexのクレジット制、という分け方になります。
クレジット制は「必要になったときに機能を足せる」のが利点ですが、最初から全部を入れる必要はありません。

メール系の製品を使っていた場合

Trend Micro Email SecurityやCloud App Securityをお使いだった場合、後継はTrendAI Vision One™ Email and Collaboration Securityです。
Microsoft 365やGoogle Workspaceのメールに加えて、TeamsやSharePoint、Google Driveといったコラボレーションツールまで保護範囲に入ります。

なお、当社ではTrend Micro Cloud App Security(1ユーザー 年3,840円・税別)も引き続きお取り扱いしています。
2027年12月31日までは利用できますので、「今すぐ後継へ移る」「次回更新のタイミングで移る」のどちらも選べます。

この機会に他社製品も比べたい場合

サポート終了は、製品そのものを見直す良い機会でもあります。
当社はトレンドマイクロ以外にESET、Sophos、CrowdStrike、SentinelOneなども取り扱っており、1社に偏らない形で比較してご提案しています。

各社の機能と価格を横に並べて比較して選びたい方は、法人向けセキュリティソフト7社一括比較のページもあわせてご覧ください。

▶ 関連記事:中堅・中小企業向けエンドポイント徹底比較|ESET PROTECT vs ウイルスバスター vs Sophos

▶ 関連記事:法人向けサーバーセキュリティソフトの選び方|製品比較と費用相場

移行にいくらかかる?──30台のモデルケース

従業員30名・PC30台の会社が、オンプレミスの古い製品からクラウド型へ移行する場合の費用感です。
金額は税別、当社取扱の標準価格にもとづく目安です。

選び方 初年度の費用(30台) 月あたりの負担 特徴
VBBSSへ移行 198,000円
(年6,600円×30台)
約16,500円 管理サーバーを廃止でき、
いちばん安い
TrendAI Endpoint Security Core 229,500円
(年7,650円×30台)
約19,100円 あとからメールやクラウドを
足せる
TrendAI Endpoint Security Essentials 331,500円
(年11,050円×30台)
約27,600円 EDR/XDRまで最初から含む
VBBSS マネージドXDR 432,000円
(年14,400円×30台)
約36,000円 監視と初動対応まで
任せられる

ここで見落とされがちなのが、オンプレミス製品をやめると管理サーバー本体の費用も無くなることです。
物理サーバーの入れ替え、OSのライセンス、電気代、バージョンアップ作業の工数を足すと、クラウド型へ移ったほうが総額では安くなるケースが少なくありません。

逆に、「移行しない」ことの費用も見ておいてください。
サポートが切れた製品を使い続けてランサムウェアに感染した場合、感染調査だけで300台まで298,000円、詳細レポートを付けると別途500,000円かかります。
年間20万円前後の移行費用と比べると、1回の事故で3〜4年分が飛ぶ計算です。

▶ 関連記事:エンドポイントセキュリティの費用はいくら?EPP・EDR・MDRの料金相場と補助金で抑える方法

移行の費用に補助金は使える?

使える可能性があります。
中小企業向けの「デジタル化・AI導入補助金」は、セキュリティ製品を含むITツールの導入費用を補助する制度です。

枠 補助額 補助率
通常枠 5万円〜450万円 原則1/2
(小規模事業者は最大4/5)
セキュリティ対策推進枠 5万円〜150万円 小規模2/3・中小1/2
(サービス利用料を最大2年分まで)

申請にはSECURITY ACTIONの自己宣言IDとGビズIDが必要で、交付決定前に発注したものは対象外です。
「サポートが切れるから急いで契約した」あとに申請しても間に合いませんので、補助金を使いたい場合は契約の前にご相談ください。
なお、要件や補助率は年度ごとに変わりますので、最新の公募要領をご確認のうえ、専門家にもご確認いただくことをお勧めします。

▶ 関連記事:セキュリティ対策の費用は補助金で抑えられる?デジタル化・AI導入補助金2026の対象・補助率・申請の流れ

いつまでに何をすればいい?──7つの手順

順番に進めてください。1〜4は費用をかけずにできます。

順番 やること いつまでに 費用
1 使っているトレンドマイクロ製品の正式名称とバージョン(Apex Oneはビルド番号)を書き出す すぐ 0円
2 その製品がオンプレミス型かクラウド型かを分ける すぐ 0円
3 この記事の一覧表で終了日を確認し、すでに終了しているものに印を付ける すぐ 0円
4 Trend Business Centerにアカウントを作る(契約窓口・サポート窓口と同じメールアドレスで) 2026年9月30日まで 0円
5 終了済み・終了間近の製品について移行先と見積りを取る 2026年内 見積無料
6 補助金を使う場合は交付決定を待ってから発注する 公募回による —
7 移行と、旧製品のアンインストール・管理サーバーの廃止 終了日まで 構成による

とくに手順4は2026年9月30日が期限です。
ここを過ぎると、自社のライセンスIDや契約内容を自分で確認する手段が一時的に無くなります。
作業自体は数分で終わりますので、この記事を読んだ今日のうちに済ませてしまうことをお勧めします。

よくある質問

Q. サポートが終了したら、その日にウイルス対策は止まりますか?

A. オンプレミス型とクラウド型で異なります。
自社サーバーに入れているオンプレミス型の製品は、終了日を過ぎても動き続けます。
ただしパターンファイルの更新や脆弱性の修正が提供されなくなるため、新しい攻撃には対応できません。
一方クラウド型(SaaS)は、公式に「引き続き使用することはできません」と案内されており、終了日でサービスそのものが止まります。

Q. 「ウイルスバスター ビジネスセキュリティが終了」と聞きましたが、うちも対象ですか?

A. 製品名の末尾に「サービス」が付いているかどうかをご確認ください。
終了したのは自社サーバーに管理サーバーを立てるオンプレミス版の「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」(2026年3月31日終了)です。
クラウド版の「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」は継続して提供されており、そのまま利用できます。

Q. Apex One SaaSのサポート終了は2026年12月31日ではないのですか?

A. 公式の最新の案内では2027年12月31日です。
2026年12月31日はオプション機能の「Apex One SaaS Cloud Sandbox Option」の終了日で、Apex One SaaS本体とは別のものです。
ネット上には古い情報が多く残っていますので、計画を立てる際は必ず公式の一覧をご確認ください。

Q. オンプレミス版のApex Oneは、これからも使えますか?

A. 製品としては提供が続いています。
ただしApex Oneは適用したビルドごとに「公開された月から18か月」というサポート期間になっているため、修正プログラムを当てずに放置していると、製品は提供中でも自社の環境だけがサポート対象外になります。
まず管理コンソールで現在のビルド番号をご確認ください。

Q. 延長サポート中なら、何もしなくて大丈夫ですか?

A. 条件があります。
延長サポートを受けるには「最新の修正プログラムを適用していること」が必要で、未適用の場合は製品の障害対応と脆弱性対応が受けられません。
パターンファイルの提供は続くため一見問題なく見えますが、新しい脆弱性が見つかっても直してもらえない状態です。

Q. ライセンスIDやアクティベーションコードは、どこで確認すればいいですか?

A. 2026年8月17日以降は「Trend Business Center」です。
従来の「法人カスタマーサービス&サポート」は2026年9月30日で全サービスが終了します。
アカウントを作る際は、契約窓口・サポート窓口に登録済みのメールアドレスと同じアドレスをご利用ください。
違うアドレスで作ると自社のライセンスが表示されません。

Q. 後継サービスへ移行すると、残っているライセンス期間は無駄になりますか?

A. なりません。
公式Q&Aには「移行を実施いただくと、現在保有の移行元製品のライセンスの終了日まで移行先の後継サービスを継続してご利用いただけます」と明記されています。
期限ぎりぎりまで待つ理由はなく、余裕のある時期に移行したほうが安全です。

Q. 台数が少ない会社でも、クレジット制(TrendAI Flex)を使えますか?

A. 使えます。
最低契約数は1台からで、エンドポイント1台あたり45クレジット(Core)または65クレジット(Essentials)という形です。
1クレジット170円(税別)換算で、1台あたり年7,650円または年11,050円が目安になります。
なお2026年2月からは数量による段階値引きが廃止されているため、台数が少なくても単価は変わりません。

Q. バージョンアップするだけで新しい製品に移行できますか?

A. 保有しているライセンスによります。
「Client/Server Suite Premium」または「ウイルスバスター コーポレートエディション Plus」をお持ちであればバージョンアップで移行できますが、「Client/Server Suite」(Premiumが付かないもの)や「ウイルスバスター Corp. Client」の場合は、まずライセンスのアップグレードが必要です。
見積書や納品書に書かれている製品の正式名称をご確認ください。

Q. IT担当者がいなくても移行できますか?

A. クラウド型への移行であれば可能です。
管理サーバーを立てる必要がなく、各PCにソフトを入れて管理画面から状態を見る形になります。
旧製品のアンインストールと新しいソフトの配布は当社でご支援できますので、台数と現在お使いの製品名をお知らせください。

Q. まず何から相談すればいいですか?

A. 現在お使いの製品名(正式名称)、契約しているライセンス数、契約の満了日の3つをお知らせください。
それだけで、終了日がいつか・移行が必要か・移行した場合にいくらかかるかをお調べしてご回答できます。

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まとめ

トレンドマイクロ製品のサポート終了について、押さえるべき点を整理します。
オンプレミス型の古い製品(旧スイート、コーポレートエディションXG、オンプレ版ビジネスセキュリティ)はすでにサポートが終了しています。
クラウド型の製品はTrendAI Vision One™へ集約され、Apex One SaaSやCloud App Security、Email Securityは2027年12月31日、Cloud OneのFile Storage SecurityやSandbox系のオプションは2026年12月31日が期限です。

オンプレミス製品は終了日を過ぎても動きますが守られていない状態になり、クラウド製品は終了日で使えなくなります。
この違いが移行の緊急度を分けます。
そして名前が似ている「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」と「同サービス」は別物で、末尾に「サービス」が付くクラウド版は継続提供中です。

もっとも期限が近いのは製品ではなく手続きのほうで、契約情報を確認する「法人カスタマーサービス&サポート」が2026年9月30日に終了します。
Trend Business Centerへの登録は無料で数分で終わりますので、まずここから始めてください。

移行費用は30台で年間20万円前後から。
管理サーバーを廃止できるぶん総額はむしろ下がることも多く、デジタル化・AI導入補助金の対象にもなり得ます。
当社は複数メーカーを取り扱う販売パートナーとして、更新の見積りと他社製品との比較を同時にお出しできますので、現在お使いの製品名とライセンス数をお知らせください。

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この記事の対策に使える当社取扱製品

ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(料金・機能) TrendAI Flex(クレジット)の仕組みと料金
Trend Vision One Email and Collaboration Security(料金・機能) Trend Micro Cloud App Security(料金・機能)
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